小此木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年5月25日

(令和3年5月25日(火) 9:12~9:18  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。私からございます。
 本日の閣議後に中央防災会議が開かれました。災害に強い社会の実現にとって防災分野への女性の参画拡大は欠かせないものであり、中央防災会議の委員についても、今回、女性が2名増加し、有識者委員9名のうち3名が女性となりました。女性の視点も一層生かしつつ、防災・減災、災害に強い社会の実現に向けて取り組んでまいりたいと存じます。
 会議では、20日に施行された災害対策基本法等の改正や、新型コロナウイルス感染症対策などを踏まえた防災基本計画の変更や、令和3年度総合防災訓練大綱等が決定されました。最後に総理から各大臣に対し、本日の決定に基づき、さらなる防災・減災対策の充実の強化を着実に推進すること、広い範囲で平年より早く梅雨入りしていることから、昨今の災害の激甚化も踏まえ、一層の緊張感を持って万全の態勢で災害対応に臨んでいくようご指示がありました。私も防災担当大臣として、引き続き政府の防災・減災対策の一層の充実に努めてまいります。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今の中央防災会議に関することで、9名中3名女性が委員になられるということなんですけれども、改めて女性の視点を取り入れられる狙いについてお話しいただけたらと思うんですけれども。
(答)政府の様々な会議がありますが、そもそも女性の比率が低いということで、設定された数字に近づけたいということもありますけれども、私自身が閣僚として被災地に向けて、避難所等様々なところを回った中で、やはり女性の視点が欠けていたなというところが少なくなかったということもございました。警察官ですとか保健師の皆さん、様々な避難所での相談員の方々が女性が多くなったなというところも見られましたけれども、全てにおいてそうではなかったということや、もっともっと女性の視点からの、様々な方が集まるところですから、そういうことも必要だなということを議論の末感じ、実行に移したということです。
 あえて言えば、引き続き昨年の暮れに作った、ここでも度々紹介した防災部局の防災女子の会のご意見というのは非常に大きなものでしたね。
(問)防災基本計画の修正の関係で1点お伺いしたいんですけども。新型コロナの自宅療養者が全体的に高止まっていて、今回の防災基本計画では療養者の避難勧告も進めますということにしていると思うんですけれども。例えばこの療養者の避難先をどう確保するかとか。もしくは一般の方が避難所での感染を恐れて避難をためらったりする可能性もあると思うんですけれども、こういう避難所運営とか、あとは国や、自治体の取り組みとしてどういうことが求められるとお考えでございますでしょうか。
(答)避難者の状態をまず把握することですね。感染者、いろんな不安を抱えている人がいると思います。決められたところに避難していただくということは必要でありますけれども、必ずしも本人の気持ちと違う場合もありますので、まずはよく事情を伺った上で、感染されているされていないももちろんありますので、医師等の話も聞きながら、より丁寧に。ただ災害の強さによりますと迅速さも必要となってまいりますので、そういったところの頭の体操といいますか事前の準備が本当に必要になってくると思いますので、情報共有もしてまいりたいと思います。

(以上)