小此木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年1月19日

(令和3年1月19日(火) 10:50~11:03  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私からですが、先週15日に関係省庁災害対策会議を開催いたしました。これは先週の木曜日、金曜日と、私と赤羽国交大臣がそれぞれ北陸に視察・調査してまいりましたが、この会議では大雪に見舞われた自治体からの要望について情報を共有して、今後、政府一体となって支援に取り組むことを確認いたしました。
 調査の中で、知事や市長、さらには現地に入った国会議員からの要望を聞いてまいりましたが、当初に用意した除排雪の予算の大半をもう使い切ってしまったので、今後が心配だという声がありました。例年の7割、8割、その予算を除雪のために使っちゃって、3月初めまで降り続いたらどうしようか、という不安がやっぱり自治体、市町村ではあるということを直接感じましたので、そこで特に地方自治体が、除排雪を進めるための支援が改めて重要だという認識に至りまして、これらの要望も踏まえて、内閣府では、災害救助法に基づく障害物の除去として行う住家の除雪について、15日、先週の金曜日に救助期間の延長を決定いたしました。また、早速、消防や地方財政を所管する武田総務大臣、道路を所管する赤羽国交大臣とも協議いたしまして、今後の対応を確認したところであります。引き続き関係省庁と連携して対応してまいります。
 総務省では、地方自治体の行う高齢者の雪下ろしの経費や除排雪の経費について、特別交付税を措置することになります。また、国交省では、この冬の道路除雪費について、追加配分や臨時特例の措置についても検討することになります。引き続き、地方自治体が予算を心配して躊躇するようなことなく除排雪をしっかり進められるよう、政府一体となって支援してまいります。
 また、雪による死者が例年と比べて高水準となっています。これは雪下ろし、除雪の中で、そういう方が亡くなられております。改めてお悔やみを申し上げるとともに、また転倒、除雪中の事故などで負傷された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 このような状況を受け、昨日、消防庁と内閣府防災担当が連携して、複数人での作業の実施など、事故防止に向けた注意喚起のための事務連絡を発出いたしました。これは昨年からお願いをしているところであります。1人では雪かきなどをしないでくださいというお願いをいたしておりますが、改めての発出であります。地方自治体においては、こうした事故防止に向けた住民への普及啓発、注意喚起に一層取り組んでいただきたいと考えています。併せて、今後も降雪が見込まれるところですので、地方自治体をはじめ関係機関と緊密に連携して警戒体制を強化してまいります。
 合わせて同時期ですけれども、先週15日に、これは日本ではなくインドネシアの西スラウェシ州で発生した地震については、死者81名など多くの被災者が発生し、現在も救助活動が続いていると承知しておりますけれども、これまた被害に遭われた皆様方に心からお悔やみ、そしてインドネシアの皆様にお見舞いを申し上げます。既に外務大臣からは弔意や、あるいは救援することがあれば、お手伝いすることがあれば、いつでも言っていただきたいという意味のメッセージはお伝えしているところでありますけれども、そういった情報共有もこれからさせていただきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日から国会が開き、施政方針演説をひな壇で総理の顔を見ながらお聞きになったと思うのですが、何か御所感があればお願いいたします。
(答)総理になってから初めての施政方針演説ということで、本人からすれば緊張感もありましたでしょう。コロナ禍での総理交代で、昨年9月からその責任の先頭に立ってきたというところでもあり、様々な現象を捉えて、これから一刻も早くそれを収束し、皆さんの御協力を頂きたいというメッセージが届けられたのではないかと思いますし、閣僚全員がコロナ対策に向かうのだという気持ちで、という話もございましたし、私が所管をする防災、あるいは国土強靱化、あるいは警察についての提出法案のことも触れられました。結束して前進してまいりたいと思います。それぞれの所管法案等、進めなければならないことを進めながら、何よりもコロナの収束に向けて感染防止等コロナ対策を結束して進めてまいりたいと、こういうふうに思いました。
(問)大臣とも懇意だった梶山静六さんを引用されてメッセージを発せられたのですが、それについて、いかがですか。
(答)私にとって、多分、梶山静六先生の総裁選挙は、2回目か3回目の総裁選挙で、総理にとっては初めてか2回目の総裁選挙だったと思います。梶山先生が内閣官房長官の頃です。その頃からずっと聞いていたことですから、私としては新鮮という言葉で表すよりも、20年以上ですか、常にこのことを大事にしておられるのだなと。そういう話はずっと聞いてきましたし、私自身もお話は知っておりますので、常に大事にしておられるのだなということを感じました。
(問)先ほどの施政方針演説に関連して、先ほど大臣の方からもハラハラしながら見ていたということもありましたが、大臣の中でも、もう少しちゃんと言葉を届けるような工夫なり、有権者や国民にちゃんと届いていない、もう少し御説明をちゃんとしてほしいという部分があるのでしょうか。
(答)そうではありません。元々が口数多くしゃべる方ではないということと、私もここに初めて立った時、記者会見等でハラハラ、ドキドキしたのですが、初めての施政方針演説という意味でのハラハラ、ドキドキです。話が上手か否かにかかわらず、気持ちというのは届くものだと思いますので、それがどうかということは、私よりも実際に生でお聞きになった、あるいはテレビを通して御覧になった皆さんの判断することであります。足らざるところがあれば、本人も含めて私共が補っていくということが大切であるということを言ったものでございます。もちろん「分からないよ」ということであれば、それは説明しなければいけないと思います。
(問)昨日、河野大臣がワクチン担当の大臣ということで総理から任命されました。地方自治体との協力とか、いろいろと他省庁にまたがる課題だと思うのですが、確認という意味で、そのワクチンの接種に関して、何か御所管している分野であったり、大臣として何か御関係されているところはありますか。
(答)特に総理や河野担当相から聞いたわけではありませんが、ワクチンはこれから輸入されて、例えば、これは国家公安委員会・警察関係の話になるかもしれませんが、地方自治体等に運搬されるまでの警備態勢といったものが、実際に行うか否かは別として、頭の中ではしっかりと想像をしておかなければならないと思います。
(問)冒頭、インドネシアの地震の関係で救援があればということだったんですけれども、内閣府防災として想定しているものがあれば、教えてください。
(答)これは過去、インドネシア・スマトラ沖地震、あれは20万人を超える死者が出た大災害、それから1,000人規模の死者がある災害がインドネシアでは数年置きに続いているということでありますので、そういったときについての救援、どういう要請があったのか、そのときどういうお答えをしたのかということを含めて確認したいと思います。

(以上)