棚橋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年6月29日

(令和3年6月29日(火) 11:22~11:28  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 まず、本日午前2時49分、気象庁は、沖縄本島地方で線状降水帯による非常に激しい雨が降り続いているとして、顕著な大雨に関する全般気象情報を発表いたしました。この大雨による本日9時時点での被害状況ですが、人的被害は報告されておりませんが、住家被害として、床上浸水3棟、床下浸水6棟、また停電2,550戸が報告されております。現地では強い雨が降り続いておりますので、引き続き地方自治体や関係機関と緊密に連携し、対応に万全を尽くしてまいります。
 国民の皆さま方には、梅雨の時期は続きますので、地方自治体や気象台から発表される避難情報、気象情報に十分留意していただくようお願い申し上げる次第でございます。
 私からは冒頭以上でございます。

2.質疑応答

(問)今、沖縄の大雨の冒頭発言がありましたけれども、出水期に入ってから、この大雨の時期での防災担当大臣のご就任ということで、なかなか慣れていない部分もあるとは思うんですけれども、どういう心持ちというか姿勢で、今後、防災の分野に取り組んでいかれたいか、一言いただければと思います。
(答)まず、強い緊張感を持って臨んでまいりたいと思います。本格的な梅雨や台風シーズンを迎える中、防災担当大臣を拝命いたしましたが、前大臣からもしっかり引き継ぎを受けておりますが、切れ目なく自然災害への対応を実施できるよう、緊張感を持って職務に臨んでおります。
 具体的には、激甚化・頻発化する風水害に対応するため、先の通常国会において災害対策基本法等の改正により、避難勧告と避難指示の一本化や災害が発生する恐れの段階での国の対策本部の設置など対策を強化しており、これらをしっかりと運用できるよう取り組んでまいりたいと思います。
 また、コロナ禍においては、避難所の感染症対策に加え、ホテル・旅館を含む多くの避難所の確保、親戚・知人宅等への分散避難も重要であり、自治体と連携して取り組んでまいりたいと思っております。
 おっしゃるとおり、防災は国家の基本的かつ極めて重要な任務であると認識しておりますので、政府一体となって災害対応に全力を尽くしてまいりたいと思います。
 なお、ご承知かもしれませんが、私の選挙区は岐阜県のいわゆる西濃地域でございまして、輪中という言葉に象徴されるように、歴史的に水害に悩まされてまいりました地域でございまして、私もその地域選出の議員として特に水害の問題に関しては常に危機感を持っております。この危機感をさらに担当大臣として、緊張感、危機感を持ちながら努力してまいりたいと思っています。
(問)昨日、千葉県八街市で、小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷する事故が起きました。この事故についての大臣の受け止めと今後の対策の在り方について、お考えがあればお聞かせください。
(答)お尋ねの件は、6月28日午後、千葉県八街市において、下校中だった児童の列にトラックが衝突した交通事故だと理解しております。この痛ましい事故で、2名がお亡くなりになり、3名が怪我をされていると承知しております。お亡くなりになられましたお子様の御冥福を心からお祈り申し上げますと同時に、負傷された方にはお見舞いを申し上げ、一日も早い御回復をお祈り申し上げます。
 本件に関しては、千葉県警において、トラックの運転者を現行犯逮捕したとの報告を受けております。飲酒の疑いもあると聞いておりますので、今後、事故の原因究明等を含め、必要な捜査が進められるものと理解しております。
 なお、飲酒運転が許されないことは言うまでもございませんが、児童の歩行中の死亡・重傷交通事故の約3分の1が登下校中に発生していることから、特に登下校中の時間帯に運転しているドライバーの皆様方には、子供達の安全確保に更に配慮して運転していただきたいと、これは心からお願い申し上げる次第でございます。

(以上)