西村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年2月4日

(令和2年2月4日(火) 8:41~8:47  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私から冒頭、今週の土曜日2月8日に京都市を訪問する予定にしております。
 京都商工会議所を始めとする経済団体の皆さん方と意見交換を行いたいと思います。現下の経済状況、京都は観光地でもありますので、観光の状況なども聞きたいと思ってます。
 それから併せて、スタートアップ支援を行っている「engawa KYOTO」という学生たちが集まっている拠点がありますので、そこで発表会もあるようですので、それを是非視察をしたいと思ってます。それから併せて、ロボットの開発を行ってるベンチャー企業、こういったところを訪問する予定であります。
 引き続き、地方あるいは現場の声をしっかり聞きながら、特に、この新型コロナウイルスの経済への影響などもしっかり注視していきたいと思っておりますので、そういった点で今回京都を訪問する予定にしております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)先週金曜日に、鉱工業生産、商業動態統計が発表されました。生産の方は、前月比で3か月ぶりにプラスになりました。3か月間でならすと戻りが弱いとの指摘もあります。商業動態の方は、マイナスながら幅は縮小してます。生産、そして個人消費の消費増税の影響というのは抜けつつあるんでしょうか、大臣の見解をお願いします。
(答)はい。御指摘のとおり、先週末に公表されました12月の鉱工業生産指数でありますけれども、生産は前月比1.3%増ということで3か月ぶりの増加となってます。
 業種別に細かく見てるところですけれども、概要を申し上げると、生産用機械が10月の台風の影響で落ち込んでいたショベル系の掘削機械、これの生産拠点の回復ということで回復が見られる。それから、半導体の需要回復、電子部品・デバイス、これが底を打ったということも申し上げてきましたけども、3か月連続で増加をしてプラスの寄与となっております。他方で、自動車あるいはその関連材が弱い動きとなっております。全体としてはプラスになったものの、御指摘のように、3か月の平均ではまだ1.4%減ということで、引き続き注視が必要と考えております。
 一方、12月の商業動態統計の小売業販売額、これも前年比で2.6%の減少となったということでありますが、この背景も、土日、祝日が一昨年と比べて、まだ去年の12月の数字ですので、さらに1年前の12月と比べて2日間の休日が減少していること、それから、12月の気温高で冬物商品の売上減少があると聞いております。これらの一時要因で下押ししているものの、前月比ではプラスとなっているということで、かなり消費増税の影響も含めて解消しつつあるのかなという期待感を持っておりますが、ただ、御案内のように、1月の平均気温が1946年の統計開始以降1月としては最高の高温となってますので、昨日、百貨店の関係の数字も発表されておりますけれども、暖冬の影響が指摘をされております。百貨店売上げの前年比のマイナス幅は着実に縮小はしておりますけれども、暖冬の影響、それから1月下旬以降に、正に新型コロナウイルス感染症の影響ということで経済の下押しリスクがありますので、しっかりと経済の動向を注視をしていきたいと思っております。
 いずれにしましても、先行き懸念に対応するためにも、先般成立しました補正予算を早期に着実に執行していきたいと考えております。
(問)先週、イギリスがEUから離脱しましたけど、TPP担当大臣として、イギリスとどういう関係を築いていこうと考えていますか。
(答)日英間では、もう既にあります日EUのEPAを踏まえて、EU離脱後のイギリスとの間で新たな経済的パートナーシップの構築に速やかに取り組むということが首脳間で一致をしているところであります。
 私、TPPの担当ということで、正にTPPのハイスタンダードでバランスのとれたこの21世紀型の新たなルール、これを世界に広めていくという観点から、イギリスがTPP参加に対して関心を示しているということを日本として歓迎している旨も首脳間で伝えているところであります。
 既に事務的にはいろいろ連絡を取り合っておりますけれども、イギリスがまずはEUとの関係をどうしていくのかという、その交渉を最優先で考えていると思いますので、それを見極めながらでありますけれども、我々としては、TPP参加を歓迎したいと思いますので、引き続き事務的にも連絡を取りながら、先般、トラス大臣も来られて意見交換を私もしましたので、また国会の状況、タイミングを見ながら英国訪問も考えていきたいと思っております。

(以上)