北村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年4月3日

(令和2年4月3日(金) 10:04~10:14  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)規制改革の関係でお伺いします。昨日から新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて、特命タスクフォースが開かれ、オンライン診療、服薬指導、遠隔教育について議論されていますが、一部報道ではオンライン診療を初診から受けられるようにする、今月上旬に決定するともあります。現在の議論の状況と日程などの見通しについてお願いします。
(答)オンライン診療につきましては、昨日午前の規制改革推進会議のタスクフォースの議論を踏まえて、昨日の晩、厚生労働省において検討を行ったことを承知しております。それを踏まえた上で、本日2時半から、改めて規制改革推進会議のタスクフォースにおいて、厚生労働省の検討結果についてヒアリングを行い、再び議論をする予定であります。それを踏まえた上で、オンライン診療、遠隔教育とともに、親会議である規制改革推進会議としての意見書をできる限り早期に、遅くとも来週中には取りまとめて公表できるようにしたいと考えており、その上で所管省庁においては、新型コロナウイルス感染症の現在の状況を、厳しい状況を十分に踏まえて、意見書の内容に沿った対応を可及的速やかに実行に移していただきたいものと考えているところであります。
(問)先ほど大臣からは、「新型コロナウイルスの厳しい状況を十分に踏まえて、意見書の内容を可及的速やかに実行に移してほしい」ということだったのですが、現状、その意見書の中身というのはどのような中身になる想定なのでしょうか。
(答)今申し上げましたように、今日の午後にも委員の方々に再度お集まりをいただいた上で、引き続きいろいろな議論をしていただいてきているのですけれども、急がなければならないという状況の中でタスクフォースを開催していただき、その場で厚生労働省から昨晩の検討会での検討結果について聞き取りをした上で、再度の議論をするという予定でありますから、その議論を踏まえて、改めて更なる検討が加えられるということですので、今おっしゃられるような事柄について、今私が予断を持って申し上げることはお許しをいただきたい。
(問)3月31日の経済財政諮問会議の後、大臣がタスクフォースを設置されるとおっしゃった際に、オンライン診療の関係について御発言をされたかと記憶をしているのですけれども、大臣として、オンライン診療の必要性ですとか、遠隔教育の必要性について、どのように感じておられるかというのを改めてお願いできますでしょうか。
(答)このコロナウイルス感染症が拡大している中で、おっしゃられるオンライン診療、遠隔教育の拡充を進めることは、まさに院内感染を含む感染拡大の抑止、そして在宅での学習支援、やむを得ず在宅学習に臨まなければなりませんから、こういうことで感染症対策としてしっかりやらなければいけないと認識をしております。
 なお、私自身が賛成かどうかについてよく聞かれますけれども、私事を申し上げさせていただいて恐縮なのですが、私はもともと五島列島の離島生まれ育ちの政治家として、常々から少子高齢化が急速に進む中で、島における医療サービス、あるいは介護、あるいは学校教育、これらの維持については、大変な人口減少と急速な高齢化の中で、大変な懸念と心配をかねがねから持っておるところであります。さらに新型コロナウイルス感染症の全国的な広がりのおそれというものを目にするときに、遠隔医療、あるいは遠隔教育は、島でありますから、常々から遠隔医療や遠隔教育に強い関心を持っているものですけれども、一層、この感染症の拡大によって、どこに飛び火をするか分からないコロナウイルス感染症に対するおそれは、全国津々浦々、全国民が一様におそれを持っていると思うところでありますから、是非、文明の利器、あるいは科学技術の進展、あるいは公共の投資によって備えられた情報通信先端技術、こういったものを駆使して医療や教育が行われることは、等しく国民全体にあまねく普及させるべき事柄であり、特に時を限定し、場所を限定して、特別の法律に基づいて行われる事柄は、等しく国民全体に必要があればそれが及ぶということは、可及的速やかに行われなければならないので、いつでもそれに対処できるような体制を国、地方あわせて準備をしておく時が来ていると言わなければならないと思っています。是非このいろいろな審査をいただいている会議やタスクフォースにおいても、その決意と覚悟で仕事に臨んでいただき、望ましい成果や結論が得られることを期待しているところです。
(問)今回のタスクフォースの議論の取りまとめは、どのように最終的に政策として反映されるのでしょうか。例えば、来週にも取りまとめが予定されている経済対策の中に入るのかどうか、その辺のお考えをお願いいたします。
(答)本タスクフォースにおける検討の結果は、規制改革推進会議としての意見書として、できる限り早く、遅くとも来週中には取りまとめて公表したいと、先ほど述べたところであります。そして意見書の内容は、院内感染を含む感染拡大の抑止や、在宅での学習支援につながるような規制・制度改革として、所管省庁において着実に実施していただくことを期待しており、規制改革推進担当として、しっかりと所管官庁当局に働きかけをしていくということであります。

(以上)