坂本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年10月1日

(令和3年10月1日(金) 11:02~11:13  於:中央合同庁舎第8号館1階S108記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)自民党総裁選についてお伺いします。総裁選を終えられた受け止めと、あと事務総長として務められていた河野候補が敗れましたけれども、その敗因についてどのように分析をしているのか教えてください。
(答)まず、総裁選の結果は結果として真摯に受け止めたいと思います。そして、その結果について、やはりしっかり検証もしていかなければいけないと思います。
 その上で、まずは次の総選挙に向けて、総選挙の前に岸田新総裁の下で一致結束、総裁選が終わればノーサイドということを私も言っておりましたので、岸田総裁の下で一致結束をしていくべきだと思います。そして、総選挙に臨んでそれぞれの議員が勝ち上がっていくということをこれからの目標にしていきたいというふうに思っております。
 それから、事務総長としてなかなか残念な結果になったことを言いますと、やはり議員そのものが組織的なものではありませんでした、議員のまとまりというのが。勝手連的なものがありました。それから、やはり重鎮の数も少なくて、横の連携というものがなかなか取れなかったということで、そこは組織戦でしっかり組み立てておられた岸田さんとか、それから高市さんとか、こういったところに議員票が行ったのだなというふうに思っております。
(問)地方創生の担当大臣としてのお立場でお伺いします。総裁選では様々なコロナ対策とか経済対策とかを中心に活発な議論が行われたと思いますが、地方創生に関して議論が深まったというふうに思われますでしょうか。
 また、岸田新総裁に今後の地方活性化にあたって期待することはどのような分野でしょうか。
(答)地方創生については、それぞれ議論はされてきたというふうに思っております。ただ、具体的にどこをどういうふうにしていけば良いかというのは、なかなか地方創生そのものが難しいことでもありますので、それはそれぞれの自治体でこれから努力をしていく。それに対して私たちとしては、推進交付金等をしっかり制度としてカバーしていく。そのことが大事であるというふうに思います。
 やはり我が国はこれから一極集中ではなくて、地方分散型の社会と、それから元気のある地方というのを目指していかなければなりませんので、新総裁におかれましては是非この地方創生については、重点的な政策として今後も推進していただきたいということを強く望みたいと思います。
(問)総裁選の関係なんですけれども、特に分野として孤独・孤立対策は菅首相の強い思い入れがある政策だったと思うんですけれども、新しい岸田総裁に期待されることがありましたら教えてください。
 また、同じように深刻化する少子化問題の対応についても課題や総裁に期待することを教えてください。
(答)まず、孤独・孤立につきましては、2月以来7カ月、精力的に職員の皆さんたちと一緒にやってこれたというふうに思っております。そして、実態把握、あるいはNPOとの連携に一応の目途がつきました。
 しかし、ここに来て15団体に集まっていただいてプラットフォームをつくるという作業に入り、その後7回目のフォーラムをしたときも様々な団体に集まっていただきました。そういうことで、これから一番難しい坂にかかるなというふうに思います。それぞれ違った目的で活動されているNPOの方々が、どういう価値観を共有して共通の価値観を大事にしながら、そこで活動を盛り上げていくかということは、なかなか難しいことではあると思いますけれども、これを是非新総裁の下でもやり遂げていただきたいというふうに思います。
 それができれば、成長戦略の一方でやはりどうしてもその狭間に陥る方々が出てこられますので、そういった方々をやはりしっかり誰一人取り残さないシステムというのがNPO等を中心に、あるいはその中間組織を中心に出来上がってくるというふうに思いますので、一番これから大事な時期にかかってきますので、是非そこは強力に進めていっていただきたい。もし次の大臣でそれを担当される方があれば、私からもしっかりこれまでやってきたことを、これからの難しさ、あるいはこれからの重要性、そういったことをお伝えしたいというふうに思います。
 それから、少子化については、このコロナ禍の中でなかなか厳しい状況でしたけれども、最も一番国家としても大事なことですので、引き続き重点政策としてやっていただきたいと思います。特に、やはりこの1年やってみて、財源の確保、予算、これが一番難しいというふうに思いました。結婚、妊娠・出産、そして子育て、それぞれのライフステージで、例えば児童手当を少し引き上げるにしてもやはり財源が必要であるし、それぞれのライフステージで一つ一つの政策を充実していくためには、やはり財源の確保、これをどうやって確保していくかというのはこれから一番問題になってきますけれども、そこをしっかり今後も推進していただきたいというふうに思っております。
(問)今、岸田新総裁が行っている人事についてお伺いしたいんですけれども、これから閣僚の人事の方にも着手されていかれるかと思います。坂本大臣は少子化、地方創生、孤独・孤立、交通安全など、たくさん担務を持たれてらっしゃいましたけれども、施策を進める上でその担務の組み合わせについて1年間を振り返ってお感じになることがあればお願いいたします。
(答)私が特に感じたのは、地方分散型社会と地方創生と少子化対策、これは密接に結び付いているなというふうに思いました。やはり少子化対策に取り組むということは地方創生を強力に行うということに繋がりますので、それはやはりしっかりと進めていかなければいけない。この連携というのは必要だというふうに思いました。
 それから、今言いましたように、孤独・孤立に対してはやはりこれから成長戦略も続けていかなければいけませんので、その成長戦略の中でどうしてもやはり狭間に陥る人たちをどうやって取り残さないようにするかという仕組みは、やはり1つの司令塔を持った機関が必要だろうというふうに思っております。ばらばらに各省庁がやるのではなくて、やはり孤独・孤立対策担当室が1つの司令塔となって、成長戦略の一方でこの孤独・孤立対策を推進していく。この関係が必要だなというふうに思いました。
(問)総裁選について伺います。地方の党員票についてなんですけれども、岸田新総裁よりも河野候補の方が上回っているという現状があって、議員票で逆転しているわけですけれども、地方と国会議員の意識の差というものがあるんじゃないかなとも取れると思うんですが、その点について大臣のお考えをお聞かせください。
(答)党員の皆さんには党員の皆さんのやはりメディアから流れてくる様々な情報での受け止め方があるというふうに思います。それから、議員票は議員票で身近に接した方々の中のそれぞれの候補者に対する考え方、あるいは自分が属している政策集団の中の考え方、それがありますので、多少は乖離があってもそれは仕方がないことかなというふうに思っております。
 ただ、熊本県でいいますと、岸田さんの方が97票河野さんよりも多かったわけで、岸田さんは去年の総裁選出馬以来、熊本岸田会という後援会をつくって、そしてこの1年間地道に地方で活動されてこられておりましたので、そういった努力が実っているのだろうというふうに思います。
 ですから、これからやはりしっかり候補者像というのをそれぞれの党員の皆さん方に伝える努力、これは河野さんの事務総長として、その伝える努力はやはり必要だなというふうに改めて思いました。

(以上)