坂本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年9月17日

(令和3年9月17日(金) 11:32~11:43  於:中央合同庁舎第8号館1階S108記者会見室)

1.発言要旨


 私の方から2点ご報告をいたします。
 地方創生テレワークの推進に向けた自己宣言制度の立ち上げについてご報告します。「地方創生テレワーク推進に向けた検討会議」の提言におきまして具体的な施策提案としていただいた、地方創生テレワークに取り組む企業を「見える化」する自己宣言制度を本日17日立ち上げ、募集を開始します。7月に立ち上げました情報提供のためのウェブサイト及び相談対応のための窓口に続く第2弾の具体的施策であり、積極的な参加を期待しております。この後、また第3弾として表彰制度等も準備をしているところであります。詳細については、事務方にお問合せください。
 それから、来週21日火曜日に、第1回「地方創生有識者懇談会」を開催することといたしました。地方創生につきましては、昨年12月に第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を改訂し、新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、当面の地方創生の取組の方向性をお示ししました。その後の地方の状況を見ますと、感染症が与えた影響にはプラスとマイナスの両面があり、また、行動制約や需要の減少に伴う影響のほか、社会・経済のあり方を大きく動かすような構造的な影響が生じているのではないかと感じております。このような感染症が地域に与える影響を踏まえ、今後の地方創生の中長期的な取組の方向性をご議論いただくために、「地方創生有識者懇談会」を開催することといたしました。会議のメンバーは各界から幅広く8名の方にご参画いただくこととしております。委員についてはお配りしている資料をご覧ください。今回は私のたっての要望で地方紙の代表の方にも参加していただくことにしました。今後、11月の取りまとめを目指しましてご議論いただき、本懇談会における議論を踏まえて、本年末に第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を改訂する予定であります。詳細につきましては、事務局にお尋ねください。

2.質疑応答

(問)今日、自民党総裁選の告示がありましたけれども、改めて大臣は支持候補を決められたのか。決められたのであれば、その方はどなたなのかというのと理由をお願いします。
(答)昨日の派閥の定例会で、会長の石原会長が「石原派は自主投票にする」ということをご挨拶の中で言われましたので、その後、私自身としては河野太郎さんを支持するということを、河野事務所の方にお伝えをいたしました。
 理由としては、これまで菅内閣で働かせていただいて、これまで言ってきましたけれども、孤独・孤立対策あるいは少子化対策、そして農業を中心とした女性就農を中心とした地方創生対策、こういった菅内閣の政策をやはり継続していくこと、これが大事だというふうに思いますので、一緒に閣僚として仕事をしてきた河野太郎さんということにいたしました。仕事ぶりを見ましても、決断の速さとか、それから透明性とか、少し方向を変えるときは素直に反省するとか、こういったものも非常に私としては好感が持てるというふうにも思っております。
 それから、私は後援会を一番大事にいたしますので、熊本の後援会に2週間前に、13ぐらいの支部がありますけれども、その支部長に誰を支持するかというふうにお伺いしましたら、9対1対2か3ぐらいで河野太郎さんというふうな答えでした。その後、本当かなというふうに思いまして、もう一回枠を広げて、その他の人たちにも聞いてくれということで、秘書の皆さんたちを走らせまして、今週の月曜日に34人の方に話を聞いたというような報告がありました。そのうち27人が河野さんで、5人が岸田さんで、あとの2人が私の判断に任せるというようなことでした。そういうことで、後援会の皆さまの大勢としても河野さんが多いということもあって、私自身も支持ということを決めたところです。
(問)昨日、野田聖子さんが出馬を表明されていると思うんですけども、河野大臣は1回目の投票で勝ち切りたいという思惑だと思うんですけども、この野田聖子さんの出馬の与える影響について、大臣どのようにお考えですか。
(答)昨日の夕方、選対に来て欲しいということでしたので選対の方に行きましたら、事務総長をやってくれと、そして選挙責任者になってくれということでしたので、それにはサインをいたしました。それから、推薦人にもなって欲しいということでしたので、それも了解をいたしました。
 その中で、その会議の最中に野田さんが出馬するというようなニュースが入ってきて、私自身はまだ分析はしていませんけれども、その中のお話では、やはり票が分散するなと、やはり過半数を取るのに少し厳しくなるのではないかというような見方がありました。私はその選対会議に参加したばかりでしたので、そういった方々の話を聞いていたというようなところです。
(問)冒頭の発言に戻るんですが、地方創生有識者懇談会の委員の中に、地方紙の代表の方も参加すると。その理由を教えてください。
(答)やはりこれまでを見ますと、学識者とか東京在住の方が結構多かったので、地方で日夜走り回っている方々、その地方の実態を良くご存じの方、こういった方をやはり加えるべきではないかということで、私の方から地方紙の代表というのができないのかというふうなことを事務方の方にお願いをいたしました。
 そうしたら、地方紙連合会さんの方にご相談をして、連合会さんの方から西日本新聞の井上さんという名前が挙がってきたというところです。
(問)総裁選に話が戻ります。河野さんの支持を決めたときに、後援会のお話も聞いた上で判断されたということですけれども、河野さんは地方、党員票でもかなり票を集めるんじゃないかという観測も出ていますが、どういった点で地方に強みを持っているというふうにお考えでしょうか。
(答)私自身はそんなに強みを持っていらっしゃらないというふうに思っていたのです。それで秘書に、一番最初に各支部長に聞いたときに9対1ということでしたので、本当かということでもう一度やり直してというか、枠を広げて、先ほど言いましたように34人に聞いたということです。
 何が強みかというのは、やはり発信力とか、突破力とか、地方も非常に厳しい状態ですので、何かをやってくれるのではないかというような期待感だろうと思います。ただ、一方で、農業団体の方からは、「河野だけはやめてくれ」というような電話も事務所の方にあったというふうにはお聞きしましたけれども、今日の農業新聞あたりを見ますと、森山先生と河野さんが話して、守るところはしっかり守ると。そして、改革するところは改革するというのが河野改革のやり方だというようなことを、河野さん自身も述べておられますので、それで私も少し安心をしているところです。
(問)総裁選についてお伺いします。河野さんの選対の事務総長をやられるということでしたけれども、総裁選が始まるにあたって、大臣は同じ閣僚としてどのように支援をしていきたいというふうにお考えでしょうか。
(答)今日12時から選対会議、拡大した役員会があると思います。その中で、私にも選対本部長の後、挨拶をしてくれというふうに言われておりますので、まずは皆さんたちが集めた党員の票を確実に獲得して欲しいと。もう今から文書は出せませんので、電話作戦ですので、それで確実にやっていただきたいと。そして、企業・団体こういった所に働きかけていただきたい。その際、企業・団体に対してはいろいろ過度に過激な改革に対してのアレルギーなり、あるいはいろいろなことが流布されているかもしれないので、これはきちんとその辺の守るべきところは守ると、改革すべきところは改革するということを河野さんも言っているので、そこは安心していただきたいということをしっかり説明し、まずは党員と各友好団体の票をしっかり固めていただく。その上で、こちらの方が先に投票用紙が来ますので、その上で身近な議員にしっかりとコンタクトを取って、議員の票を少しでも広げるようにしていただきたいというような3つのことを話そうかと思っています。

(以上)