二之湯内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年3月18日

(令和4年3月18日(金) 15:32~15:39  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 まず、私から、冒頭3点申し上げたいと思います。
 1点目は、一昨日、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生し、現時点で死者が1名、災害との関連を調査中の死者が1名、怪我をされた方が180名との人的被害や、半壊が1棟、一部破損185棟などの住家被害が報告されております。
 亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた全ての皆さまに、心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
 政府としては、地震発生直後より被害状況の把握や被災者の救命・救助等の災害応急対策に全力を挙げてまいりました。また、私自身も、地震発生後、すぐに官邸に参集し、対応に当たりました。
 昨日17日は関係省庁災害対策会議を開催し、引き続き政府一体となって人命第一の災害応急対策、ライフラインやインフラの早期復旧に全力で取り組むよう、関係省庁に要請したところでございます。
 また、明日は福島県に赴き、被災現場を視察するほか、知事や市長と意見交換を行う予定です。被災自治体の声にしっかりと耳を傾け、政府一体となって早期の復旧と被災者支援に取り組んでまいります。
 続いて2点目です。本日、東日本大震災・令和2年7月豪雨関係の2つの政令改正が閣議決定されました。引き続き被災地の復旧・復興が着実に進むよう、被災企業や自治体等に対する支援を推進してまいります。それぞれ政令改正の詳細については、事務方にお尋ねいただきたいと思います。
 続いて3点目ですが、今日から2022年度の国家公務員採用試験の申込受付が始まりました。
 今回の試験においては、総合職試験の申込受付の開始日が従来より1週間早くなり、申込の受付期間が拡大されるなど、より多くの志望者を確保するための取組がなされています。
 最近、「ブラック霞が関」などと言われます。確かにその危機的な状況にはみんなが気付き始め、本格的に働き方改革に取り組み始めました。私が所管する内閣人事局も試験を実施する人事院と協力しながら、国家公務員の志望者を増やすための活動を推進するとともに、若手職員が成長の機会を得つつスキルや能力を存分に発揮できる柔軟な働き方を目指して、今は働き方改革を進めています。
 国家公務員の仕事は、私は大変にやりがいのあるものだと思っております。次世代を担う多くの方々に将来の職業の選択肢の一つとして、国家公務員をお考えいただき、そしてより多くの方々に実際に挑戦していただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
 私からは、以上でございます。

2.質疑応答

(問)冒頭ご発言がありました福島県沖の地震の関係でお伺いいたします。今、被災自治体のほうでも被害状況の把握が進められていると思いますけれども、今後、財政支援も含めて、復旧費など自治体への支援策について現状でどのようにお考えか、改めてお伺いできますでしょうか。
(答)取りあえず被害の実態を把握しなければなりません。それで、明日、災害現場に行かせていただくわけでございます。そこで知事や市長と意見交換を行ったり、実際に現場を見て、そしてどういう復興支援が必要なのかと、そういうことを実際に現場を見て考えてみたいと、このように思っております。
(問)続けてで申し訳ありません。
 今回の被災地域は、東日本大震災と、昨年2月の福島沖の地震と、今回と、3度の大きな被害を受けた地域がかなり重複しますけれども、その辺りを踏まえた対応というのは、どのようにお考えでしょうか。
(答)先ほど地元の国会議員さんと話したら、相馬市あたりでも同じようなところ、同じビルが連続して倒壊したということで、どういうところに脆弱性があったのか、それも見てみないと分かりませんので、よく見てしっかりと検討していきたいと思います。
(問)福島沖の地震なんですけれども、今回の地震では深夜に津波注意報が発表されました。亡くなられた方のうち、福島県相馬市の男性は、避難する際に自宅の2階の窓から転落したとされています。夜間や早朝の避難で注意する点を改めてお示しいただければと思います。
(答)今回はやっぱり深夜でした。私も、実際に夜の真っ暗なところでどのように住民の方が避難行動を取ったのか、大変関心のあるところでございますけれども、まだ私自身が実際に当日の状況をよく知らない。しかし、先だってから言われているように、日本海溝・千島海溝のああいう大型地震が来た場合にどうするのかと、深夜に来た場合はどうするのかとか、いろいろなシミュレーションがあるわけでございますから、今回の深夜にああいう地震が起きた場合の避難行動はどうであったのかということについては、ひとつゆっくりと調査して、そしてどこに問題点があるのかということをつぶさに研究してみたいと、このように思っております。

(以上)