西村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年11月5日

(令和元年11月5日(火) 9:26~9:34  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

特になし

2.質疑応答

(問)経済対策について、お伺いいたします。
 災害対策や経済成長底上げのため、安倍総理が経済対策の策定を近く指示し、年内にも取りまとめるとの報道が出ております。
 全国各地の視察も行っていらっしゃる大臣から見られて、経済対策の必要性、それから規模感や必要と思われるメニューなど、お考えをお聞かせください。
(答)まず、様々御指摘のような報道がなされていることは承知をしておりますけれども、現時点において経済対策を策定すると決定した事実はございません。
 繰り返し申し上げてきておりますけれども、まずは今回の消費税率引上げの対応として措置をしております様々な対応策について、これについてその効果が最大限発揮されるように、着実に実行していきたいと考えております。
 その観点でいえば、視察を全国各地回っておりますし、また、経済団体からもヒアリングをしてきておりますけれども、全体としては軽減税率や政府の施策効果もあって、駆け込み、落込みということは前回の引上げほどではないという声が全体的、数多くあるということだと思います。
ただ、米中の貿易摩擦等の影響を懸念するなどの、そうしたことも含めて、消費者マインドの先行きを心配する声もございますし、それから、低所得者、子育て世代は支援の対象になっておりますけれども、そうでない中間層の消費の冷え込みを懸念する声もございました。
 併せて、その政府の対策でいえば、一部にポイント還元の手続の遅れであるとか、軽減税率に対応したレジがまだ届かないとか、そういった声もございましたので、これは経産省にもしっかり対応するように私から申入れをしているところでありますし、また、ポイント還元のためのキャッシュレス化も進展しているという声を各地で聞きます。
 ただ、一方で高齢者の商店主の方々が、やろうとしても途中で挫折するということもあるようですので、その辺りしっかり支援してもらいたいというような声もございました。
 そうしたまずは我々の政策をしっかり円滑に実行していくことを、まずは進めていきたいというふうに思っております。
 それから、台風19号等の被害ですね。その後の21号もございました。予備費、それから災害復旧の予算を合わせて5,000億円ございますので、これを活用して、今週に被災者の生活と生業の再建に向けた対策パッケージを取りまとめることとしておりますし、その上で必要があれば補正予算を検討するという、総理の御発言があったとおりでありますが、いずれにしても、災害復旧、生業の再建に向けて、しっかりと対応していきたいと思っております。
 この世界経済の動向、あるいは台風の被害の状況、回復の状況、あるいは消費税率引上げ後の消費者マインドですね。こうした動向をしっかりと注視をしていきたいと思いますし、引き続き週次データ、日次データ含めて、きめ細かく経済状況を把握・分析をしていきたいと思っております。
 何か経済の変調があれば、必要が生ずれば、後手に回ることがないよう、機動的なマクロ経済政策を、これはもう躊躇なく実行していきたいと考えております。
(問)全世代型社保改革のキーマン、新原さんの寿をどういうふうに受け止めておられるか、大臣の一つ先輩でもあるし、仕事の鬼ではあるけど、最近やや人気のない霞が関にちょっとこう明るい花が咲いた感もあるんですけど、私も同世代で祝福したいと思うんですけど、率直にどんな印象があるか伺いたい。
(答)はい。数日前に新原局長から電話をもらいまして、報告を頂きました。正直に申し上げて、言葉がしばらく出ませんでした。大変驚きました。これは小泉大臣が滝川クリステルさんを連れて官邸に来たとき、官房副長官でしたので、あのときもお会いをしましたけれども、そのとき以上に驚いたというのは正直な私の感想です。
 というのも、御指摘のとおり経産省では1年先輩でありまして、新原局長はですね。もう何度も仕事を一緒にしてきておりますし、人となりも私もよく存じ上げています。
 いわゆる独身生活を謳歌してきておられると思っておりましたので、本当に驚きました。でも、本当におめでたいことですし、めぐり合いというのはどこにあるのか分からないということですので、本当に幸せな結婚生活を送っていただきたいなと思います。
(問)全世代型社会保障の検討会議の年末の中間取りまとめまで、あと2か月もないかと思うんですけれども、次回開催はいつぐらいになりそうなんでしょうか。お願いします。
(答)全世代型社会保障検討会議ですけれども、現在具体的な日程は調整中ですけれども、近々開催をしたいと思っております。
 年末の中間報告までには複数回開催をして、しっかりと取りまとめていきたいと考えております。
 与党においても、有識者へのヒアリングなどが行われておりまして、その与党の議論、あるいは第1回検討会議で委員の皆さんから出された御意見、こういったものもしっかりと整理をして、それを踏まえた上で取りまとめに向けてしっかり議論を進めていきたいと思っております。

(以上)