井上内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年9月7日

(令和3年9月7日(火) 11:19~11:25  於:中央合同庁舎第4号館4階共用408会議室)

1.発言要旨


 今日は1件だけですけれども、科学技術政策担当の大臣として報告をいたします。
 明後日9日の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)有識者議員懇談会において、「日本学術会議の在り方に関する政策討議」の第4回目を開催します。諸般の事情が許せば、私も出席する予定です。
 第4回目につきましては、まずは梶田会長から、日本学術会議の来年度予算概算要求について御説明いただくとともに、平成27年の「日本学術会議の今後の展望について」を取りまとめた有識者会議の座長である尾池和夫静岡県立大学学長からお話を伺うと承知しております。
 CSTI有識者議員懇談会の議論や、先般実施した十倉経団連会長との意見交換などの様々な御意見を踏まえ、学術会議が本来発揮すべき役割を適切に果たし、国民の皆様に理解される存在であり続けられるよう、在り方についての検討を深めてまいります。
 以上です。

2.質疑応答

(問)宇宙太陽光発電の実用化に関して、一部報道がありましたけれども、大臣としては宇宙太陽光発電については、どのようにお考えでしょうか。
(答)報道については承知しております。
 宇宙太陽光発電は、2050年カーボンニュートラルに貢献する新たな技術として、エネルギー問題や環境問題を解決する可能性を秘めたものであり、内閣府が中心となって取りまとめた宇宙基本計画においても、着実に取組を進めると記載をしました。
 宇宙太陽光発電を実用化するに当たっては、多くの太陽光を受け取るための大型の太陽光パネルが不可欠です。今回報道にあった内容は、文部科学省及びJAXAが国際宇宙ステーションに物資輸送を行うHTV―Xの1号機を活用して、2023年に太陽光パネルを展開する実証を行うものです。宇宙基本計画及び工程表に沿った取組であり、予定どおりの成果が得られることを期待しております。
 宇宙太陽光発電の実用化に向けては、発電した電気を効率的に地上に伝送する技術など解決すべき課題もあり、例えば、経済産業省においてマイクロ波を用いた高効率な送電技術などの開発に取り組まれております。
 課題はあるものの、先ほども申し上げたとおり、この技術は様々な社会的問題を解決し得る、夢のある技術であります。文部科学省や経済産業省等の関係省庁が引き続き連携して、宇宙基本計画の取組を着実に進めるよう、宇宙政策担当大臣としてしっかり努めてまいります。
(問)改めてなんですけれども、菅総理が先日、自民党総裁選への立候補をしないということを表明されましたが、菅内閣のお一人としての受止めと、また今後についての取組の姿勢というところを改めてお聞かせください。
(答)私もそのお話を伺って大変驚きました。また、菅内閣の一員として、総理を支えて一緒に取り組んでおりましたから、そういう意味では大変残念に感じております。
 ただ、菅総理も新型コロナウイルス対策に専念したいといったような理由で不出馬を決断されたということですから、やはり我々、その総理の思いを受け止めて、今の公務にとにかく任期いっぱい全力で取り組むことが、私の使命だと思っています。
(問)その後、菅総理のほうから何か閣僚の方々に対しての言葉とか、そういったものはあったんでしょうか。
(答)特定のものは特にありませんけれども。
(問)政務の話になってしまうかもしれないんですが、総理が総裁選に立候補しないということで、この次期総裁選についてどのような態度で臨まれるか、お聞かせ願えればと思います。
(答)自民党は与党ですから、自民党総裁選挙というのは、事実上の内閣総理大臣を選ぶといった選挙でありますから、やはり多勢の候補者の方々が手を挙げて、そして国民の前で正々堂々とオープンに政策論争を大いに繰り広げてもらいたい。そして、それを国民の皆さんには聞いていただきたいなと思います。

(以上)