北村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年5月15日

(令和2年5月15日(金) 11:36~11:45  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)東京都の小池都知事が昨日、自民党本部で二階幹事長と面会後、地方創生交付金に関して、東京都は非常に配分的にも下位にある、コロナ対策であり地方創生の問題ではなく、実情と離れているのではないかと述べました。この発言に対する大臣の受け止めをお聞かせください。
(答)新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の自治体ごとの交付限度額を算定するに当たりましては、人口や新型コロナウイルスの感染状況のほか、地域間での財政力の格差があることを踏まえ、統一の考え方に基づき、算定を行ったところでございます。本臨時交付金は、それぞれの地域の御判断によって、自由度高く使うことができる仕組みである以上、1兆円の枠内で地域の知恵と工夫を凝らして、有効に活用していただくものと考えております。各地方公共団体における具体的な執行については、これから始まるものでありますから、今後についてはしっかりと関係者間で協議を進めてまいりたいと考えているところであります。
(問)二階幹事長は交付金の拡充について、自民党としてはしっかり責任ある対応を取っていきたいと述べましたが、拡充についてのお考えをお聞かせください。
(答)この交付金については、私自身の立場から申せば、全国知事会の皆さんから、その飛躍的な増額について緊急の提言を頂いているところであります。こうした声もしっかりと踏まえながら、今後については関係者間での協議を十分尽くしていかなければならないし、そういう考え方で前に進めていくようにしなければいけないと、取り組まなければいけないと考えています。具体的な金額等については、正に関係の方々と協議中でありますから、これについての現段階でのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
(問)先日の規制改革推進会議の成長戦略ワーキング・グループで、規制改革推進会議側から法務省に対して、はんこが必要なときと必要ではないときについて具体的に法務省として解釈を示すべきだという論点を示した際に、法務省はお答えをする立場にないと言ったと理解しています。このことについて、大臣が理解をされるかどうかという点と、法務省は持ち帰ったということなのですが、最新の検討状況について教えていただきたいのですけれども、よろしくお願いします。
(答)日本のあらゆる分野で、生産性向上のためには、政府部門の手続きを始め、各種の手続きについて、技術の進展に見合う、使いやすいものに仕立て直しをしていくことが大事なことであろうと、常々考えております。先日、自由民主党の行革本部の小林史明議員からも、現在テレワークを実施している企業において、押印のためだけに出社しているケースが多くあることを伺いました。押印が必要なとき、あるいは不要なときの解釈をすべきであろうという論点に対して、法務省はそれを示す立場にないと回答された、持ち帰ったとのやりとりがあったということは承知しておりますが、民間の慣行を見直すことを含めて、議論をしっかり行い、法務省を始めとした関係の各府省庁において、速やかに、かつ徹底的な点検、あるいは見直しを行うことが必要であろうと、みんなで協力しながらそのような作業を進めていく必要があろうと考えております。そこで、週明けにも規制改革推進会議を開催し、4月22日付でお願いをしていた経団連、経済同友会、日本商工会議所、あるいは新経済連盟からの対面手続きや、押印を含む書面手続きの見直しに関する御要望と、その御要望に対する各府省庁からの回答を踏まえた対応方針について議論いただくことになっており、私も出席する予定でありますので、こういった手順を経て、きちっとした成果が上がっていくように努力をしたいと考えております。
(問)週明けに開く規制改革推進会議では、対面規制、書面規制、はんこの見直しについて、何かしらの議論の結果、意見書は取りまとめられるのでしょうか。
(答)決まったことということを私は聞いておりませんから、詳しいことは事務方に聞いてくれませんか。今、お答えの中で申し上げたように、押印のこととか、対面手続きとかについては、それぞれの事業分野の、あるいは公的機関と民間の関係、あるいは民と民の関係、いろいろな違いがあると思いますから、しっかりと規制改革推進会議において、いろいろな知見を有する方々がおいででありますから、そこでかねてからお願いをしていたことについて、要望とか御意見等が出されると思いますので、そこでまた改めて、各府省に対するアピールがそれぞれの団体、組織から出てくるものと思いますので、私も参加した上で、その辺りをしっかりと伺いながら、今後取り組んでまいりたいと思います。

(以上)