坂本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年4月20日

(令和3年4月20日(火) 12:16~12:23  於:中央合同庁舎第8号館1階S101・S103記者会見室)

1.発言要旨


 私から3点ご報告いたします。
 先週、4月16日金曜日、スーパーシティの区域指定の応募を締め切りましたが、大都市から地方の町村まで合計31の自治体から応募がありました。提案内容はどれも大変意欲的で、対象とする分野はそれぞれの地域の課題に即し、医療、交通など幅広い分野にわたっています。また、事業者や大学と連携し、構想を練り上げた結果、非常に熟度の高い内容となっております。まずは、このような積極的な提案を頂いた自治体と関係者の方々に心から感謝を申し上げたいと思います。今後、提案内容につきまして内閣府で確認等を行った後、「スーパーシティの区域指定に関する専門委員会」や国家戦略特区諮問会議での審議を経まして、スーパーシティの区域を選定することとなります。選定の数については、これまでも5都市程度を想定とお答えしてきましたが、今回の提案内容や自治体の熱意等も踏まえ、専門調査会や国家戦略特区諮問会議に諮った上で決定したいと考えています。提案の概要につきましてはお配りいたしました資料をご覧ください。後ほど事務方からブリーフィングを行います。
 2つ目でございます。4月23日に第2回「孤独・孤立に関する連絡調整会議」を開催する予定ですので、お知らせいたします。第2回連絡調整会議の具体的な議題につきましては調整中ですが、現在、先月開催いたしました第1回の会議を踏まえて、各省庁の支援施策を整理するとともに、タスクフォースの検討状況について報告をしていただくなどを予定しております。詳しくは、事務方にお尋ねいただきたいと思います。
 明日21日夕方、豊島区池袋の「いけいけ子ども食堂」を訪問し、子どもの居場所づくりの現場を視察するとともに、子ども食堂の開催に合わせて行われているフードパントリーの様子を視察いたします。長引くコロナ禍の影響で、孤独や孤立の問題がより一層深刻な社会問題となっています。このような状況において、子どもの居場所づくりは一層重要な取組であると考えており、コロナ禍における対応の実情や課題などを伺ってまいりたいというふうに思っています。

2.質疑応答

(問)明日から靖国神社の春季例大祭が始まりますけれども、そちらに参拝するご意向はありますでしょうか。また、真榊などを奉納するご予定についてはございますでしょうか。
(答)その予定はありません。参拝も真榊も予定はありません。
(問)コロナ禍の中で、政府は「移住・定住」に力を入れていらっしゃいますが、郵便局長が自治体と移住者のマッチング役として成果を上げている地域もあります。それに対する大臣のご見解をお願いいたします。
(答)日本郵便によりますと、日本郵便と石川県が連携協定を結んで、そして、県内の郵便局は移住・定住希望者の生活全般の相談等のサポートを行っている事例があるということであります。
 こういう事例を全国展開していただければ、私たちとしては非常にありがたいというふうに思っております。特に、郵便局長さんはそれぞれ地域で信頼がある方ばかりでありますので、しっかりこういう「移住・定住」を進める後押しをしていただければというふうに思っております。地域の実情も熟知しておられますし、私たちとしては大変歓迎するところであります。これからもよろしくお願いします。
(問)孤独・孤立対策について伺います。ヤフーなどの検索エンジンに、「学校行きたくない」などの該当する検索語句の組み合わせを入れると表示される24時間子供SOSダイヤルについてお伺いします。
 現在だと、2つの単語を組み合わせて表示されるようになっていますが、今後、1つの単語でも表示されるようにということは考えているのでしょうか。また、現在、検索語句として挙げられている「新学期」という言葉も5月に入ればあまり検索されないと思いますが、今後、検索語句を検討したり、増やすこともあるのでしょうか。
(答)非常にそこは技術的なことでもありますので、いろいろなご意見を伺った上で、タスクフォースと詰めてまいりたいというふうに思っております。
(問)孤独・孤立の関係で、先ほど発言のあった連絡調整会議なんですけれども、今回、タスクフォースが出るのは第2回ということですが、その開く意義について、改めて教えてください。
(答)これまでいろいろな状況が、連絡調整会議以来、進んでまいりました。予算化もしましたし、その後、予算化についての取組状況もあります。それから、とりわけタスクフォースがどこまで今進んでいるかというような状況もありますので、そういったものをこちらの方から報告する。タスクフォースの中でのNPOとの関係、それから、実態把握がどこまでどういう形で有識者の方々、学者の方々と話をして進んでいるのか。それから、先ほどお話が出ましたソーシャルメディア、そういったいろいろなご意見もまたございますので、その辺のところをしっかり報告をしたいというふうに思っております。
 その上で、各省庁からいろいろなご提言があればというふうに思っております。

(以上)