北村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年2月10日

(令和2年2月10日(月) 9:20~9:30  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)先週の衆院予算委員会で大臣が野党議員からの質問の答弁に窮し、委員会が休憩、そのまま散会となる事態となりました。国会の審議日程にも影響を与えていますが、御自身の受止めと、どうして答弁に窮してしまったのか理由をお聞かせください。
(答)先週2月7日金曜日の衆議院予算委員会の審議におきましては、公文書管理に関して黒岩議員から技術的な御質問を頂きました。具体的には内閣府の公文書管理課が定めた桜を見る会の推薦者名簿の保存期間について、別表の中でどこを参酌したのかとのお問合せを頂きました。その際、その場で取りあえず事務方が調べて、公文書管理法施行令の別表17項を参酌し、保存期間を定めていることを申し上げました。しかしながら、黒岩議員から誤っているとの御指摘を頂き、改めて詳細を調べたところ、公文書管理法施行令の別表28項を参酌していること、その上で公文書管理課が定めた保存期間表の17の項、すなわち栄典又は表彰に関する事項の中に位置付けているものであったことが分かりました。このように当時は専門的、詳細な御質問を政府参考人が認められない中で急に質問を頂いたという状況にあったことを御理解いただければと思います。私としては、国会の場で当然丁寧な説明ができるよう努めてまいらなければならないと考えております。
(問)質問については野党議員からは質問通告をしているという声もありました。通告があるならば、あらかじめ答弁を用意できているはずですが、それでも答弁に窮してしまった、これは何でなんでしょうか。
(答)通告においては、公文書の種類、保存期間の解釈などの項目を前日に確かに頂いておりましたけれども、具体的な質問そのものを事前に頂いておるわけではございませんでした。委員会の朝、公文書管理課の保存期間表が何を参酌したのか職員に対して問合せがあったようでありますが、具体的に条文レベルのどこを参酌したかなどの詳細については述べられていなかったと承知しております。
(問)今回の件を巡り野党側からは大臣の資質を問う声というものも出ています。こうした大臣自身の資質を問う声に関してはどのように大臣、受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)引き続き真摯に職責を果たしてまいりたいと考えております。
(問)今申し上げられましたが、今日も予算委員会が開かれまして、野党側からの追及が予想されます。こうした中であっても大臣はこれからも、大臣の責任を果たしていくという考えに変わりはないでしょうか。改めて教えていただければと思います。
(答)変わりはありません。
(問)大臣、先週末予定されていた秋田県への出張を取りやめましたけれども、その理由をお聞かせください。
(答)お言葉のとおり、2月9日日曜日、秋田県へ出張することを予定しておりましたが、取りやめた次第であります。秋田県への出張では国家戦略特区を活用した仙北市での農業の6次産業化の取組等を視察する予定でありましたけれども、国会対応に万全を期さなければならないという考えの下、秋田県、先方の御理解を頂いて、残念ながら出張を取りやめることとしたものであります。
(問)この週末に答弁の御準備をされて、御本人としては答弁の準備は整ったという認識でいらっしゃいますでしょうか。
(答)そのつもりでおります。
(問)今日の午前中の衆院予算委員会でも野党側から厳しい追及が予想されますけれども、大臣はどのような姿勢、考え方で午前中の今日の予算委員会に臨まれるおつもりでしょうか。
(答)各方面からいろいろな指摘や御助言を頂いておりますので、大臣として職責を果たすことができるように真摯に取り組み、反省すべき点は反省をいたし、特に公文書の取扱い等々については事務方の手違いなどが生じないように連携を取り、そして文書管理に不行き届きが起こらないように、それぞれ責任ある立場の方々に研修の充実、また拡充を実行していき、私も共にそういう姿勢で取り組んでまいりたいと思っています。
(問)先ほど、誤った答弁をされた理由について御説明いただいたのですけれども、今の御発言の中にもありましたが、事務方の手違いというような御発言もあったと思うんですけれども、大臣の責任ではなく事務方のミスだと、そういう御認識だということですか。
(答)いえいえ、事務方のミスということを述べるつもりは毛頭ありません。ミスというよりもいろいろな対処の仕方において、非常に連携や、先ほども申し上げたように、いろいろな処理、取扱いについての連携を取っていく、そういったことについての訓練、あるいは研修、そういったものの不足というものを感じますから、私も共にそういう研修の充実、また拡充ということを全般的にいたしてまいらなければいけないと考えており、決して事務方のミスとは考えておりませんし、先ほど答弁の中でも質問の頂き方の場合に、やはり丁寧に聞き取りをしなければいけないということは質問者に対して失礼でありますから、私自身もそのように会議の場でもそのようなことに一層努めなければならないと考えております。
(問)先ほど大臣は、質問に窮した理由についての中で、技術的な質問であったということもおっしゃいました。ですが、これまで大臣の答弁は、金曜日以外も不安視されるものがあり、金曜日の閣議後会見でも勉強不足だったということをお認めになられましたが、今回の金曜日の件についても大臣御自身、やはり勉強不足の部分があったのかどうか、そこはいかがでしょうか。
(答)過去のことを反省することは十分反省をしなければいけないと思いますが、反省をいたしつつ、先に向かってどのように臨むかということが大事ではないかと思いますので、先ほども申し上げましたとおり、あの2月7日の予算委員会、いろいろな形で御迷惑をかけたとは思いますが、こうして今日、再開されるという状況になっておりますので、ここで全力を尽くすということで臨ませていただきたいと思っています。

(以上)