西村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年2月28日

(令和2年2月28日(金) 8:48~8:54  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議後の会見を行いますが、まず私から報告ですけども、就職氷河期世代を対象とした内閣府の選考採用試験でありますけれども、就職氷河期世代の方々の意欲・能力を生かして御活躍いただくその機会を広げるとともに、内閣府という組織の活性化を図るという観点から今回実施をしたものであります。
 この度、当該試験の結果、内定者が決まったとの報告を受けましたので、その旨を簡潔に申し上げます。
 内定者は5名であります。プライバシーもありますので、お一人お一人の経歴を詳しくお話しすることは致しませんが、その中には、例えば一貫して非正規職での就職が続いた方、また、資格取得など自身の努力によって非正規職から正社員になった方であっても不本意な処遇が続いた方などがいらっしゃるとの報告を受けております。
 今回の内定者の方々には、これまでの様々な経験を通じて培ってこられた能力を是非、多様な業務を担う内閣府でありますので、その一員として存分に能力を発揮していただきたいと心から期待をしております。
 また、来年度から令和4年度までの3年間で、政府を挙げて就職氷河期世代の国家公務員採用に集中的に取り組むこととしているところであります。来年度における人事院による統一的な試験の実施に向けて現在調整中であります。各府省での採用を推進してまいりたいと考えております。
 一応4月1日以降の採用ということで、ちょっと個人のそれぞれ事情がありますので調整中でありますけれども、私もまたどこかのタイミングでお会いできればと思っております。
 私からは以上です。 

2.質疑応答

(問)新型コロナウイルスの感染拡大の防止の観点から、安倍総理が26日に全国的なスポーツや文化イベントも今後2週間の自粛をするように要請しました。また昨日、全小中、高校の臨時休校という要請もありました。こういった要請による経済への影響について御所感をお願いします。
(答)とにかく感染の流行を早期に終息させることが何よりであります。そのことが経済的な損失を押さえ込むという意味でも大事であります。
 今、正に大事な時期でありますので、いろいろと課題もありますけれども、是非国民の皆様におかれては御理解いただいて、是非御協力を頂けるようお願いをしたいと改めて申し上げたいと思いますし、いろんな課題出てくると思いますけれども、しっかりと手当てをしたいと思いますし、私の立場から様々な経済的なサポート、いろんな形でできることもしっかりと検討していきたいと思います。
 その上で、御指摘のように、各種イベントの中止、外出の自制によって国内の消費活動は、短期的には下押しをすることになるわけであります。もう既に様々なキャンセル、延期等は出てるわけでありますので、こうした状況が長引けば、経済的には厳しい状況になるということも懸念をされるわけであります。
 月例で報告をしましたとおり、先行きの最大の懸念がこの感染症拡大でありますので、まずはこれをしっかりと押さえ込むと、感染の拡大を防ぐということに全力を挙げていきたいと考えております。
 もう御案内のとおり、現時点で観光とか消費の喚起というのをやる段階ではないわけでありまして、今は感染拡大を押さえ込むことが大事でありますから、現時点ではこれがどの程度続くのか、どの程度影響があるのかということをしっかりと見極めていきたいと思っておりますけれども、もう既に繰り返しお話ししてますけれども、相談窓口を設けて中小企業の皆さんに対して融資・保証の枠を5,000億円しっかりと用意をしておりますので、何かあれば相談していただければと思いますし、さらに、やむを得ず休業する場合に、休業手当の3分の2の補助、これは雇用調整助成金の方で対応できますので、もう既に相談も来てるようでありますけれども、是非こうしたものも活用していただいて、何とかこの経済活動をしっかり支えていきたいと考えております。更に何か要件の緩和等できないかということを引き続き検討しているところでありますので、多くの企業の皆さん、苦しい場面にあると思いますけれども、しっかりと下支えしていきたいと考えております。
(問)ダウがまた1,000ドル落ちて、世界的に株価が下落してますけれども、受け止めと今後の対応をお聞かせください。
(答)一般論として言えば、金融市場のこと、あるいは株価の水準等についてはコメントは差し控えたいと思いますけれども、正にこの新型コロナウイルスの感染症の拡大が世界で広がっていることについて、その懸念が影響し始めてる、影響が出てるということだと思いますので、まずは、この感染症拡大、日本としてできることを全力でやっていくということが大事だと思っておりますし、様々な影響について、中小企業に対する影響については、先程申し上げたとおり、いろんな支援策を用意しておりますので、それでしっかりと支えていきたいと考えております。

(以上)