山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年4月5日

(令和4年4月5日(火) 9:01~9:12  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。本日の閣議前に、先般3月29日に総理からご指示を頂きました「総合緊急対策」の策定に向け、総理の下に設置した原油価格・物価高騰等に関する関係閣僚会議の初会合を開催し、現下の原油価格・物価高騰等の影響と課題について意見交換を行いました。
 総理からの発言はお聞きいただいた通りですが、本日の議論や関係省庁からの提案を踏まえ、与党とも十分に連携しながら、原油価格や物価高騰等の影響を受ける方々に必要な支援が行き届くよう、4月中の対策の取りまとめに向けて、具体的な施策の検討を進めてまいります。以上です。

2.質疑応答

(問)今大臣からご説明ありました、関係閣僚会議の関係で質問させていただきます。まず、本日の議論は総理の指示以外に、意見交換という話でしたが、どのようなお話が出たのかをまずお聞かせいただきたいのと、今後、4月中にとりまとめということなので、次回どのぐらいの時期にどういったテーマで会議を開くのか、予定が決まっていればお聞かせください。
 あともう一つ、今後最終的な与党の調整やまとめですが、会議の決定に向けたスケジュール感、次回それ以降、どの程度開催するのか、その辺りをお聞かせいただければと思います。
(答)中身については、もし詳しく必要であれば事務方にお聞きいただければと思いますが、各省に跨った話ですので、当然各省が問題意識として持っていること、こういう方向性を持って検討していきたいということが、各省から出されたということです。それをこれから具体的に政策として深堀りしていくという作業に入ります。
 次回の会合と、どういう形でまとめていくか、これはリンクしますが、結局各省ともに様々な問題意識をきちんと持っていますから、その問題意識に基づいて政策を練り上げなくてはいけません。
 ですから、それぞれの省において、どのようなことが出来得るか。緊急かつ、非常に機敏に動けないといけませんので、そこを機動的に動くための施策、機動的に効果の出るものを、施策は様々ありますが、その中でも緊急ということですから、そこの部分をどうするかという議論をもう既にやっております。
 それに加えまして、今お話がありましたように、与党とももちろん相談をしなくてはいけない話なものですから、与党の議論も同時並行でやっていただく中で、連携を図りながら、次の会合をいつにするかということを決めていくことになると思います。期限はもう決まっているわけですから、4月中にというご指示が出ておりますので、そのスケジュール感で進めたいと思います。
(問)「総合緊急対策」について伺います。今回の対策については、スピード感を重視するということで、財源については、総理からも今日おっしゃっていた予備費をまず活用していくということですが、一方で公明の山口代表をはじめ、公明党の首脳の方々は、予備費だけでは十分な対策ができないということで、今国会で補正を成立させる必要性を繰り返し訴えています。
 大臣が先ほどおっしゃったように、与党とも十分に協議するということですので、この公明党の訴えについて、今国会での補正の必要性についてどうお考えでしょうか。
(答)我々としては、総理からのご指示に従って動いております。まずは緊急で必要なものが何かを洗い出して、時機を逸せずに対策を打っていかなければならないものですから、機動的にやらなければいけないという観点で、一般予備費やコロナ予備費を使っていこうということを、総理からご指示頂いていますので、その中身を詰めていくということになると思います。
 一方で、何のためにやるかといえば、それは経済が失速しないように、経済を下支えすることが目的になりますから、その目的に照らして、どういうことが必要になってくるかは、当然議論を深めなくてはいけないと思っております。なので、今私たちがやらなければいけないことは、その予備費をどう使うかという話ですが、それ以降の議論も排除する必要はないです。しっかりと議論はしなければいけないと思います。
 与党の中でも、どうしても時間的に制約がありますから、緊急性を持ってやれることは何なのか、少し中長期的にやらなければいけないことは何なのか、こういうことも整理しながら議論してくださっていると思いますので、そういう調整になると思います。
(問)今ご発言になったことで一応確認ですが、その補正予算を組むかどうかについて、まず予備費を使うと。それ以降の議論は排除する必要はないということは、補正予算の編成も含めて考えていくということなのか、それまでのこの2段階でやるという方針からまだ変わっていないのか、そこの辺りをもう一度お願いします。
(答)今日の総理のご発言の中に明確にあったのは、一般予備費、コロナ予備費を使って、緊急対策を、まずはという言葉が使われていたと思いますが、打っていくことが明確に示されていますから、我々としては緊急でやるべきものに関して、まず議論をしなくてはいけないと思っています。
 ですから、それで十分なのかどうかも含めて。経済は生き物ですから、当然私たちとしては、これまでも注視してまいりましたし、これからも注視していかなければならないと思っていますから、できるだけ柔軟に対応できることは対応していかないといけないと思いますが、今日総理からまた明示的に示された指示は、そのご指示のとおりですから、その指示に従って、私たちとしては動きたいと思っています。
(問)本日の会議の中で、各省からそれぞれの報告があったということですが、これまで4本柱でお話されている点に関しては、それぞれ具体的な具体策についての報告などがあったのかということと、先ほど補正の議論についてもお話しになりましたが、今回の積み上げていく中で、予備費で十分に賄えるのかという点について、改めてご意見をお伺いできますでしょうか。
(答)今日は4項目という切り口で議論したのではないです。4項目全てを各省庁に投げましたので、それに従って各省庁はどういう方向で進めていくかということを各役所の方からご発言いただいたということですから、まだ刈り取りをするには早いです。各省庁で自分たちのやれることを今必死に議論してくださっていると思いますので、それらの案を並べながら、全体としてどうしようかという調整を、最終的に私のところでやることになると思いますので、今日の段階で、その刈り取りになるような具体的な案が示されたということではありません。
 あと後段は、前の質問に対するお答えと同じですが、私としては、総理からのご指示に従って、まずはその予備費をきちんと使って、どうするかということから、これは緊急性を要するものなので、しっかり議論を詰めたいと思っております。
 しかし、その経済の問題はずっと続く話でありますので、景気がよくなることもありましょうし、少し落ち込むこともあると思います。そこを注意深く見ていくのが私の部署ですから、その文脈の中で、経済は生き物であるということから、ずっと注視はしていきたいと思っております。

(以上)