二之湯内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年1月28日

(令和4年1月28日(金) 9:20~9:27  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 皆さま、おはようございます。私から、冒頭1点申し上げたいと思います。
 本日、閣議がございまして、警察法の一部を改正する法律案が閣議決定されました。
 御承知のとおり、この法律案は、最近におけるサイバーセキュリティに対する脅威の深刻化に鑑みまして、警察庁にサイバー警察局を設置するとともに、重大なサイバー事案の捜査を行うサイバー特別捜査隊を関東管区警察局に設置するための組織改正を行うこと等をその内容としております。
 今後は、国会において速やかに法案の審議がなされ、早期に可決・成立されることを期待いたしております。
 私からは、以上でございます。

2.質疑応答

(問)22日未明に発生した南海トラフ沿いで起きた日向灘の地震についてお伺いしたいことがあります。
 その地震の推定マグニチュードが6.6だったということで、南海トラフの臨時情報を発表する基準に迫っていたということだったんですけれども、その臨時情報自体がまだ発表されたことがないということで、専門家から、いま一度周知を徹底すべきじゃないかという声なども上がっています。まずは大臣のそのことについての所感を。あと、その臨時情報の周知の現状と、その認知度向上に向けて、その対策についてどのようにお考えか、お聞かせください。
(答)南海トラフ沿いの巨大地震については、マグニチュード7クラス以上の地震が発生すると、その後、さらに大きな地震が発生する可能性が高まることが過去の歴史から見ても分かっておるわけです。
 そのため、続けて発生する大きな地震への注意や警戒を呼び掛ける情報として、気象庁が令和元年5月から、南海トラフ地震臨時情報というものを導入いたしたわけです。この臨時情報は、マグニチュード7クラス以上の地震が観測された場合に発表される情報であるため、今回の大分県、宮崎県における地震では発表がございませんでした。
 臨時情報が発表された際には、地震、津波から人命を守るために、関係する住民が日頃からの地震の備えの再確認や、事前に避難するなどの行動を取ることが非常に重要だと考えておるわけでございます。
 内閣府では、臨時情報が発表された場合の防災対応を周知するために、関係自治体向けの連絡会を毎年開催するとともに、住民説明向けの冊子や動画を作成し、公表、配布しているところでございます。今後も関係自治体等と連携し、臨時情報の住民への周知に努めてまいりたいと、このように思っております。
 先日発生した地震はマグニチュード6.6という微妙なところでございますので、今回は臨時情報の発表がなかったわけでございます。
(問)災害ボランティアの活動が各社会福祉協議会等で行われておりますけれども、民間の防災力の向上に向けた期待について、大臣のご所見をお願いいたします。
(答)災害が起きた場合に、このボランティアの果たす役割は非常に大きなものがあるということはよく言われております。
 私も、先だってから、例えば軽石のために奄美大島へ行きましたけれども、非常にそこでボランティアの役割が大きいということを、地元の首長さんあたりが盛んにおっしゃっておられました。日頃から、そういうボランティアの方々に対する各災害地での支援活動に、本当に頭が下がる思いがするわけでございます。
 特に、各地域で郵便局長さんの会があるわけでございますけれども、郵便局長さんは地域のいろんな問題について一所懸命に貢献されておるわけでございまして、特にこういう災害復旧のためのボランティア活動に一旦緩急あれば駆けつけて、一所懸命頑張っておられるということに対しまして、私もそういうことでよく承知しておりますし、大変ありがたいことだなと、このように思っているところでございます。日頃から、防災訓練や防災教育などのボランティア活動を通じて、本当に地域防災力向上のために頑張っておられるということも、よく私自身も承知をいたしておるところでございます。
 今後とも、そういう地域の要でございますから、局長さんというのは、案外地域のことをよく知っておられる方でございますから、局長会というのはある一定の地域、かなり広い範囲内で非常に横の連絡が取れておられまして、そういう災害があれば非常に大きな力を発揮していただけるんじゃないかと、このように思っているわけでございます。
 そういう災害が起きた場合には、「自助」、「共助」、そして「公助」というのは非常に重要でございますけれども、この公助の部分をひとつ大いに中核として力を発揮していただきまして、そういう局長会が災害活動のボランティアの中核として頑張っていただけるということにつきまして、私も心から期待をしておりまして、過去のいろんなことにつきましても頭の下がる思いでございますし、大変に感謝をいたしております。

(以上)