坂本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年4月2日

(令和3年4月2日(金) 9:47~9:57  於:中央合同庁舎第8号館1階S108記者会見室)

1.発言要旨


 私から1件ご報告をいたします。
 先般の閣僚会議におきまして、孤独・孤立対策に取り組む幅広い分野のNPOに対する当面の緊急支援策をとりまとめたところです。NPO等の皆様に、この緊急支援策を広く知っていただき、有効に活用していただけるよう関係省庁と連携し、NPO等からもご意見を伺いながら、「孤独・孤立関係団体の連携支援に関するタスクフォース」の活動の一環としてパンフレットを作成いたしました。パンフレットは内閣官房ホームページに掲載し、広く周知いたします。今後ともNPO等の皆様への支援情報の積極的な発信に努めてまいります。
 詳細は事務方にお尋ねください。

2.質疑応答

(問)こども庁についてお伺いします。
 自民党若手議員が昨日、こども庁の創設の提言を総理に持っていったところ、前向きに検討すると答えているとのことですが、この提言の内容が虐待や自殺などが中心のようです。少子化担当大臣として、子ども施策を担当されてきましたが、もっとこういう分野を入れた方が良いとか、力を入れた方が良いといったことがありますでしょうか。
(答)こども庁そのものについては、昨日、本会議で加藤官房長官が答弁されましたので、そのとおりです。それ以上のことは言えませんけれども、大切なことは未来を担う子どもたちを社会全体で支えていくということでありますので、私としては、内閣府としては、子ども・子育て支援施策、今やっているものをまずは総合的に進めてまいりたいというふうに思っています。
(問)同じ内容なんですけれども、今、文科省、厚労省、内閣府で定期的に子ども・子育て会議をされていると思うんですけれども、それでは不十分ということなのか。それをちょっと延長するということでは不十分なんでしょうか。
(答)その辺はいろいろな、党の方でも論議があったと思います。私自身としては、議論を少し見守りたいと思っております。
(問)新年度が始まりました。菅総理は自殺予防にNPOの支援に60億円の予算を付けたとおっしゃっておりましたが、具体的にまず取り組みたい内容と、あと、その意気込みみたいなものをお願いします。
(答)まず3つのタスクフォースを作りましたので、実態把握をどのようにしていくのか。それから、NPOとの連携をどうしていくのか。これがまず第1段でございますけれども、こういうふうにして、NPOの皆さんたちにいろいろご要望なり申請をしていただくということ。それと、もう一つのタスクフォースであるソーシャルメディアをどう組み立てていくのか、発信していくのか。この3つを現在やっておりますので、それを更にスピード感も持って進めてまいりたいと思います。
 昨日が木曜日でしたけれども、毎週木曜日に各省庁とそれぞれ連絡をして、情報収集をして、進捗具合がどのくらいかということを私に報告してもらうことにしております。それを今後も続けてまいりたいというふうに思っております。
 今日、総理ともお会いをして、このことも含めて今の進捗状況をご報告いたしました。総理の方も、一昨日、ライフリンクを見られて、非常に自分としても役に立ったというふうに言われておりましたので、総理としても非常にやる気といいますか、いろいろなことに積極的であるというふうに思いますので、それを受けまして、こちらの方としてもしっかり取り組んでまいりたいと思っております。
(問)昨日のインターネット番組で、孤独・孤立対策に関して、大臣自身もソーシャルメディアを始めたらどうかというような質問がありまして、大臣の方は考えるということでしたけれども、何かお考えがありましたら教えてください。
(答)いろいろ事務方とも相談したいと思います。昨日言われたようなことで、いろいろな意見も頂くのは頂けるというふうに思いますが、他に私自身の地方創生も含めた仕事もありますので、そういうことも考えながら、どういうふうに今後していくのか。処理できるとするならば、どう処理していくというとおかしいですけれども、私の方がそういう意見を取り入れるような仕組みができるのか、いろいろなことを考えながら、それを検討させていただきたいと思います。
(問)コロナの関係で伺います。昨日、まん延防止等重点措置の初めての適用が決まりました。コロナの影響で、東京からの転出が増えていて、地方へ注目が集まって、期待感もあったと思いますが、初めての適用は東京圏以外の場所でした。それについて、受け止めをお願いします。
(答)宮城、仙台の方は別にいたしまして、大阪、兵庫は都市部であります。都市部への移住というのは、人の流れを進めているのですけれども、どちらかというと、私たちの方は更に地方の方へテレワークを活用して、転職なく移住、あるいは兼業・副業による様々な地方への人の流れ、知の流れ、こういったものを推進しているところでありますので、その流れは流れとして、これからも続けていきたいと思います。
 ただ、地方を中心に変異株も含めて、感染拡大が見られるということは、非常にやはりこれからの感染を危惧しています。
(問)今日、総理と面会されて、孤独・孤立以外のことで話し合ったテーマというのは。あと、最初に室長を交えて話して、その後、総理と2人で話されたと思うんですけれども、その理由をお聞かせください。
(答)孤独・孤立以外については、少子化がやはり深刻になっていると。去年が80万人台の前半、このまま行くと今年は80万人を切るかもしれませんと。そこはもう総理、いろいろな財源も含めてよろしくお願いしますというようなお願いをいたしました。そのことについては、総理の方から、しっかりやっていくと。それから、不妊治療の申請も増えているようだということも答えていただきましたので、総合的にいろいろ進めていかれるということを期待しながら、私の方からは発言をいたしました。
(問)最初、役人の方を交えて話して、その後総理と2人で。
(答)それは、とにかくいろいろ思い切ってやっていけと、孤独・孤立対策のことについてですけれども、思い切ってやっていけと。海外事例などもどういうふうにやっているのか調査もしろということを総理の方から言われました。

(以上)