坂本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年6月11日

(令和3年6月11日(金) 9:16~9:23  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 私の方から3件ご報告いたします。
 6月15日火曜日に「第26回まち・ひと・しごと創生会議」を開催いたしますので報告します。今回の創生会議においては、当面の地方創生の取組の方向性を示した、「まち・ひと・しごと創生基本方針2021」の案についてご議論いただくこととしております。本会議での議論等を踏まえ、基本方針の策定を進めてまいりたいと考えております。また、以前にお知らせしましたとおり、5月17日付で有識者委員の改選があり、今回は新たな有識者委員をお迎えして開催する最初の創生会議となります。会議において有意義な議論が展開されることを期待しております。詳細については事務方にお尋ねください。
 青少年施策、高齢社会対策、少子化対策を担当する大臣として申し上げます。本日の閣議において、「子供・若者白書」、「高齢社会白書」、「少子化社会対策白書」の3つの白書を閣議決定しました。まず、「子供・若者白書」について、4月6日に決定した「子供・若者育成支援推進大綱」を特集するとともに、子ども・若者に関するデータを分かりやすく示した、「子供・若者インデックスボード」を初めて掲載しています。また、各府省が講じた施策に加え、地方公共団体や民間における先進事例も紹介しています。「高齢社会白書」について、国際比較調査の結果を基に、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響も含め、高齢者の生活と意識を特集として取り上げたほか、高齢社会対策に関する各府省の施策を記述しています。最後に「少子化社会対策白書」について、コロナ禍で婚姻件数や妊娠届出数に減少傾向が見られており、出生数にも影響が出始めるなど、新型コロナウイルス感染症が結婚・子育て世代に与える影響を踏まえ、不安に寄り添いながら、安心して結婚、妊娠・出産、子育てができる環境整備に向けた取組や事例を紹介しています。その他、少子化対策に関する各施策の実施状況を記述しています。これらの白書が国民の皆様に広く活用され、各施策についてご理解やご関心を深めていただく一助になれば幸いであります。
 それから3番目ですが、本日6月11日にスペインで開催される「孤独」をテーマにした「ヌエバ・エコノミア・フォーラム」に孤独・孤立対策担当大臣としてのメッセージを提供しましたのでお知らせいたします。メッセージは平松駐スペイン日本国大使に代読していただく予定です。引き続き、日本の孤独・孤立対策について海外への発信に努めてまいります。詳しくは事務方にお尋ねください。

2.質疑応答

(問)先日の経済財政諮問会議で示された骨太方針の原案の中で、「結婚・出産の希望を叶え子育てしやすい社会の実現」という項目の中に、「各種施策を総点検した上で、KPIを定めつつ包括的な政策パッケージを年内に策定し推進する。」という記述が入りました。こちらについて、例えばどういったものがテーマになってくるなどのイメージがありましたら教えてください。
(答)イメージというのはなかなか難しいのですが、そのような記述が盛り込まれているということは承知しております。骨太の方針につきましては、まだ現在検討中でありますので、そのものについてはコメントを差し控えたいと思いますが、私としましては急速に進む少子化に対して、個々人の結婚や出産、子育ての希望が叶えられる道を切り拓くことが重要であると考えております。
 先日、少子化社会対策大綱のPDCAサイクルを適切に回すために、少子化社会対策大綱の推進に関する検討会を初めて設置し、初回の会合を開催いたしました。そういう中で様々な議論も行われると思いますけれども、ライフステージに応じた総合的な少子化対策をこれからも丁寧に進めていくということに尽きるというふうに思っております。
(問)本日公表の少子化白書に関連した国際意識調査についてお伺いします。今回の調査では、質問項目に不妊治療に関するものが設けられています。日本での不妊治療の課題が数値として表れた結果だとも見られますが、結果や各国と比べた日本の治療環境の位置付けについてどういうふうに考えられているか教えてください。
(答)不妊治療については、まだ様々な位置付けその他について、不妊治療そのものが始まったばかりでありますけれども、とにかく仕事と子育ての両立ができるというようなことで、今後も政策を進めていきたいとは思っています。

(以上)