山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年7月12日

(令和4年7月12日(火) 10:36~10:47  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

(冒頭発言なし)

2.質疑応答

(問)新型コロナについてお聞きします。感染者数が昨日3万7,000人ということで、前の週の同じ曜日に比べまして2万人余り増え、2.2倍と急増しているという状況です。今のコロナの感染状況についての受け止めと、あと政府としての対応をよろしくお願いします。
(答)今ご質問の中でご説明いただいたように、現状どのような状況になっているかというのはご説明いただいたとおりです。今週、先週比を見ておりまして、2倍強になってきているということですから、相当新規陽性者数の立ち上がりが早いと、このように我々も認識しております。
 ですから、今までもそうでしたが、最大限の警戒感を持って事に当たらなくてはいけないと思っております。何よりもやるべきことというのは、これまでとそれほど大きく変わるわけではありませんけれど、私たち一人一人ができる感染症対策、感染予防をしっかりやるということ。
 それと、60歳以上の方々に関しては、もう6月から4回目のワクチン接種が始まっておりますので、特に高齢の方、あるいはリスクの高い方に関してこの4回目のワクチン接種というものを遅れることなく受けていただけるように、きちんと環境を整備しながら進めたいと思っております。
 それと、夏で、どうしても密室でクーラーを使うということが多くなりますので、特に換気に関しては皆さま方には注意をして行っていただきたいなと思っております。
(問)参院選挙中に安倍元総理が亡くなられました。今年の骨太の方針の策定などにも影響力を持たれていたかと思いますけれども、元総理が亡くなられたことによる今後の経済財政運営への影響についてお考えをお伺いしたいのと、こうした状況下で黄金の3年間とも呼ばれるような期間に入るわけですけれども、優先して取り組むべき課題ですとか、それに向けた進め方などについてもお伺いできればと思います。
(答)安倍元総理におかれましては、私も個人的にも、あるいは公的にも本当にお世話になってまいりましたし、また多大な国政に対するご貢献をいただいたと思っております。それだけに大変残念でなりませんし、哀悼の誠を捧げたいと思っております。
 一方で、安倍元総理が行ってくださった中で、デフレからデフレではない状況をつくり出した、あるいはGDPも過去最大のものにした、あるいは総雇用者所得も最大になったというようなこともございます。ですから、経済的な面においても大変大きな功績を残された元総理の、いってみればつくってくださった土台の上にさらに新しい資本主義を乗せて、経済が安定した成長軌道に一日も早く乗るように政権運営をしていかなくてはいけないと思っております。
 基本的にはこれまで決めてきたことをしっかり遅滞なく進めるということに注力をしなくてはいけない、そういう状況にあると思っております。
(問)上のコンビニで、コーヒーは100円が110円ですけど、カフェラテは150円から180円というように、要するに1.2倍というか20%ぐらい上がっているわけです。庶民の痛みというのは、その細かいところに多分、届いているもので、20%というのは大きいと思うんです。担当大臣として、いわゆる物価についてもう少し細かく調査して何か対応を打つというようなことはお考えになる気があるのかどうか、その辺を伺いたいです。
(答)おっしゃるように、それぞれ一つ一つ細かく見ていくと、当然、その値上がりの幅が大きいものからそれほどでもないものまであります。ですから、政府としては、もちろんおっしゃっているようにきめ細かく見ていくことは絶対に必要だと思っております。
 その上で、政府として打てることをしっかり打っていかなくてはいけないということで、物価・賃金・生活総合対策本部において議論をし、どのような形でサポートをするべきかということをやっているわけです。
 その議論をする上においては、今おっしゃっていただいたように、現場で実際に何が起きているかということをきめ細かく見た上で、議論を続けてきちんと結果を出さなくてはいけないと、そのことは心掛けてまいりたいと思います。
(問)今回の安倍元総理の銃撃事件では、当日の警備体制についての問題が指摘されています。ご所管ではないとは思うのですが、今回の警備体制のことについて、ちょっと認識をお聞かせください。また今後、同様の事案が起きないようにするためにどう考えているのかというところもお聞かせください。
 街頭での有権者の方との触れあいというのは政治活動の中で非常に重要なことだと思う一方で、警備との両立というのは非常に難しい問題だと思います。一政治家としての認識でも構わないのですが、お聞かせください。
(答)政府の一員ですので、それこそ警備に関してのことは所管外ですから、そのことに対しての言及は避けたいと思います。
 一個人政治家としてどう考えるかということについては、私も言論というものに対して、それを暴力で封殺するようなことはあってはならないと思っておりますので、当然当事者として様々なリスクはあるかもしれませんが、しかしその暴力に屈することなく、やるべきことはしっかりやらなければいけないと思っております。
 そのやるべきことの中には、まさに総理がおっしゃっているように現場の声を聞く、様々な方々とのコミュニケーションをしっかり取るということが含まれますから、その方途をどのように工夫するかということはあれども、その基本的なやらなくてはいけないことは、これからもしっかり続けてまいりたいと思います。
(問)新型コロナウイルスの話に戻ります。行動制限について現状どのようにお考えかということと、あと旅行支援について現状のお考えをお聞かせいただければと思います。
(答)旅行支援に関しては、これはもう官邸のほうからも発表があるとおりですから、その方針に従いながら慎重に議論をして、どのようにするかということを決めていかなくてはいけないと思っております。
 それから行動制限に関しては、これも最大限の警戒感を持って進めていかなくてはいけないと思いますが、具体的に今、このBA-5に置き換わりが進んでいるのではないかと言われている中で、感染場所が相当多岐にわたっているという現実があると、それに対してどのような手立てを用いていくのが有効に感染を抑止できるのかということ、これは今までのものとは、まただいぶ状況が変わってきていると思うのです。
 ですから、おっしゃるような今までのような行動制限というものは、恐らく今の段階では考えておりませんが、同じような効果を得られるものかどうかというのは、きちんと議論をした上でどうするかを決めて、それで進めなければいけないと思っているのです。
 これは有識者の皆さま方から、しっかりと議論をしてもらわなくてはいけない部分もございますので、それを行った上で政府として方針をお示しするということになると思います。
(問)この機会で伺いますが、安倍元総理からいろいろお世話になった、たくさんお世話になったとおっしゃっていましたけど、元総理の大きさとか、胸に残っているような、何か去来するようなものはありますか。
(答)一言で申し上げられるほど簡単ではないですが。私が政治家になった時には、もう既に安倍元総理は、ある意味リーダーとして国における様々なことについて必死に汗をかいてくださっている、言ってみれば大先輩でいらしたわけです。
 ですから、それは当然、直接教えをいただくという機会もありましたし、あるいは元総理のご判断というものを見ながら、なるほど、こういうときにはこのような振る舞いをしなくてはいけないんだという、間接的に教えていただいたこともあります。なかなか一言で、このような形だったということは説明できないぐらいに、私にとっては大変重い先輩だったということです。
 ありがとうございました。

(以上)