北村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年8月28日

(令和2年8月28日(金) 11:33~11:39  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 今日は私から出張について御報告がございます。地域における意欲ある取組や地域のニーズなどを把握して、今後の地方創生に関する取組に生かそうということで、8月29日の土曜日に、栃木県の宇都宮市、小山市、益子町を視察し、福田富一栃木県知事と意見交換させていただくことになりましたので、御報告します。詳細につきましては事務方にお問い合わせ願えればありがたいと思いますので、よろしくお願いします。

2.質疑応答

(問)東京の一極集中の是正に関連してお伺いします。コロナ禍を受けて首都機能の分散ですとか、テレワークの必要性を求める声が活発になっていますが、現時点で大臣としてどの程度実現できるとお考えでしょうか。特に最近、大臣は精力的に地方視察に行っておられますので、そういった視察を踏まえて、どのような具体的な課題があるのか、教えていただけますか。
(答)おかげさまで、全国47都道府県の視察を、コロナの真っ最中に大変な準備と御無理もお願いしながら続けてまいりまして、昨日までで43の都道府県にお伺いすることができました。今、御質問にありますように、いろいろな成果を得ることができているわけですけれども、今般の新型コロナウイルスの影響によって、全国で3割以上の方々がテレワークを経験なさったり、地方への移住や副業、そしてワーク・ライフ・バランスの充実などへの関心が非常に高まっているということを、視察にまいりましても、各地で感じる、また拝見できるところがございます。また、リモートワークに関する企業の取組が非常に、思ったより進んでいるということがございますし、国民全体の意識や行動も変わってきているということが受け止められます。そういったことで、今年7月に閣議決定した「まち・ひと・しごと創生基本方針2020」におきましても、このようなリモートワーク、あるいはリモートサービス等を通じた働き方・生活様式に対する変化も活かして、地方におけるサテライトオフィスの開設、また地方におけるリモートワーク・リモートサービスの取組等を支援することによって、若い人たちを惹きつけるような魅力のあるしごとを地方につくり出すとともに、地域の魅力を高めるということで、地方への新しいひとの流れを大きくし、また企業もそういったリモートワーク・リモートサービス、あるいはサテライトオフィスなど、地方への企業の流れ、つながりの深まり、広がりを期待しつつ、東京圏への一極集中を是正するということを掲げたわけであります。それが今般の閣議決定した基本方針2020の精神であるということを考えております。私も先日高知県に視察にまいりまして、濵田知事に御案内いただいて、高知県の土佐町で遊休施設を、これは学校の施設でありましたが、活用したシェアオフィスの整備をなさった移住の促進等に向けた取組を見せていただきました。シェアオフィスの整備が今後の地方創生の更なる推進につながることを実感できまして、こういった機会を逃すことなく、地方創生に役立つように、テレワークの類型に応じて、東京企業のサテライトオフィスを誘致することなどに戦略的に取り組む地域を強力に支援する必要があり、またそれを実行していき、東京一極集中を是正していくことに取り組みたいと考えています。

(以上)