北村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年7月14日

(令和2年7月14日(火) 11:02~11:13  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 今年度もRESASを使って地域を元気にする政策アイデアを競う「地方創生☆政策アイデアコンテスト2020」を開催します。本日から10月9日まで応募を受け付けて、12月19日に開催する最終の審査会において表彰者を決める予定であります。先日6月30日に公開しました、足下の地域経済の状況を把握できる「V-RESAS」も活用して、更なる地方創生に向けて、多くのアイデアを出していただくことを期待しております。
 高等学校の先生方に御協力いただいて作成したRESASの副教材を学校等で御活用いただき、地域の未来を担う若者にRESASを活用して地域の魅力を探究してもらう新たな取組として、「RESAS de 地域探究」を立ち上げます。全国の高等学校等の教職員や教育委員会を対象に、7月25日、8月1日、8月8日の3回、オンラインでフォーラムを開催します。いずれの回にでも、随時都合に合わせて、それぞれが参加していただければと思います。このフォーラムを通じて募集する実践校には、データを活用した地域探究学習によって、将来の地方創生を担う人材の育成に取り組んでいただきたいと考えているところです。多くの教育関係者の皆さんにおかれては、積極的に御参加いただきたいと認識している次第であります。詳しいことは事務方もおりますので、御確認いただければと思います。

2.質疑応答

(問)大臣からの発表に関連して、「V-RESAS」の話が出てきましたけれども、「V-RESAS」、先日リリースされてからの利用の実態について、何か御所見やデータなどがあれば教えていただけませんでしょうかということと、九州を始め豪雨がまた起こっていますけれども、「V-RESAS」を始めとした地方創生の豪雨災害に対する取組について、所見があれば伺えますか。
(答)「V-RESAS」の実態、実情については、事務方に後で確認していただけませんか。細かい話になるように思いますから。
 それと九州の雨のこと、災害のことについての認識。先ほど閣議が終わった後でも、麻生財務大臣から長崎は大丈夫か、と声掛けいただきましたが、北部九州、佐賀、長崎、福岡、大分、熊本、それぞれの県に線状降水帯ということで、どこに集中的に来るか分からないけれども、帯状に移動する、本当に空の上にこんなにたくさん水があるのかと思うほど、降るところでは本当にバケツをひっくり返したように、先も見えない、前が真っ白になるという降り方をするようでありまして、どこでそういう強い雨が降るかわからないと。私の長崎のほうについては、もう既に情報でお聞きしていると思いますが、降水量全体の数値的には、熊本やその他の県に勝るとも劣らないほどの長期間にわたる降水量で、物凄い雨の量が大地にしみ込んでいるという状況であって、長崎県は大きな河川がありません。一番長い河川で21キロということで、今日心配になってきた中国地方の江の川に至っては、全長が200キロ余りという報道がありますが、それと比べると長崎県の河川は比較的短くて、氾濫についてのおそれは、比較的大河川に比べると小さい。でも中小の河川であっても、いったん暴れ出しますと、人命に被害を与えるほどのことが起きることもありまして、特に私たちのところでは、地滑りと急傾斜地の、あらかじめハザードマップで指定したようなところが、恐れたとおり崩れるという状況が出てきておりまして、中山間地帯の農地、ため池、農道、そういったものが徐々に小さな崩落、崩壊を繰り返して、もっと降れば更に傷が大きくなる。中山間の農地、農道、それから林道、そういったところに降り続く雨で、現場を確認する余地も出てこないほどの状況が続いていますから、後で実態、実情が分かると、すごく大きな被害になって、相当な手当てを講じて、復旧あるいは復興をしなければならないようになるのではないかと思います。そのため、あらかじめ準備した予備費のこととか、そういう考えにも思いが至るので、麻生財務大臣は私に長崎は大丈夫か、とお声掛けくださったかな、と思ったりしております。いずれにしても、梅雨明けまで、どこも日本全国梅雨前線が横たわって、上がったり下がったりする地域は油断ができないわけですから、注意深く対応して、情報の収集には、一番、報道の皆さん方の御協力、御助力をいただいているわけですから、今後ともよろしくお願い申し上げておきます。
(問)繰り返しで恐縮です。その豪雨に関連して、昨日、総理から予備費最大4,000億円を使った政策のパッケージを月内にも取りまとめるという指示がありましたけれども、内閣府の大臣の担当所管の部分を含めて、どのようなジャンルの、領域の、というところでも構わないのですけれども、地元の要望を踏まえて、どのような政策をまとめていくおつもりか、現時点での認識を伺えますか。
(答)今も申し上げるように、それぞれの地域によって被害の出方に違いがあります。一律にやるということはできませんから、オーダーメイドで対処していく。総理がおっしゃるように、間髪を置かず打てる手をできるだけ早く手当てを打っていく。強靭化ということで、これまで年来やってきたものの考え方の延長上で、しっかりと手を打っていくということが必要だろうと思います。被害の状況も分からないままで、予備費をどう使う、こう使うと、私の所管でもないところの話も当然出てきますから、今もまだ進行中、動いているところですので、私の所管のところにおけるものについても、調べてまたお答えをさせていただく機会を得られればと思いますので、よろしくお願いします。

(以上)