坂本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年3月5日

(令和3年3月5日(金) 9:20~9:28  於:中央合同庁舎第8号館1階S101・S103記者会見室)

1.発言要旨


 私の方から2点ご報告をいたします。
 本日の閣議におきまして、第11次地方分権一括法案を閣議決定いたしました。本法案は、昨年12月に閣議決定した「令和2年の地方からの提案等に関する対応方針」を踏まえ、法改正が必要なものを取りまとめ、「地方公共団体の特定の事務の郵便局における取扱いに関する法律」や「介護保険法」など、9本の法律について所要の改正を行うものです。地域に密着した課題に対し、地方公共団体が自らの判断と責任において、効率的・効果的に実施できる仕組みに改めるという趣旨・目的を有するものです。詳細については、事務方にお尋ねください。
 2点目でありますけれども、3月12日に私を議長とし、全省庁の副大臣が出席する「孤独・孤立対策に関する連絡調整会議」を開催する方向で調整しています。この連絡調整会議では、まずは各省庁で行っている対策や課題などを政府全体で共有した上で、今年度中にも問題を洗い出し、今後取るべき施策の方向性を整理していきたいと考えています。具体的な議題等は現在調整中ですが、私としては先日の緊急フォーラムの趣旨、「あなたはひとりではない」にもありましたように、様々な支援があることを、孤独・孤立に悩み苦しむ人々に知ってもらいたい。その支援を届けるために、例えば、ソーシャルメディアとの連携や広報活動について議論できれば良いというふうに考えております。

2.質疑応答

(問)今、報告がありました連絡調整会議の参加、副大臣が全省庁ということでしたけれども、この全省庁となった狙いについてということと、あと、やや範囲が拡大したような印象を受けるんですけれども、大臣としてのご所感をお願いします。
(答)当初は関係省庁というふうに思っていたのですけれども、その後いろいろ点検をしましたら、例えば自衛隊でも様々な孤独に陥って、自衛隊の隊員の方が自殺に追い込まれるというような問題も出ていますし、警察庁等の方もそうですし、いろいろな省庁にそれぞれの悩みを抱えている方々がいらっしゃると同時に、それぞれの省庁で、やはりこの孤独問題に関して関心も高まっているということもありまして、全省庁ということにしました。
(問)今の関連で、孤独連絡調整会議のトップは坂本大臣ということでよろしいのかということ。
(答)はい。
(問)あと、例えば首相が何か出席される予定とかいうのはございますでしょうか。
(答)今、官房長官に出席をお願いしています。まだ返事はありませんけれども、お願いしています。
(問)コロナに関連してお伺いします。今夜にも緊急事態宣言の再延長が決定される見込みですけれども、臨時交付金の扱いであるとか、今後、地方創生担当大臣として、再延長に当たって、今後の対応を改めてお伺いできますでしょうか。
(答)緊急事態宣言に伴います飲食店への時短要請の協力金につきまして、ご存じのように、1店舗当たり1日最大6万円としており、大規模チェーンであっても店舗数に応じて支払われております。先月末で宣言が解除された地域におきまして、経過措置として21時までの時短要請を行う場合は1日当たり4万円の協力金が支払われておりますし、このとき、各都道府県で協力金の支出総額の平均が1日4万円を超えない範囲であれば、事業規模に応じて協力金を支給するというところも可能にしたところであります。
 現時点において、更なる検討についての具体的なスケジュール内容は未定ですけれども、今後、緊急事態宣言を2週間程度というふうなことを総理が言っていらっしゃいますけれども、緊急事態が続くということであれば、これまでのような時短要請、それに対する協力金、こういったものがこれまでどおりに交付されるのではないだろうかというふうに思っております。
(問)地方国立大の特例的定員増についてお伺いします。
 文科省の中央教育審議会が示した定員増の要件案というのが、2日、有識者会議で了承されました。産学官の連携とか、地方創生の面で期待される一方、実際の拡大は限定的かなとかという声もあって、改めてこの定員増が認められた大臣の受け止めと、あと、大学を通した地方創生、内閣府として今後どういうふうに取り組むかというお考えを教えてください。
(答)有識者会議に文部科学省から中教審の考え方について、示されたということにつきましては、私たちとしては、内閣府としてやってきた「キラリと光る地方大学」や魅力ある地方大学づくりの狙いをしっかり受け留めていただいたのかなというふうに思っております。
 今後、それぞれの大学と、それから、産学官、あるいはその他の言労士も含めて、地方でしっかり議論をしていただいて、他の大学にはないような学部、学科そういった構想をしっかり練り上げていただいて、地方創生に資するような大学として名乗りを上げていただければというふうに思っております。大変期待をしているところでもあります。

(以上)