山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年11月16日

(令和3年11月16日(火) 12:42~12:49  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

(冒頭発言なし)

2.質疑応答

(問)先ほど分科会が終わり、ワクチン・検査パッケージについて概要案が示されたと思います。接種証明書について、紙や画像でも大丈夫だということで、本人確認とかいろいろリスクもあると思いますが、そこについてどう考えていらっしゃるのかというのと。
 あと、ワクチン接種証明に関して有効期限は当面置かないということだったと思いますが、時間が経つにつれて効果がどんどん減っていく部分があると思います。今後、3回目接種とかを含めて、そのあたりの有効期限について専門家からも意見が出ていると思うのですが、そのあたりをどのように今後注意していくお考えでしょうか。
(答)本人確認に関しては、こう考えていただいたらいいのではないかと思います。そもそも、ワクチン・検査パッケージそのものは、感染症をできるだけ抑えるという基本方針の下ですが、残念ながら新規感染が少し増えているという状況にあっても社会経済活動が続けられるようにするという工夫なわけです。
 ですから、そのプラスの面をどう確保していくかということと、おっしゃるように本当にその方がワクチンを打たれたり、あるいは検査して陰性であるかというようなことを証明したりということがあるのかということとの、プラスの面とマイナスの面とバランスを取らなければいけないということだと思います。そういう意味で、おっしゃるように確かにラフな部分はゼロとはいたしませんが、多くの方が利活用しやすいようにということでこのワクチン接種証明というものを使っていこうという話で進めていることです。
 これが完成形では当然ありません。運用していくに当たっても、実際にワクチン・検査パッケージを今、制度として使う状況にはないです。今申し上げたように、これは緊急事態宣言等々が出ている時に、それでも社会経済活動ができるようにという制度ですから、今は緊急事態宣言もまん延防止等重点措置も出ているわけではありませんから、実際に今やるわけではないですが、しかし、これからワクチン・検査パッケージの内容をもう既に民間の皆さんが利活用していただいていますので、そういう知見の蓄積とか、あるいは運用上の蓄積というようなものを踏まえて、それで、言ってみればブラッシュアップしてさらに進化形のものができるなら、柔軟にそれに対応していこうかということです。ですから、バランスだと考えてもらえばいいと思います。
 そして、接種証明の有効期限も同じです。今の段階では有効期限はそこで決めるということはしませんが、当然、これから時間が経つに従って知見も増えてくる。ですから、そうなった場合に第3回目のワクチン接種というものも進みますし、その中でどのような扱いをしていくのが適正かということも出てくると思います。
 何よりも、これも科学的なエビデンスが必要になってくると思うので、抗体価がどれぐらいの期間で、どれぐらい本当に落ちてきてしまうのか。それも相当個人差のある話だと思いますから、そういうデータというものが揃ってきた時に、恐らく、いろんな制限だったり期限だったりというようなものが明示的に言えるようになるのだろうと思います。
 ですから、今の段階では検討はするので考えてはいますが、今の段階では定めないということにしているという整理だと思ってください。
(問)コロナの感染状況についてお伺いいたします。足元で北海道と東京で実効再生産数が1を超えるような状況になっています。第5波の際には北海道での感染者数が増えて、その後、東京など首都圏、それから全国という形で感染が拡大していきました。現状、全国的な感染状況は落ち着いていると言えると思いますが、この北海道と東京のやや感染が増えてきている状況をどのように分析されていますでしょうか。
(答)正直申し上げて、ここまで新規感染者数が減ってまいりますと、相当ばらつきが出てくるのは、もうある意味仕方がないことだと思っておりまして、それが全体を表すものとして分析にかけるというのは正しくないと思っております。
 例えば北海道の場合は、旭川等々での集団感染というものがあるという報告も受けております。まさにそれはクラスターですから、そこのクラスターが分かっている場合にはクラスターの部分をしっかり抑えるという、これまでやってきた形で抑え切ることが可能になってまいりますので、ある意味、今まで培ってきた対処法というのが利く範囲にあると思っております。
 一方で、我々としては、これからクリスマス商戦が始まっていますし、忘年会等々も当然ですが、制限をどんどん緩和して無くしていくという話になれば、当然普通の生活に戻っていく中で夜の飲食というものが増えます。ですから、そこは注視しておかなくてはいけないと思っておりまして、おっしゃるようにあらゆる兆候というものをきちんと捉えて、適正に対応できるように準備していくことが重要と思っています。
 ありがとうございました。

(以上)