北村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年3月13日

(令和2年3月13日(金) 10:40~10:50  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)新型コロナウイルス感染症の政府の連絡会議に関してお伺いします。行政文書の管理に関するガイドラインでは、国務大臣を構成員とする会議又は省議については議事録を残すべきということが書いてあると思うのですけれども、これに照らし合わせると、連絡会議の議事録は、大臣が参加しているということを踏まえて、残す必要があるのではないかと思うのですが、この点について大臣のお考えをお聞かせください。
(答)先日もこの会見で発言をさせていただいておりますので、丁寧に、誤解があるといけないので、改めて申し述べさせていただきたいと思います。
 前回、私は、御指摘の連絡会議については「政策の決定や了解を行う会議等ではないと聞いており」と述べました。担当者からそのように聞いていたということでございますし、今週3月9日の参議院予算委員会でも、総理は、連絡会議は対応の現状等について報告や議論を行う場であること、また各省がブリーフを行うものであること、そして政策の決定又は了解は対策本部において行われていることなどを述べておられました。こうしたことなどを踏まえて前回はお伝えしたものであったわけです。御指摘の連絡会議については、実際、国務大臣をどのように位置付けているか、事務ブリーフを会議と称していただけなのかなど、その在り方、内容については運用する担当において判断されるべきものと考えているところであります。その上で、国務大臣を構成員とする会議であるということであれば、ガイドラインに基づいて議事の記録が作成されるべきものと私は考えております。その際、作成が求められる議事の記録とは、説明すれば、会議等の開催日時、開催場所、出席者、議題、発言者、発言の内容が記載された文書であります。ガイドラインが改正された平成24年当時の担当の岡田大臣は「詳細な議事録そのものを作るということは法律上求められていない」と国会で答弁されており、こうした考え方を踏まえて、ガイドライン上は一言一句形式の議事録までは求められておらず、いわゆる議事録又は議事の要点をまとめた議事要旨を作成する運用を行ってきていると承知しています。合理的な跡付けや検証ができるようになっていれば、一言一句形式の議事録でなくても良く、要点をまとめた議事概要でも許容されると考えているところであります。会議等の性格や記録の作成に要するコスト等を考慮しながら、担当者において適切に、また検証可能なことを第一として文書を作成・保存していただきたいと考えているところでございます。
(問)連絡会議については、結局、議事録は作るべきということで良いのですか。国務大臣を構成員としているので、作るべきということでよろしいでしょうか。
(答)御指摘の連絡会議が、仮に政策の決定や了解を行う会議等や国務大臣を構成員とする会議に該当しない、政府全体で情報交換を行う会議等の場合であっても、会議の活動状況を記録した文書を会議を担当する内閣官房において作成することが求められることとなると認識をしております。ですから、今後は内閣官房において、可能な限り速やかに作成する予定であると聞いております。会議の状況、活動状況を記録した文書というのは、議事の記録と同様に形式が一言一句の議事録でなくともよろしいとされておりますが、公文書管理担当としては適切に、また、必ず検証可能なように文書を作成・保存していただきたいと考えております。
(問)活動状況を記録した文書というのは、「歴史的緊急事態」のマル2で作成するように求められているものだと思うのですけれども、私が今お伺いしているのは、国務大臣を構成員とする会議についての文書を作成すべきかどうかで、大臣今、おそらく「歴史的緊急事態」のマル2の作成義務のことをおっしゃられているのかなと思うのですけれども。
(答)そもそも御指摘の連絡会議については、実際、国務大臣をどのように位置付けているか、事務ブリーフを会議と称していただけなのかなど、その在り方や内容については、運用する担当において判断されるべきものと考えております。運用する担当は、御承知のとおり、内閣官房新型インフルエンザ等対策室ということになろうかと考えております。
(問)最後に確認ですが、国務大臣が構成員となる会議については記録は作成すべきだけれども、今回の連絡会議については、内閣官房の対策室で、これが会議になるかどうかを判断するという認識で良いですか。
(答)そうです。
(問)担当部局の考えによって「歴史的緊急事態」のマル1に当たるか、マル2に当たるかが、個別に、恣意的に判断されるということもあり得るのではないかと思うのですけれども、制度の運用上、その辺りについてはどうお考えでしょうか。
(答)どのような会議が「歴史的緊急事態」に対応する会議等として記録を作成すべきかについては、当該会議等の目的や活動内容によって、活動内容についてよく分かっている個々の行政機関がしっかりと責任と知見を持って判断していただくことが合理的であり、適当ではないかと考えておりますから、今のような申し上げ方になったわけです。

(以上)