坂本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年5月11日

(令和3年5月11日(火) 10:01~10:07  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 本日「孤独・孤立対策担当大臣から皆さまに向けて」という私からのメッセージを内閣官房ホームページに掲載いたしました。
 コロナ禍が長期化する中、孤独・孤立に苦しむ方が多くいらっしゃいます。孤立し、孤独感に苛まれることは誰でも起こり得ます。私自身も熊本地震という自らの力ではどうしようもない困難に直面し、閉塞感、孤独感に苦しむ経験がありました。
 孤独・孤立で悩んでいる皆さんは決して1人ではなく、是非相談し、助けを求めて欲しい。そして、受け止める場所はあるということを知って欲しいというふうに思います。そういう気持ちで私からのメッセージを発信したところであります。

2.質疑応答

(問)孤独・孤立対策についてお伺いします。
 昨日、自民党の孤独・孤立対策を議論する特命委員会で、政府への提言がまとまりました。24時間対応の相談体制を整えるなど、支援の補充を求める内容となっていましたが、これに対する受け止めと、政府として今後、対策をどのように進めていくかを教えてください。
(答)まだ正式には受け取っていませんので、詳細までは分かりませんけれども、幅広いご提言をいただいているものだというふうに思っております。
 いろいろと中身を読ませていただきまして、6月の骨太の方針の中に盛り込めるように、これから政府案というものを、この自民党案も参考にしながら作ってまいりたいというふうに思っております。
(問)昨日の予算委員会での大臣の発言についてお伺いします。
 予算委員会で、橋本議員からLGBTに対する質問がありまして、大臣は「差別・偏見は決してあってはならない」というふうに答弁されました。この「決してあってはならない」というのは、差別は禁止すべきだと、そういうお考えの発言ということでよろしかったですか。
(答)その辺のところは非常にお互い政党間で、今、与党・野党で論議をしているところで、これから詰めの協議に入るところだというふうに思っております。
 私としては、憲法第14条に照らしても、性的指向や性自認を理由とする不当な差別や偏見は決してあってはならないというようなことで申し上げました。
 橋本議員の方は、自らの法案提出のことを前提にご質問をされたというふうに思いますけれども、私の方は聞かれたこの憲法14条の条項に対しての解釈、考え方というものを答弁として申し上げたというところです。
(問)重ねて聞きます。
 質疑を聞いている分には結構踏み込んだ発言をされたなというふうに感じたんですけれども、差別を禁止すべきだというニュアンスとはちょっと違うということですか。「決してあってはならない」というのは。
(答)その辺のところは非常に微妙なところで、今後、最終的に与野党がどこまで折り合えるのか、一番、与野党で詰めの協議をしているところだというふうに思いますので、私としてはその憲法14条から来る差別をしてはならない、決してしてはならないということを申し上げたものであって、それ以上でも以下でもないというようなことでお答えするしかないというふうに思います。
(問)「孤独・孤立対策担当大臣から皆さまに向けて」のメッセージの公表なんですけれども、これをこのタイミングで出されたことというのは何か背景とか意図があるんでしょうか。
(答)1つは、連休明けは通常いろいろな形で悩みが深くなる、表面化してくる、そういう時期でもありますので、そういうタイミングも見計らって出したところであります。
 私だけではなくて、文科大臣の方も昨日、同じ様なものを、文科大臣としてのメッセージを発信されているというふうに聞いております。

(以上)