二之湯内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年11月10日

(令和3年11月10日(水) 9:38~9:43  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 皆さん、おはようございます。
 先ほど閣議が開かれ、内閣総辞職が決定されました。
 本年10月4日に、岸田内閣の一員として、国家公安委員会委員長、防災担当、国土強靱化担当、海洋政策担当、領土問題担当及び国家公務員制度担当大臣の任に当たり、国と国民を守るという強い思いで、全力で取り組んでまいりました。
 大変広い分野でございますので、いろいろな役所の方のレクチャーを受けながら勉強してまいりました。その間、皆様には大変お世話になりました。誠にありがとうございました。

2.質疑応答

(問)大臣は、先週土曜日に、岩手県釜石市で開かれた「防災推進国民大会」に参加され、また日曜日には岸田総理も出席された「九都県市合同防災訓練」にも参加されました。両日を通じて大臣の印象に残られたこと、あるいはこれからの防災についてご所見があれば、改めてお考えをお聞かせください。
(答)東日本大震災から10年を迎える節目の年に、私はこの6日に釜石市で開催されました「ぼうさいこくたい2021」に出席し、併せていろんな震災関連の施設訪問をいたしました。
 とにかく百聞は一見に如かずといいますか、私も発災直後には1週間後にワゴン車にいっぱい救援物資を積んで同僚議員3人と仙台市まで行きましたし、その後、総務副大臣の時も現地を訪問いたしました。それから見ると、随分と復興したなという印象を持ったわけでございます。
 いろんな現地の方とお話をするたびに、やはり国民1人の防災意識の向上というものが大切だなという認識を新たにいたしました。
 特に釜石市の「いのちをつなぐ未来館」で、当時釜石小の校長をされていた女性の方で加藤孔子さんという方がいらっしゃったんですが、その方にいろいろと説明をいただきまして、釜石市の小学校、中学校あるいは幼稚園児が日頃から津波が起きた場合の避難訓練をされていまして、そして当日にそういうことに遭ったわけでございますけれども、ほとんど全員が高台に避難して命が救われたという話を聞きまして、改めて日頃の避難訓練の大切さというものを身に染みて感じました。それは非常に感動いたしました。
 その後、陸前高田市にも行きましたけれども、非常にきれいに整備されております。ハード面はできましたけれども、まだまだ心の傷は癒されておりませんし、本格的なまちの産業振興とか、そういう面ではこれからでございますので、政府としてもできるだけやっぱり応援していかなあかんなと、そういう印象を持ちました。
 さらに、次の日の九都県市のいわゆる防災訓練の現場ですが、こういう現場はよく消防なんかの出初め式とかいろんなことで全国各地で「防災の日」の記念でやっておりまして、私も地元には何遍も参加したことがあるんですが、今回はかなり大規模な形で実施されました。多くの団体から参加されておりましたが、ああいうのを見るときに、やはり実際に災害が起きたときに誰が指揮を執るのだと、指揮命令系統というのはどうなるんだろうということも、これからの一つの大きな課題である。実際に九都県市でもそういうことが検討されていると思いますが、大変良かったなと、こういう印象を持っております。
 これからそういう災害が激甚化し頻発化するということで、絶えずお互いの地域が連携を取りながら、そういう訓練に励むと。いざというときに備えるということの重要性を、改めて実感いたしました。

(以上)