小此木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年10月9日

(令和2年10月9日(金) 10:51~10:59  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 私からですが、台風第14号について。強い台風第14号は西日本へ接近しており、明日、明後日には東日本へ接近、上陸するおそれがあります。政府としては昨日と今日、私の出席のもと、関係省庁災害警戒会議を開催いたしました。本日午後には関係閣僚会議も開催される予定です。関係省庁に十分な体制確保を求めたところであり、政府一体となって地方自治体や関係機関と緊密に連携し、最大限の緊張感を持って対応に当たってまいります。地方自治体の首長の皆様には、地元気象台とも緊密に連携し、空振りを恐れずに避難勧告等を出していただくようお願いいたします。
 先般の台風第10号では、一部の避難所において収容人数に達し、他の避難所を紹介するなどした事例がありました。これを受けて内閣府において調査を実施し、今後の台風における円滑な避難のための留意事項を整理して、改めて昨日、全国の地方自治体宛ての通知を発出いたしました。地方自治体においては、必要な数の避難所の当初からの開設など、通知の内容を踏まえ、台風14号の接近に備えた対応をお願いいたします。
 国民の皆様には、明日から週末となりますが、台風が接近した場合には、不要不急の外出を控えるとともに、用水路や海岸等には絶対に近づかないようお願いいたします。そのためにも最新の気象情報や地元自治体からの情報に注意してください。正常性バイアスという言葉もありますが、自分は災害に遭わないといった思い込みは禁物です。タイミングを逸することのないよう、自らの命は自らが守ると、この意識を持って主体的に避難いただくようお願いいたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)台風の一種の呼びかけとも言えるものがありましたけれども、今回特に大臣として懸念されていること、心配されていること、どういうところがありますでしょうか。
(答)前線が停滞するというか、進みぐあいが非常に緩いと、速度が遅いということを聞いております。ですから、雨が1カ所に降る状態が長く続くということが今までよりもあるということでありますので、そういったところは注意喚起をいたしたところであります、先ほどの警戒会議でですね。
(問)改めてコロナを踏まえた避難所の対応に対して通知を出したということですけれども、もう一度、これは意味としては、ちゃんと事前に、コロナもあって避難者があふれるところもあったんで、もう一回ちゃんと準備してくださいねという意味合いなんでしょうか。
(答)そういうことです。1カ所のところに、密を避けなきゃいけませんので、そういった心がけを、自治体によって避難所のあり方が違うと思いますので、留意をいただいて発信していただくように呼びかけているということであります。
(問)領土問題担当大臣としてお伺いしたいと思います。
 昨日、総理を訪ねられて、外国資本による土地買収問題について報告をされたということなんですけれども、現在の検討状況と、あとこの問題についての大臣の基本的な考え方を教えてください。
(答)まず、骨太方針2020で、安全保障の観点からということで、土地の管理と利用、これでしっかりと検討していきたいということを総理にお話しいたしました。私も前職といいますか、国会議員としていろんな仕事をしてまいりましたけれども、国会対策委員会、それぞれ法案の提出を受けるといいますか、お預かりして与野党とさまざまな話し合いをしてきました中での議員提案の法律、今申し上げた点での提案が多かったのですが、それがなかなか成立することがございませんでした。特に総理からは、長年の課題であり、この政権でしっかりと成果を上げられるよう検討を進めてほしいという指示をいただきました。なかなか成就まで至らなかったこの考え方、あり方について、改めて私として整理をして、課題がどこにあるのかということも整理をいたしまして、まとめていきたいということを総理にお話ししたということであります。必要に応じ、法的措置を含めて新たな制度を導入することも勿論念頭に置いて、検討を進めてまいりたいと考えています。
(問)17日から18日に靖国神社で開かれる例大祭について伺います。
 例大祭中に大臣は参拝される予定はありますでしょうか。
(答)ありません。
(問)参拝しない場合でも、お供え物の真榊を奉納する方もいらっしゃいますが、大臣は奉納される予定は。
(答)適切に判断します。
(問)まだ決まってないということですか。
(答)適切に判断します。
(問)先ほどの質問で出た領土問題の外国資本による土地買収の関連ですけれども、報道によると、来年の通常国会に新法を制定して提出したい考えだとありますけれども、そこら辺、実際に法律をつくって対応していくという、通常国会に提出すると。
(答)頭の中もいろいろあります。かつての議員提案として提出されたものがなかなか成立まで至らなかったということも含めて、さまざまな課題があると思います。今言われたことにおいて言えば、法的措置も含めて課題を整理する必要があると先ほど申し上げましたが、そのとおりお返ししたいと思います。
(問)あと、この土地の管理とかになると、例えば今、インバウンドを進めていて全国各地でホテルの開発とかが進んでいる。こことの兼ね合いだったり、私有権の制限とか、このあたりの問題、課題が出てくると思いますが、ここはどういうふうに考えていきますか。
(答)まさに今言われたことがありますので、その課題はそのほかにもあると思います。ですから、整理が必要だということをお話ししています。

(以上)