西村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年3月18日

(令和2年3月18日(水) 19:35~19:44  於:中央合同庁舎第8号館1階S101・103会見室 )

1.発言要旨

 お疲れさまです。
 私から2点報告させていただきます。
 1点目、先ほどの新型コロナウイルス感染症対策本部において、安倍総理から、「新型コロナウイルス感染症の実体経済への影響に関する集中ヒアリング」を開催する旨の御発言がありました。そのことについて詳しく説明申し上げます。
 本会合は、お手元に資料をお配りしておりますけれども、新型コロナウイルス感染症が経済的にも甚大な影響をもたらしている現下の状況を踏まえ、今後の対策の検討に資するよう、できる限り現場の方の声を聞こうということで、そういった方々の意見を聴取するための場です。
 閣僚としては、総理をはじめ副総理、官房長官、梶山大臣、それから業所管大臣、与党からは岸田・石田両政調会長に御出席いただこうと思っております。
 大きな影響を受けている産業、企業、また、個人の方からも、現場レベルの御意見を伺えればと思っております。私が司会進行役を務めさせていただきます。
 早速、明日から短期間のうちに集中的に開催します。7回で約60人前後になると思います。最終日は、できればマクロ経済の人も何人か、全体総括を兼ねて入ってもらいますが、明日から早速、影響を受けている方々をお呼びしたいと思っております。
 特に、御案内のとおり観光、宿泊、飲食、それからフリーランスの方、こういった方々から、できる限り早く意見を伺えればと思っております。フリーランスの方は、早速、明日に参加いただく予定で調整しております。
 急なことで、日程がなかなかうまく調整できない方もいらっしゃいますので、人数も60人前後ということで、御理解いただければと思います。いずれにしても、地方の方もおられます。地方の声、現場の声をしっかり聞いて、今後の経済政策に反映できればと思っておりますので、よろしくお願いします。
 それから、先ほど、全国知事会のメンバーの方々と、意見交換させていただきました。本日の新型コロナウイルス感染症対策本部において、副本部長を拝命し、それと併せて、新型コロナウイルス対策の特措法の担当大臣になったことで御挨拶を申し上げましたが、私の方から、特措法の改正の主旨、あるいは事態の推移、変化によっては感染の拡大の状況によっては、様々な動きがあるということで、今後の流れ等について説明しました。また、知事会から提言を頂きました。いずれにしても感染拡大防止に向けて、今後、国と都道府県が緊密に連携していくことを改めて確認したところであります。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)ヒアリングの対象とする、具体的な企業、産業、個人というのは、フリーランスの他に、例えば、旅館経営者、飲食店経営者などを想定されているのか、業界団体等も含まれているのか、お願いします。
(答)明日はフリーランス、個人の方が中心です。就職活動中の学生もできればと思って、最終調整しております。
 それ以降、順不同になりますけれども、宿泊、観光、運輸、飲食、中小企業、小売、それからイベント関係、つまり、音楽、展示会など。それから、サプライチェーンの関係で製造業、あるいは、遠隔・リモート化でいろいろ取り組んでいる方などの意見も聞ければと思っております。
 できる限り現場や地方の声も含めてと思っておりますので、業界団体の長が来られるところもあり、全体の声を束ねて話していただくこともあるので、地方の声も現場の声も聞くケースもあります。それから、社長が来られるケースもあれば、実際に我々が聞きたい業務に携わっておられる役員や、そのような方が来られることもあります。
 いずれにしても、地方や現場の声をしっかり聞きたいと思っております。
(問)もう1点、大臣としてはこのヒアリングを、どう経済対策に生かしていこうと考えていらっしゃるのか、お願いします。
(答)今の「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策 第2弾」、そして、今日、本当に厳しい方への支援ということで、小口資金の特例を拡充しましたけれども、これまでの資金繰り対策、こうした生活支援、あるいは雇用調整助成金、こういった対策は十分であるのかどうか、まず、お伺いしたいと思いますし、景気ウオッチャーなども含め、様々なデータも見ておりますけれども、生の声としてどういった状況になっているのかをしっかり聞きたいと思っています。過去にも、リーマンショックもあり、震災もあり、様々なことがあったわけですけれども、そうした状況とも比べてどのような状況なのかなど、お聞きしたいと思っております。
 マクロ的な数字はGDPギャップなり、様々なところで我々も把握できるわけですけれども、実際に現場でどういったこと、どの程度の影響が出ているかを改めて確認したいと思っております。そういう意味で、終息した後の観光や消費の喚起であったり、サプライチェーンの再構築だったり、そういったことを含めて、また、様々な提案もあるかと思いますので、そういったことをしっかり受け止めて私のところで取りまとめて、反映させていきたいと考えています。
(問)日本銀行の黒田総裁も参加するのでしょうか。そして、もし参加されるなら、7回のヒアリングの中で何回ほど参加する予定があるのでしょうか。
(答)黒田総裁は参加しません。
(問)先ほど、地方の方もヒアリングするとおっしゃっていましたけれども、例えば、感染者数の多い北海道とか、具体的な地域は考えていらっしゃいますでしょうか。
(答)地域のバランスも考えておりますので、どこかで北海道の方からお聞きすることになります。地域のバランスや感染の状況などを見ながら考えています。

(以上)