小此木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年12月21日

(令和2年12月21日(月) 11:36~11:42  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。私から何点かございます。
 まず大雪と地震についてですが、週末も北日本から東日本の日本海側を中心に雪が降りました。今朝6時時点で、秋田県や鳥取県等の一部地域で断続的に停電が発生しており、本日中の復旧に向けて作業が行われております。
 関越自動車道で発生した車両の立ち往生については、国土交通省、警察庁、NEXCO東日本等が連携して除雪作業と車両の誘導を行い、18日中に解消いたしました。
 雪の季節はまだ続きます。国民の皆様におかれては、最新の気象情報や交通情報、その関係の情報には十分御留意いただきたいと存じます。屋根からの落雪や雪崩に警戒し、除雪作業を行う場合は1人では作業せず、家族や近所の方に声をかけて、十分注意して行うようお願いいたします。お年寄りの方には十分に注意を払っていただきたいと思います。
 また、本日午前2時23分ごろ、青森県東方沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生いたしました。政府においては速やかに情報連絡室を立ち上げ、情報収集に当たりました。現時点で1名の負傷者が報告されています。気象庁による発表のとおり、揺れの強かった地域では、今後1週間程度は同規模の地震に注意をお願いいたします。
 もう一つ、令和3年度の予算案についてでありますけれども、本日の閣議において、令和3年度予算案が決定されました。令和3年度予算案に関し、私の担務である防災、国土強靭化、海洋、領土、カジノ管理委員会について申し上げます。
 防災については、近年の災害において高齢者等の被災が多いという課題等を踏まえた要支援者の避難に係る個別計画の策定を推進する予算、罹災証明書の電子申請、コンビニ交付を可能とする基盤的なシステム構築等の災害対応のデジタル化に関する予算などの新規事項を初めとして、災害予防、災害応急対応、復旧・復興に必要な予算として、約72.3億円を計上しています。
 国土強靱化については、激甚化・頻発化する風水害、切迫する大規模地震等に対応するために必要な予算として、関係府省庁において合計4兆4,036億円を計上しています。
 海洋関係については、海洋の安全保障や海洋産業の振興、北極政策の推進、国境離島の保全・振興等が重点課題であり、内閣府として特定有人国境離島交付金に係る予算として50億円を計上しているほか、関係省庁と密接な連携のもと予算を確保しつつ、海洋政策を総合的・計画的に推進していきます。
 領土・主権関係については、領土・主権展示館の運営を初めとして、領土・主権に関する内外発信の強化に必要な予算として、約3.8億円を計上しています。
 カジノ管理委員会については、IR整備法に定められた厳格なカジノ事業の規制・監督を実施するために必要な予算として、約41.5億円を計上しております。
 このほか国家公安委員会、警察としてですが、先週の木曜日、会見をいたしましたが、マイナンバーカードと運転免許証の一体化に向けた新たな運転者管理システムの整備、テロ対策と大規模災害等の緊急事態の対処などで、3,235億円が計上されています。
 国会で御審議の上、予算が成立した暁には、これらの予算を着実に実行し、各分野の諸課題への対処に全力を尽くしてまいります。予算案の詳細につきましては、事務方にお問い合わせいただきたいと思います。
 私からは以上ですが、何かございましたらどうぞ。

2.質疑応答

(問)車両の立ち往生なんですが、当初より後になるほど台数が増えていくような流れがあって、非常に対応に不安を感じたんですけれども、今後そういうような情報の共有等について、何らかの課題等をお感じでしたら、御所感をお伺いしたいんですけれども。
(答)常にこれは課題を感じとって対応していかなきゃならないと思いますが、報道やら、あるいは国土交通省、NEXCO、こういったところの情報の誤りがあったようでありますが、今、国土交通省において、その反省も含めまして、きちっとした対応が今後できますように正していく、あるいは関係省庁等でさらに連絡をとり合って発信することに注意してまいりたいと思います。
(問)防災担当のお立場として、国交省なりにこういう点をしっかりしてもらえたらなというようなことがあれば。
(答)現場の道路管理者、あるいは国、防災担当、常に連絡をしっかりと共有しておかなきゃいけませんので、どこぞが悪いというよりは、もちろんしっかりしてほしいという気持ちはそれぞれの中で持っていなきゃいけないと思いますし、発信し合う、これが情報共有の原点だと思っております。

(以上)