小此木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年2月19日

(令和3年2月19日(金) 8:42~8:48  於:衆議院本会議場議食側廊下)

1.発言要旨


 おはようございます。私から5つぐらいあります。
 福島県沖を震源とする地震により、本日6時時点で重傷12名、軽傷173名の人的被害や多数の住家被害等の報告を受けております。被災された全ての方々に改めてお見舞いを申し上げます。
 先ほど閣議後の閣僚懇において総理より、小此木が中心となって早急に被害状況を把握するとともに、被災地の方々の復興に向けた希望が失われることのないように、支援策を速やかに取りまとめるよう指示がございました。
 私自身、16日に福島県を視察してまいりましたが、内堀知事から、東日本大震災、令和元年東日本台風、新型コロナウイルス感染症に重ねて今回の地震があって、県民の心が折れかねないとの切実な声を伺い、一刻も早く被災者に寄り添った支援を行っていかなければならないと、思いを強くしたところでございます。総理から指示いただいたとおり、政府一体となってスピード感を持って対応を進めてまいります。
 また、15日から18日ごろにかけて、北海道や東北の日本海側を中心に大雪と暴風雪がございました。引き続き関係機関とともに緊密に連携し、迅速な情報収集、災害対応に万全を期してまいります。
 本日の閣議において、激甚災害関係の政令を決定しました。具体的には、令和2年7月豪雨を含む昨年5月15日から7月31日までの間の豪雨による災害について、被災した中小企業者等の資金需要が今後も見込まれることから、今月末までとなっていた中小企業の災害関係保証の特例の期間を1年間延長し、令和4年2月28日までとするものであります。この政令については、2月25日の公布・施行を予定しています。詳細については事務方にお尋ねいただきたいと思います。
 もう一つ、本日の閣議において、令和2年7月豪雨によって被害を受けた地方公共団体の財政負担を軽減するため、地方債の発行に係る特例を定めた政令を決定しました。この政令は、令和2年7月豪雨により被害を受けた地方公共団体の歳入欠陥債及び災害対策債の発行については、1つ、令和3年度にも発行できるよう発行可能年度を延長するとともに、2つ、その償還期間を通常の4年以内から15年以内に延長するものであります。内閣府としては、被災地の復旧・復興が迅速に進むよう、引き続き関係機関と連携して地方公共団体の取組を支援してまいります。
 本日の閣議において、令和2年中の通信傍受の実施状況等に関する国会報告案を決定しました。同年中の実施事件数は、20事件であり、その結果、152人を逮捕しております。
 平成12年8月に法律が施行されて以降、通信傍受法の適用は、これで175事件となりました。今後とも通信傍受法を適正かつ有効に運用していくよう警察を指導してまいります。
 今月までの数次にわたり、海外の捜査当局から警察庁に対して、Emotetと呼ばれるマルウェアに感染している国内の機器に関する情報が提供されました。
 これを受けて、警察庁では、総務省等と連携して、Emotetに感染している機器の利用者に対して、インターネットプロバイダから注意喚起を行う取組を実施いたします。
 国民の皆様方におかれましては、注意喚起を受けた際に、感染状況の確認やマルウェアの駆除等必要な対応を行うとともに、注意喚起に乗じたメール等による犯罪被害に遭わないように注意するといったことをしていただきたいと思います。
 詳細については、事務方にお尋ねください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)福島の地震に関連してなんですけれども、激甚災害指定による支援みたいな見通しというのはあるんでしょうか。
(答)今、調査をしているところですけれども、今のところ激甚指定の基準を満たす調査結果は上がってきておりません。確認はできておりませんが、引き続き調査を進めているところでありまして、先ほどの総理の、改めて指示をいただきましたと申し上げましたけれども、引き続き調査を進めて、速やかにその対策をまとめられるようにして注視してまいりたいと存じます。
(問)対策をまとめるというのは、大臣の中でスピード感というのは。
(答)今日指示がありましたので、一刻も早くやらせていただきたいと思います。
(問)時期的には一刻も早くということ。
(答)もちろんです。
(問)東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の新会長として、森さんの後任に、橋本聖子さんが就任されました。大臣の受け止め・期待についてお聞かせください。
(答)今まで、近くで一緒に仕事をしてきた仲間の一人です。また、アスリートとしての長年の経験も持たれています。政治家としても責任ある立場で、ここのところずっと働かれておられましたから、そういった経験をしっかりといかして、大会成功に向けて尽力をしていただきたいと思います。私ども警察に関わる者といたしましても、警備の万全であったり、感染症対策も含めて、協力していけたらよいなと思っています。とにかく頑張っていただきたいと思います。

(以上)