小此木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年6月11日

(令和3年6月11日(金) 8:44~8:49  於:衆議院本会議場議院食堂側廊下)

1.発言要旨


 私からございますが、本日の閣議において、災害対策基本法に基づき毎年国会に報告するとされている防災白書の令和3年版が閣議決定されました。今年の白書では特集として、新型コロナウイルス感染症の影響下における自然災害に向けた準備、令和2年7月豪雨など令和2年度に発生した主な災害への対応、令和3年4月の災害対策基本法の改正、令和2年12月に閣議決定されました防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策などについて記載いたしました。既に一部地域で梅雨入りし、そしてこうした災害対応の経験や新たな防災の仕組みを十分に活用し、災害対応に万全を期してまいりたいと思います。
 もう一つ、本日は男女共同参画担当の丸川大臣と連名で、女性の視点からの防災・減災の推進について、都道府県知事、市町村長の皆様に向けた共同メッセージを出します。先月17日に手交されました防災女子の会からの提言を受けて、私としても女性の観点からの防災・減災に、これまで以上力を入れて取り組まなければならないという決意を新たにいたしまして、地方防災会議における女性委員の割合の向上ですとか防災基本計画の変更など、取り組みを強化してきております。都道府県や市町村においても、中央防災会議の委員への女性の登用ですとか被害者支援などの災害対応の現場での女性の参画に一層取り組んでいただきたいと考え、今回、メッセージという形で示すものでございます。丸川大臣と連携し、地方公共団体をしっかり支援していくとともに、女性の視点からの災害対応が進められるよう、引き続き力を尽くしてまいりたいと存じます。
 私からは以上です。何かございましたらどうぞ。

2.質疑応答

(問)今日、本日、成立見込みの病院船の整備推進法、議員立法で出されていると思うんですけれども、これについてのご所感と、今後の政府としての対応について、お伺いできればと思います。
(答)まず、先日も議会(衆議院及び参議院災害対策特別委員会)で可決されまして、議会の皆様のこれまでの尽力に心から敬意を表したいと思います。
 課題が、例えば医療従事者の確保ですとか、運航要員の確保ですとか、平時の活用方策とか、様々残されているところでありますが、さらに前に進めるという意味でも勢いがついたと。要は本当に意味のある活動ができることが大切でありますので、公布の日から3年以内とされており、病院船の活用に向けては様々な今申し上げたような課題がありますけれども、法案成立の暁には円滑な施行に向けて関係省庁と連携して、私どもも適切な対応に努めたいと思っています。
(問)1点確認したいんですけれども、政府としては、病院船の建造については当面見送るという方向性なんでしょうか。
(答)先ほどの課題を整理した結果、3つの課題を申し上げましたけれども、それが残っておりますので、そういったことをいかに乗り越えていくかということについて、関係省庁と協議をしながら進めていくということであります。
(問)まずは。
(答)課題を超えないと何もできない、スタートはできないから、議連の皆様とも意見交換をする機会もあろうかと思います。

(以上)