二之湯内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年10月12日

(令和3年10月12日(火) 9:30~9:36  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 皆様、おはようございます。冒頭、私から「津波防災の日」・「世界津波の日」について申し上げたいと思います。
 来月の11月5日は、江戸時代の「稲むらの火」の物語に由来する「津波防災の日」及び「世界津波の日」となっております。内閣府では、例年、「津波防災の日」や、その前後の期間に、津波に関する普及啓発活動や「地震・津波防災訓練」を実施しております。今年は、東日本大震災から10年の節目に当たることから、11月5日の当日に、被災地である岩手県釜石市において、「津波防災の日」スペシャルイベントを開催し、全国各地の津波防災の取組を発表いただきます。
 また、全国規模の防災普及啓発イベントである「防災推進国民大会」を、今年は「津波の日」に合わせて、11月6日及び7日に釜石市で開催をいたします。これらのイベントは、いずれも新型コロナウイルス感染症対策に十分留意しながら、オンラインと現地参加を組み合わせた形式で開催する予定です。
 さらに、内閣府と地方公共団体が連携して実施する「地震・津波防災訓練」については、全国9か所で実施することとしております。今年度は、地域の状況に応じて、避難訓練や避難計画を作成する勉強会を行います。
 内閣府としては、引き続き津波防災意識の啓発、適切な避難行動の定着に向けて、取組を推進してまいります。なお、イベントや訓練の詳細については、事務方にお尋ねをいただきたいと思います。
 以上で、私のこの「津波防災の日」・「世界津波の日」に関するお知らせといたします。

2.質疑応答

(問)大きく2点お願いいたします。
 まず1点目、現状の防災行政の認識についてお伺いできればと思っているんですけれども、先日も千葉県北西部で地震があり、首都圏で大きな影響が出ました。夏には豪雨災害もやっぱり起こっていて、近年、やはり災害の頻発化というものはあります。その中で、今、内閣府防災では、100人程度の職員の方がいらっしゃって対応されていらっしゃるかと思うんですけれども、この人員の在り方についてどのようにお考えかということと、現状、防災については内閣府防災だけではなく国交省等と様々な省庁でそれぞれで対応されていらっしゃるかと思います。これを一元的に災害対応、防災等を取り仕切る、例えば防災庁のようなもの、これまでも必要性について言及されてきたかと思いますが、この辺りの必要性についてご認識をお願いします。
 2点目ですが、今週、靖国神社の秋の例大祭があります。二之湯大臣はこちらの例大祭に参拝されるかどうか。する場合はいつ行かれるのか、参拝しない場合でも真榊等を奉納するご予定があるかどうか、教えていただければと思います。
(答)今、2問ご質問いただきました。
 後半の靖国神社の参拝については、全くその考えはございません。
 次に、いわゆる定員の拡充強化を図るべきだというようなご意見でございますけれども、ご覧のとおり、今は大変に災害が激甚化、頻発化しておるということで、充実強化を図っていかなければならないことは当然でございます。したがいまして、内閣府防災担当としては、他省庁との連携をさらに一層深めて、また幅を広げて、それから民間とか地方自治体の方とも連携を強化して、そしてこの防災に精通した人材の育成に今は努めているところでございます。
 今後も、もし災害が起きた場合には、よく言われているように、災害現場で女性の方の視点ということも非常に重要でございますので、女性の方の人材の育成にも強化を努めてまいりたいと、このように思います。
 今、直ちに人員の増加というんじゃなくて、互いの防災に関係する他省庁、地方自治体、民間との協力を優先して、万全の防災、危機管理体制に努めていきたいと、このように思っております。
 さらに、また防災庁のお話でございますけれども、今、大規模災害が起こった場合に、総理大臣の指揮の下でこの災害に関する他省庁との連携強化をして、そして総理大臣の指揮の下にいろんな省庁が動いておるわけでございます。これによって、確かにそれは一つの意見ではございますけれども、今の体制のままで十分にこの機能を果たしているんではないかと、このように思います。
 いずれにいたしましても、防災体制の充実強化は重要な課題でございまして、万全の防災体制の確保に今後も一層取り組んでまいりたいと、こういうことでございますので、直ちに今は防災庁の設置ということについては念頭にないと、こういうことでございます。

(以上)