二之湯内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年11月19日

(令和3年11月19日(金) 11:07~11:13  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 まず、冒頭、私から2点の報告がございます。
 1点目は、「首都直下地震帰宅困難者等対策検討委員会」の開催についてであります。首都直下地震の発生に伴う帰宅困難者対策については、東日本大震災以降、一斉帰宅を抑制するため、関係機関と連携して一時滞在施設の確保などの対応を進めてきたところです。
 一方で、近年の鉄道の耐震対策の進展など社会状況の変化や、10月7日発生した千葉県北西部の地震において、鉄道が一時運行停止し、多くの方が深夜遅くまで駅周辺を中心に滞留する事態となったことなどを踏まえ、帰宅困難者対策のあり方について検討を行うため、本日、検討委員会を新たに開催することとしました。
 この検討委員会では、被害状況や公共交通機関の復旧状況等に応じた帰宅方法、駅周辺における滞留者への対応方策などの検討を行っていただくこととしております。
 今後、来年の夏頃を目途に、対応方針を取りまとめ、その後、内閣府において帰宅困難者に関する現在のガイドラインの改定を進めるなど、帰宅困難者対策の対応をしっかりと進めてまいりたいと考えております。
 もう一つでございますけれども、京都、大阪、熱海方面への視察についてです。
 まず、明日11月20日に、京都府、大阪府における国土強靱化の取組について視察を行います。視察では、京都・嵐山地区の可動式止水壁、大阪国道43号安治川大橋等について、防災・減災、国土強靱化の取組を進めている現地の状況を確認するとともに、京都市内において地域にお勤めの方々との「車座対話」を実施することといたしております。
 視察で確認した現地の状況や「車座対話」で頂いたご意見も踏まえながら、防災・減災、国土強靱化の取組を前に進めてまいりたいと思います。
 続いて、翌週の22日には、静岡県熱海市にも赴き、本年7月に土石流が発生した現場等について視察するほか、静岡県副知事、熱海市長や、地域の経済団体、被災者の方々との意見交換を行います。
 災害発生後、政府においては、非常災害対策本部を設置・開催するなど、応急対策に取り組むとともに、「被災者生活・生業再建支援チーム」において支援策を取りまとめ、政府一体となって被災地の支援を進めてまいりました。
 熱海市においては、避難所も解消され、公営住宅を活用した仮設住宅への入居も進んでいるところですが、私自身、直接被災地の状況や要望をお聞きし、引き続きしっかりと必要な支援を進めてまいりたいと考えています。
 それぞれの視察の詳細については、事務方にお尋ねをいただきたいと思います。
 以上、私からご報告でございます。

2.質疑応答

(問)大臣が冒頭でおっしゃられました20日の京都、大阪方面への視察と、それから22日の熱海への視察ということですけれども、車座対話も予定されているということですが、今回の視察への意気込みと狙いをお聞かせください。
(答)京都嵐山地区の可動式止水壁は、非常に景観に配慮した防災対策、浸水対策でございまして、日本に初めてそういうのができたので、かねてから私も地元の一議員として見てみたいなと、こう思っておりました。そして、また観光地の人たちとそういう意見を交換することによって、地域の防災についての考え方を聞きたいなと、このように思います。
 熱海の土石流の被災現場は、非常に大きな問題となっておりますから、防災担当大臣としてつぶさに現地を視察して、被害状況等を見て、そしてまたなぜこういう問題が起きたのかということを県そして熱海市当局との意見の中から、今後こういうことが起きないような、そんな方策が取れないものかと、このように思っております。

3.資産公開に関する質疑応答

(問)御自身の資産への評価・所感と、資産公開制度への考え・意見等ありましたらお願いいたします。
(答)私の資産が多いのか少ないのか、評価の分かれるところでございますが、私はこの歳になるまで、脱税をしたとか、不正蓄財をしたとかありません。質素な生活をしている中で、多少、一般の方よりも多いかなという印象を持たれると思いますが、そのようなところです。
 国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範というものがあります。私も大臣政務官の時に、一度、ほかの物を売って、自分の住んでいる家を売って、居住用住宅を建てて、随分とNHKで報道された苦い経験もありますので、大臣規範を忠実に守って、在任中、後ろ指を指されないようにしていきたいなと思っております。
(問)資産公開の制度というのは、すごく必要なものだと考えてらっしゃるのでしょうか。
(答)それはあってよいのではないですか。子供達もおりませんし、家内と2人だけですし、大いにやってもらったらよいと思います。

(以上)