山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年12月14日

(令和3年12月14日(火) 8:36~8:42  於:衆議院本会議場議員食堂側)

1.発言要旨

(冒頭発言なし)

2.質疑応答

(問)子育て世帯への10万円給付について改めて伺います。選挙後から10万円の給付というのが先行して、そこがありきで進んできたことが、この軌道修正だとか混乱の原因だったという指摘が出ていますが、そういった批判についてはどのように大臣は受け止めますでしょうか。
(答)そういう批判が出ているんですか。
(問)そういう指摘も出て。
(答)指摘がね。これは一貫して政権として申し上げていることですが、今回のこの給付に関しましては、子どもたちを力強く支援すると経済対策の中で書かせていただいているとおりに、岸田政権が示している人への投資、なかんずくその中でも、若い方々に対して投資をしていくということが大変重要だということのスタート、第一アクションとしてやることですので、その方向性というものは何一つ変わっていないものですから、それのやり方に関して、より丁寧に地方自治体の皆さんと協議をする上で、決めていっているということですので、様々なご意見があるのはある意味自然かと思います。
 様々なご意見というものをちゃんと聞く力を持って、政策の実行に反映させていくということが非常に重要なことだと思っておりますので、その結果がこうなったと考えております。
 それと昨日は時間の制約上、予算委員会の審議の中でしっかり答弁をすることができませんでしたが、どうしても10万円の一括給付というところにフォーカスが当たりますが、一方で今回のこの給付というものを通じて、デジタルに対して一歩踏み出してみたいという自治体であったり、クーポンを使うことでより効果的に、直接的に、その地域を活性化させる手立てにしたいというような自治体も少なからずございます。
 ですから、そういうクーポンや新しい工夫をしようとする自治体に対して、ブレーキが掛からないように、周りが10万円給付だという話をしているから、現金給付が普通という雰囲気にならないようにすることが、大変重要だと思っておりまして。できれば新しい工夫をやりたい、創意工夫を持って、知恵を持ってやりたいという地方自治体は、我々としてもしっかりとご支援申し上げたいと思っています。
(問)先ほど大臣は、給付のやり方に関しては地方自治体と協議してやっていきたいというお話でしたが、前回の10万円給付の際も、例えば率先して前倒しして給付する自治体なんかは、専決処分によってどんどん前倒しして給付した事例があります。こうした地方自治体の主体性も改めて問われているのではないかと思いますが、この点に関してはいかがでしょうか。
(答)おっしゃるとおりだと思います。やはり日本は、非常にそういう意味でいうと、各地域で特色のある国だと思います。ですからそれぞれの地域で、それぞれの皆さんが、それぞれ知恵を絞っていただいて、その地域をより活性化させていくためにはどうすればいいかということは、なにもこの施策に限らず、全ての施策においてあるだろうと思います。
 その1つとしてこれを有効活用していただけるなら、それは政府として、まさにそれを狙ったものでもございますので、是非そういう動きを各地域で起こしていただけるといいと期待しております。
(問)給付金の960万円の所得制限を複数の自治体が撤廃するという方針を示しましたが、そのことに関してどのようにお考えでしょうか。
(答)これもある意味、地方自治体の工夫の1つだと思いますが、政府としては、960万円というのを児童手当の基準として補助金の額を決めますので、当然その枠からは外れますが、独自で財源を確保して、それで給付をするということに関して止めるものではありませんし、そういうところが出てきたとしても、よろしいのではないかと思います。ただ、あくまで政府としては、その基準に従って補助金は支給させていただきたいと思っています。
(問)先ほど大臣がデジタルとか紙のクーポンを使った自治体に対しては支援したいとおっしゃったと思いますが、例えばデジタルを使ったような自治体に対して、インセンティブを与えるようなお考えとかはありますでしょうか。
(答)インセンティブというわけではありませんが、当然、事務費等々も掛かりますでしょうし、あるいはある意味デジタルを使うというのは、新しい試みというところが結構あると思います。そうするとどういう工夫があり得るのかというモデルケースのようなものというのは、国の方でも用意しようと思っております。
 また、地方自治体だけではなくて、そういうサービスを提供してくださるような業者の皆さんとも実はコミュニケーションを取っています。そうするとその業者の皆さんが持っている知恵、工夫、そういうものを共有していただくということもサポートの1つになると思います。
 だからこれをやってくださいと言ってそのままにするのではなくて、ある意味、伴走型でそこはコミュニケーションを取らせていただきながらやると。そういう意味でのサポートになると思います。
 ありがとうございました。

(以上)