小此木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年4月23日

(令和3年4月23日(金) 9:11~9:15  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。私から、交通反則金の納付について、新たな取組を始めることとしましたので、御報告します。
 現在、交通反則金は、金融機関の窓口で、現金で支払う必要がありますが、このたび、インターネットバンキングやATMの利用による専用口座への振込みによる納付も可能とすることとしました。
 まずは、本年6月28日から、秋田県と島根県において、試行を開始する予定です。
 その実施状況を踏まえ、他の地域への拡大を検討します。
 この取組により、運転者が金融機関の窓口に行って納付する必要がなくなるほか、電子化により金融機関の負担も軽減されるものと考えています。
 本件については、河野大臣からも多様化の提案を頂いていたものでありますが、警察においては、引き続き、国民の利便性の向上のための納付方法の多様化を検討してまいります。
 もう一つは激甚災害の関係ですが、本日の閣議において激甚災害関係の政令を決定しました。
 具体的には、令和元年東日本台風を含む令和元年10月11日から26日までの間の暴風雨等による一連の災害について、被災した中小企業者等の資金需要が今後も見込まれることから、今月末までとなっていた中小企業の災害関係保証の特例の期間を1年間延長し、令和4年4月30日までとするものであります。
 この政令については、4月28日の公布・施行を予定しております。詳細については事務方にお尋ねいただきたいと存じます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)以前の熊本地震の質問時に車中泊の話がありましたけれども、日本郵船グループは、かんぽの宿で車中泊をメインとした「くるまパーク」といったプランもあり、災害時に車中泊スペースや施設利用も協力可能と思います。車中泊はエコノミー症候群などのマイナスのイメージもあるんですけれども、災害時における車中泊についての大臣のご見解をお願いします。
(答)今言われました「くるまパーク」ですが、かんぽの宿が関係企業等と連携して宿の駐車場を旅行者の車中泊のためのスペースとして提供するサービスであると承知しています。熊本地震においては、車などに避難された方が多数おられ、いわゆるエコノミークラス症候群の対策が重要であったことを踏まえ、内閣府としては、やむを得ず車中泊する場合の対応として、自治体に対して避難所運営ガイドラインや避難所における新型コロナウイルス感染症への対応のQ&A等において、車中泊の場合、浸水しないよう周囲の状況等を十分確認すること、車での避難者へエコノミークラス症候群防止の周知を実施するよう促すこと、一酸化炭素中毒等の危険に留意すること、車中泊のための車両スペースをできる限り1カ所にまとめて確保し、食料等必要な物資の配布、保健師等による健康相談を受けられる場所等の情報を伝達することなどについて示しているところであります。
 このように、車中泊には様々な課題もあるため、ご指摘の「くるまパーク」の事例も勉強しながら、引き続き必要な検討を進めてまいりたいと思います。

(以上)