山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年12月7日

(令和3年12月7日(火) 10:41~10:48  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

(冒頭発言なし)

2.質疑応答

(問)群馬県太田市の工場で新型コロナウイルスのクラスターが発生したという報道がありますが、現状と、これだけワクチン接種が進んできた中でクラスターが発生したということについての受け止めをお願いします。
(答)数字が入るので、ちょっと確認しますが、今のところ合計42名の従業員の方の感染が判明したということは承知しております。現時点では、さらに感染者が増加したとの情報は今のところございません。
 そして、新たに株の種類が判明した25名の方、全てがデルタ株であったと。ですから、今のところ判明した27名は全てデルタ株の感染者であったということが確認されております。さらには、今、300名の方に検査を行っているということですので、また新しい情報が入れば、ご報告したいと思っております。
(問)今朝発表された10月の家計調査ですが、3カ月連続の前年比でマイナスとなりました。ただ、マイナス幅は縮小しましたが、新しい変異株なども入ってきているということで、今後の消費の見通しについてお伺いしたいと思います。
(答)総務省の方でこれはまとめている調査だと思いますので、総務大臣の方に詳しくは聞いていただければと思いますが、我々として、マクロ経済を見ている側からいたしますと、月例経済報告等々でもお話ししていますように、景気といいましょうか、個人の消費等々は上向いているという傾向が見えています。もちろん家計調査は大事ですから、それも併せて注視してまいりたいと思います。
 一方で、肌感覚としては、相当街に人が戻ってきているというところもありますから、新たな日常に向けて確実に一歩一歩みんなで前に進んでいる感じと思っております。
(問)昨日、総理の所信表明演説の中で、ワクチン接種について、8カ月が原則だったのをできる限り前倒ししていくという話だと思いますが、自治体との調整や政府として全体を見ている大臣としてどのように調整していくお考えかをお聞かせください。
(答)もちろん3回目の接種に関して様々、その前に正確を期すためにちょっとお読みしますが、「感染防止に万全を期す観点から、既存ワクチンのオミクロン株への効果等を一定程度見極めた上で、優先度に応じ追加承認されるモデルナ社のものを活用して、8カ月を待たずにできる限り前倒しします」と総理は所信で述べられました。その円滑な実施に向けて、後藤厚生労働大臣、あるいは堀内ワクチン担当大臣と連携しながら、しっかり取り組んでいくということだと思いますので、そのラインでこれから協働していくということになると思います。
 先ほどの質問に対する補足もありますが、今回の太田のクラスターも、クラスターでとどまっておりまして、昨日の群馬県の新規感染者数というのは1人だったわけです。それを除いて1人だったということもありますから、我々としては、きちんと注視はしておりますが、それをもって何か新しい抑制的なアクションを起こすということではありません。
 むしろ、これも前回の記者会見の時に申し上げましたが、どうしても忘年会シーズンになって街は賑わいを取り戻しつつあります。こういう時だからこそ、一人一人ができる感染症対策というものはしっかりやっていただきたいと。これは政府一丸となって取り組んでまいりますが、何といっても私たち国民一人一人がこの感染症対策をしなければ感染症を防ぐということはできませんので、それはくれぐれも引き続きやっていただきたいとメッセージを発し続ける必要があると思っております。
(問)賃上げ税制について今、最終調整を進めていると思いますが、大企業で最大30%、中小企業で最大40%という方向ですが、この政策の実効性について伺えればと思います。特に中小企業は赤字が多いので、税制の改正効果というのがあるのかというのをお伺いできますでしょうか。
(答)税率に関しては、まさに与党と併せて議論が今、最終段階で煮詰められているところですので、それを私の立場では見守りたいと思っております。
一方で、今お話しになった赤字の中小企業をどうするかということに関しては、これは一貫して総理から申し上げているように、補助金の補助率を上げるというようなことを考えておりまして、それだけではなくて、下請けに関しての様々な施策を行っていくとか、価格転嫁ができない状況を打開していくために政府も官民で一体となって取り組むであったりとか、結局その合わせ技でやるしかないと思います。
 ですから、税だけで語られる話ではないので、総合的な政策をパッケージとして進める中で、この中小企業対策というものを強力に推し進めていきたいというのが政府の考え方です。
ありがとうございました。

(以上)