棚橋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年8月10日

(令和3年8月10日(火) 10:51~11:01  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 それではまず、台風第9号及び第10号等につきまして、6日金曜日に関係省庁災害警戒会議を開催し、警戒に当たってまいりましたが、7日夜から関東甲信地方、東海地方、中国地方、四国地方、九州地方を中心に大雨となりました。被害状況については、本日10時時点で、人的被害としては、災害との関連を調査中の死者2名、行方不明者1名、重傷者3名、軽傷者14名、住家被害としては、全壊1棟、一部破損30棟などが報告されているところでございます。また、停電約5,600戸などのライフラインの被害等が報告されておりまして、関係機関が早急な復旧に向けて取り組んでいるところでございます。被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
 また、先月来、7月3日には静岡県熱海市において土石流災害等で多くの方がお亡くなりになり、あらためてご冥福をお祈り申し上げると同時に、ご遺族にお見舞い申し上げ、被災された方々にもお見舞い申し上げると同時に、一日も早い被災者の方々の生活生業支援に最大限の努力をしてまいりたいと思っております。
 台風第9号につきましては温帯低気圧に変わりましたが、北日本、東日本に大雨をもたらしております。引き続き土砂災害、高潮に厳重に警戒するとともに、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水、暴風や高波に警戒、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。国民の皆さまには、特に大雨や暴風の場合には不要不急の外出を控えるとともに、用水路や海岸等には絶対近づかないようお願い申し上げる次第でございます。引き続き、最新の気象情報や地方自治体からの情報に注意していただきますようお願い申し上げます。
 続きまして、東京オリンピックが閉会をいたしました。この間、全国警察が一丸となり、関係機関と連携しながら、安全・安心な大会を実現するため、警備、交通等の諸対策を推進してまいりました。 国民の皆様にも、交通の混雑緩和やテロ防止のための警戒活動等について御協力いただき、オリンピック警備を完遂することができたと認識しておりまして、この場をお借りして、心から御礼申し上げます。
 私からは冒頭、以上でございます。

2.質疑応答

(問)先週6日、小田急線の車内で乗客が無差別に切りつけられる事件が発生しました。それについて大臣の受け止めと今後の対策などについてお聞かせください。
(答)8月6日の小田急線の車内で乗客の方が切りつけられた事件で10人が怪我をされたと認識しておりますが、まず被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
 本件は、走行中の列車内における多数の乗客を対象にした極めて凶悪かつ悪質な事件でありまして、引き続き、犯行の動機や背景をはじめ、その全容解明に向けて捜査を鋭意進めていくものと認識しております。
 鉄道の安全については、事業者による自主警備に加え、警察においても、駅等での巡回や立哨、列車内での警乗、これは列車に乗るもので新幹線等でも皆さん御覧になっていると思いますが、所要の警戒を行っているところでございますが、今回の事件を踏まえ、改めて都道府県警察に対し、鉄道テロ対策等に万全を期すように指示を行ったとの報告を受けております。
 この種の事案の再発を許すことのないよう、鉄道事業者や関係省庁との連携を一層緊密にしつつ、テロ等違法行為の防止に向けた取組を引き続き進めていくよう、警察を指導してまいりたいと思っております。
(問)先ほども五輪について触れられましたが、五輪についてお聞かせください。東京オリンピックが閉会しましたけれど、ここまでの評価や期間を通しての課題などがあればお聞かせください。また、今後パラリンピックが控えてますが、パラリンピックに向けた警戒警備、交通対策について、引き続きどのような指導を行っていくのかお聞かせください。
(答)本年3月から121日間にわたる聖火リレー、それに続きましての17日間のオリンピック、これが先日8日の閉会式をもって終了いたしました。
 先ほど申し上げましたように、全国の警察が一丸となり、関係機関と連携しながら、安全・安心な大会を実現するため、警備、交通等の諸対策を推進してまいりましたが、私の立場で申し上げることが不適切であればお許しいただければと思いますが、警察庁、警視庁も含めた47都道府県警、あるいは皇宮警察等の警察官・警察職員の皆様方は猛暑の中、あるいは雨が降ったりする中、本当に御功労いただき、私からは敬意の念を持って接しているところでございます。
 ただ、警察の皆様方がこういう活動ができ、オリンピック警備を完遂することができましたのも、やはり国民の皆様方の理解があったからでございます。
 国民の皆様方には、交通の混雑緩和やテロ防止のための警戒活動等に御協力いただきまして、この場をお借りして、改めて深く御礼申し上げます。
 2週間後には御承知のようにパラリンピックの開幕を迎えますので、引き続き、安全・円滑な大会運営に寄与し、開催国としての治安責任を全うするよう、警察を指導してまいりたいと思っております。
(問)8月15日に終戦の日を迎えますけれども、棚橋大臣、閣僚として参拝される予定はありますでしょうか。また、その理由についても併せてお聞かせください。
(答)私自身の参拝につきましては、適切に判断してまいりたいと思っております。
(問)現時点で参拝するかどうかは決めていらっしゃらないということでしょうか。
(答)今申し上げた次第でございます。ただ、全ての戦争で亡くなられた方々に対する追悼の念を、8月15日にはあらためて深く心に刻みたいと思っております。
(問)棚橋大臣は靖国神社に参拝する超党派議連にも所属されておりますけれども、国会議員や総理を含む閣僚の参拝の在り方については、どのようなご所見をお持ちでしょうか。
(答)それはそれぞれの政治家が、公人としてなのか私人としてなのかも含めて、適切にそれぞれご判断されるものと理解しております。

(以上)