二之湯内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年10月8日

(令和3年10月8日(金) 10:15~10:23  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 皆さん、おはようございます。
 昨日、22時41分に千葉県北西部を震源とする、最大震度5強の地震が発生いたしました。私も連絡を受けて官邸に参ったわけでございます。
 この地震を受けて政府としては、地震発生後直ちに官邸対策室を設置して、岸田総理の指示を受けて、早急な被害状況の把握に努めるとともに、救命・救助活動等の災害応急対策に全力で取り組んでいるところでございます。
 この地震による人的被害については、本日午前6時半時点で、重傷3名、軽傷29名との報告を受けております。被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
 また、鉄道の運休や水道管の破損などの被害も生じています。政府一体となって、関係機関や自治体と緊密に連携し、早期の復旧に努めてまいりたいと思っております。
 なお、揺れの強かった地域にお住まいの皆さまは、地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震にご注意いただきますようにお願いをいたします。
 地震のことにつきましては以上の報告でございます。皆さんからご質問があれば、お答えしたいと思います。

2.質疑応答

(問)帰宅困難者の対策についてお伺いします。昨日の地震で、鉄道の運転の見合わせの影響とかで、多くの帰宅困難者が発生しました。東日本大震災の経験を踏まえて、国は帰宅困難者対策のガイドラインを作成したりとか、あとはこの困難者の一時受け入れ先の確保とか対策に取り組んできたと思うんですけれども、今回このような状況に至ったことへの受け止めと、今後対策面を見直したり、さらに強化したりするお考えはございますでしょうか。ご所見をお願いします。
(答)帰宅困難者の昨日の状況は、当初、大変心配されておったんですけれども、120名ぐらいの方がそういうことになったわけでございますけれども、幸いにいたしまして、鉄道会社等のご協力を頂きまして、鉄道会社が早朝まで運行していただきましたもので、大きな混乱なく皆さん方が自宅に帰ることができたと。このような報告を受けております。
 今後こういうことも想定されますので、JRをはじめ民間の鉄道運輸業者に対しまして、こういう場合には臨時にそういう帰宅困難者を乗せてもらうというようなことも、これから考えていかなきゃならんなと、このように思っております。
(問)岸田総理の訴える「成長と分配の好循環」についてお尋ねします。岸田総理は4日の記者会見で「分配なくして成長なし」というふうに話されました。岸田内閣の一員として、この言葉をどのようなイメージで捉えられ、その狙いをどのように考えていらっしゃるのでしょうか。また、先ほどの閣議におきましても、岸田総理から新たな経済対策の策定に関する談話の中で「防災・減災、国土強靱化、それから安全保障の確保を進め、国民の安全安心を確保しなくてはならない」という発言があったというふうに承知をしております。大臣の担務であるこうした政策について関係性、具体的な政策についてお考えがあれば、お聞かせください。
(答)岸田総理は、総裁選挙の最中から「新しい資本主義」ということをおっしゃっております。これは具体的にどういうことなのかということになりますと、やはり成長の果実を多くの国民に均しく分配されて、そしてその所得が消費に回って、そしてまた新しい経済成長を促すと、こういうことだと、このように思うんです。
 だからある意味では、国民の所得の格差というか、あるいは貧富の格差ということが最近よく言われておりますので、できるだけそういうことをなくしていこうと。私はそういう考え方には大変賛同をしておるわけでございまして、新しい資本主義とはそういうことだと、このように思っております。
 それで確かに今、地方に行きましても、コロナだけじゃなくて、コロナに輪をかけたように、地方の経済は疲弊しておりますので、地方の経済活動も活発にしていくということも考えなきゃならんし、新しい資本主義というのは、そういうマクロ的な視点からも考えていかなければならないんじゃないかと、このように思っているところでございます。
(問)先ほど帰宅困難者の話があったと思うんですが、120名ぐらいの方が帰宅困難だったということでしょうか。
(答)一時、いっときです。今度、東京の東海道新幹線の中も、JR東海が開放していただいて、三百数十人の方が電車の中で仮眠をすることもできたようですし、必ずしも絶対、正確な数字は分かりませんけれども、危機管理センターで集計された人数はそういうことだと聞いております。
(問)分かりました。基本的なところで申し訳ないんですけれども、120名の方が、帰宅できなかった人がだいたいそれぐらいだったと。
(答)でも最後は帰宅できたんでしたよね。
(事務局)補足させていただきますと、行政の設置した一時滞在施設で受け入れをした方、各施設の最大の人数を足し上げると120名程度、そういうことになります。
 タクシーに並んで大変長い時間を過ごされた方、これはもっといらっしゃると思いますが。繰り返しになりますけれども、行政の設置した一時滞在施設で受け入れをした方というのが、120名程度ということです。

(以上)