山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年6月14日

(令和4年6月14日(火) 10:25~10:32  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

(冒頭発言なし)

2.質疑応答

(問)まず、近くコロナの有識者会議の取りまとめになると思いますが、この1カ月ぐらいの検討で、このおよそ2年半のコロナ対策、十分に検証・評価ができていると、大臣は今お考えでしょうか。もしできているということであれば、今後有識者会議の取りまとめをどのように実現するスケジュール感をお持ちでしょうか。
 また、一方で足りない部分があると、評価・検証がまだ十分できていないということがあるのであれば、今後どういった検討、検証が必要だとお考えでしょうか。以上教えてください。
(答)検証は、これまでも縷々申し上げてきたように、日々やっています。ですから、それを細かく基本的対処方針に反映させながらやってきたというのが現実です。
 それと、まずはデルタ株までのものをきちんと検証した上で、それでオミクロンに対して、あの時はオミクロンという名前ではありませんでしたが、次に対してどうするかというのは、昨年の11月にも全体像をお示ししています。ですから、これまでも積み重ねて検証はやってきて、改善をしてということを繰り返しやってきた、その延長線上に今があると。まずこのことをご理解いただきたいと思います。
 その上で、今回は何を目的にしてやっているのかということが、総理の方からはっきり3点について、中長期的な視点から対応を考えてくれということが来ていますので。詳しくは繰り返しませんが、司令塔機能の話、あるいは感染症法上の問題と、医療提供体制と、三つ来ていますから、それに対して、もちろんそういう視点も含めて、有識者の皆さま方には、これまで積み重ねてきた知見をきちんと見ていただきながら、ご議論いただいたということです。
 ですから、そういう意味では、その3点について、有識者の皆さんからご提言を頂くというのは、それまでの蓄積がありますから、ひと月でも十分な時間だったと思っております。明日、有識者会議を開く予定でいますので、そこで取りまとめに向けて、最後のきちんとしたご議論をいただけるものだと期待しております。
 それを受けて、政府として、その問題意識を持っている中長期的な視点からどう対応するかということを、具体的にこれから練り上げていかなくてはいけないという話になりますから、それをその次の段階でやるということになると思います。
 それも含めて、あらましは6月を目途にということを総理からご指示がありましたので、それも政府としてどうするかということも、6月を目途に、ディテールまで全部は無理かもしれませんが、こういう方向性でというのは当然お伝えしなければいけないと。そんなスケジュール感でやろうと思っています。
(問)今のお話の中にもありました、司令塔機能の強化ですが、最近何度か健康危機管理庁のようなものを内閣官房に設置して、首相直属の機関にという報道もあります。この点について、今回の有識者会議の一つの重要な柱だったと思いますが、政府側の今の時点での検討状況を教えてください。
(答)まだ皆さんに正式にご報告できるような状況にはないですから、その域を出ないとご理解していただければと思います、司令塔機能を強化しなくてはいけないという問題意識は、有識者の皆さま方のみならず、我々関係者全員が持っている問題意識ですから、今はもう機能していないかというと、当然機能していると私は思いますが、より有事の時に、指揮・命令系統がしっかりと示されるようにだとか、誰が責任を持っていて、誰が誰に権限を与えて、どのように現場までしっかりと様々な対応ができるようになるかということが、みんなが理解できるようなすっきりとしたものにしなければいけないという問題意識はあると思います。そういうものにしなくてはいけないという意識で、今作業しております。
(問)先週8日の厚労省のアドバイザリーボードで、医療や介護の現場でのこれまでのコロナ対策というのをどこまで緩和できるのかというのを専門家は見解をまとめましたが、具体的に高齢者施設への面会の再開を促す内容もありました。あと一部の病院では、一定の条件下で面会の再開を始めているところもあったりします。そういった動きに関して、大臣のお考えと、今後政府として専門家の見解をどのように周知していくお考えなのか教えてください。
(答)これは、厚生労働省のアドバイザリーボードで、専門家の皆さんが科学的な知見に基づくとこういうことがあり得るのではないかというご議論をいただいているものだと認識しております。何よりも大事だと私どもがいつも言っていることは、科学的な知見に基づいていろんなことを決めていきましょうということです。
 ですから、そういう科学的な知見が積み重なっていくのは当然大事なことだと思います。それに基づいて、できるだけ簡素で、有効的な手段で感染症対策ができるなら、それの方がいいに決まっていますから、そういう方途があるならば、その方途を科学的な知見に基づいて、我々としては採用していくということになると思います。
 それをいつのタイミングで、どこでやるかは、何か決まったことがあるわけではありませんので、そのようなご議論を積み重ねていただくことを期待したいと思います。
 

(以上)