北村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年1月17日

(令和2年1月17日(金) 11:03~11:17  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 本日は1件御報告があります。地域における意欲ある取組、そして地域のニーズ等を把握し、今後の地方創生に関する取組に活かしたいと思い、本日1月17日金曜日の午後に長野県の東御市、上田市を視察させていただき、阿部長野県知事と意見交換ができることとなりました。また、明後日1月19日日曜日に熊本県の熊本市、南阿蘇村、益城町を視察させていただき、蒲島熊本県知事と意見交換ができることになりました。
 詳細につきましては、事務方にお問い合わせ願えれば有り難いと思います。

2.質疑応答

(問)来週20日から通常国会が始まります。通常国会に向けて大臣としての意気込み、取り組みたい施策などを改めてお願いいたします。
(答)年始の会見冒頭にも申し上げましたとおり、始まる通常国会に向け、国家戦略特別区域法案及び地方分権一括法案、これを提出できるよう早急に準備を進めてまいりたい。これまで同様、安倍内閣の一閣僚として、また、国民の皆様から負託を受けた一国会議員として、一つ一つの課題に全力で取り組んでいかなければならないと意気込んでいるところであります。
(問)通常国会では、野党などから「桜を見る会」を巡り、公文書の在り方などの追及が予想されます。公文書管理を所管する大臣として、こういった点、どう臨まれるお考えでしょうか。
(答)公文書管理法につきましては、所管業務に知見を有し、責任を負う立場にある個々の行政機関において行政文書管理規則を定め、保存期間の設定を含めた行政文書の管理を行うことを基本としております。さらに、平成30年7月の閣僚会議決定に基づき、各府省に審議官級の公文書監理官を設置いたしましたし、各機関における管理がルールどおりになされているかをチェックする体制を整備したところでございます。
 いずれに致しましても、「桜を見る会」の運営等につきましては、総理自ら「全般的な見直しを行っていく中で、招待者名簿の保存期間についても、今後検討をしていく」との発言があったところであり、私、公文書管理担当大臣としても、こうした検討の動向を注視しつつ、各行政機関における文書管理が適切に行われるよう、ガイドラインの周知や研修の実施等を通じて、引き続き適正な公文書管理の徹底に万全を期してまいりたいと存じております。
(問)大臣、冒頭にも本日長野県を視察、19日日曜日には熊本県を視察とおっしゃいました。大臣はこれまでも地域の意欲ある取組やニーズ等を把握し、今後の地方創生に活かすためということで全国各地を視察されていますが、実際にこうした視察というのは政策等にどのような形で活かされているのでしょうか。また、今後どのような形で活かしていくお考えでしょうか。
(答)私は地方創生担当大臣として各地域の現場の声をお伺いして政策に反映させる、そして各地域の皆様方に施策を説明させていただく機会として臨み、さらにこの施策を御活用いただくことが重要と考えておりますから、このような考えの下で、9月に就任以降、これまでに17県40市町村を視察させていただいたところであります。
 例えば、昨年10月の福島県の視察では、会津大学で国内有数のICT人材の育成、ICT技術による地域課題の解決支援等の取組、また、スマートシティAiCTでICT企業15社、約200人を誘致し、幅広い分野で市民生活にサービスを提供する「スマートシティ会津若松」の取組も見せていただきました。これらの取組は、地域におけるSociety5.0の推進の観点から第2期の総合戦略の策定にも参考となったほか、今後のスーパーシティ構想の具体化にもつなげていくことができると考えております。
 10月には、千葉県松戸市、柏市にお邪魔して、それぞれ松戸では、民間事業者の創意工夫を活かして小中学校の跡地の有効活用を図った取組を見せてもらいましたし、柏市では、URの豊四季台団地におきまして、高齢化の進行した住宅団地を再生した取組も見せていただきました。昨年12月に成立した改正地域再生法では、このような公的不動産の利活用や住宅団地の再生に関する事業制度を創設したわけでありますから、この後、このような法律の改正等を活かして取組の具体的な支援につなげてまいりたいと考えている次第であり、このように視察を通じて様々な地方創生の優れた成果や現場のニーズ等を十分くみ取り、真に現場で活用される施策の検討や実現につなげていく、また、今後の地方創生の取組に活かしていくことができると考えております。
 なお、今週火曜日に行われました地方創生市町村長トップセミナーにおきましては、これまでの視察を行った先での取組をいくつか紹介をさせていただくなど、自治体の皆さんとも全国各地の地方創生の取組が共有できたものと思っておりますし、このような機会を通じて地方創生の取組の良い事例の他の地域への横展開を後押ししていきたいと考えています。
(問)公文書管理を担当する大臣としてお伺いします。「桜を見る会」に関連して、内閣府が国会に提出した推薦者名簿の推薦部局名を隠す加工をしており、菅長官も極めて不適切な行為だったと認めました。このことへの受止めと、この事案を受けて何らかの指示や対策をされる考えはありますでしょうか。お聞かせください。
(答)本件につきましては、官房長官が「国会提出資料のうち、特定の記載を消して、その旨を説明もしなかったというのは極めて不適切な対応だった」と発言されていることは承知しております。本件は国会等からの資料要求への対応であり、国会法に基づき対応されるものであるため、私からお答えすることは、この際は差し控えたいと思います。その上で、当該資料の公文書管理上の扱いについては、どのような手続を経て御指摘のような対応がとられたのかの具体的な事実関係をまだ十分に承知していないため、予断を持ってお答えすることは適当でないと考えるわけであります。
(問)具体的な事実関係を十分に承知していないということは、この間の会見でもおっしゃっていたと思うのですが、具体的な事実関係を報告等によって十分に把握されて、それを基に指示を出したり、対策を考えたり、そういったことが今後あるという認識でよろしいでしょうか。
(答)いずれにせよ、「桜を見る会」の運営等については、総理から「全般的な見直しを行っていく中で、招待者名簿の保存期間についても、今後検討をしていく」との発言があったところでございます。私、公文書管理担当大臣としても、こうした検討の動向を注視しながら、各行政機関における文書管理が適切に行われるよう、繰り返しになりますけれども、ガイドラインの周知や研修の実施等を通じて、引き続き適正な公文書管理の徹底に万全を期してまいりたい、そのように考えております。
(問)本日、小泉大臣にお子さんが産まれまして、大臣は育休を取る考えを表明しています。現役の大臣が育休を取得することはおそらく初めてだと思いますが、安倍内閣の一員として北村大臣の受止めをお願いいたします。
(答)小泉大臣の第一子が誕生なされたことは誠におめでたいことであり、心からお祝いを申し上げたいと思います。男性の育児休業については、取得しやすい職場風土や社会機運の醸成がとても大切であると思っておりますし、小泉大臣の取組が官民問わず、男性の育児参加の促進に良い影響があるようにと大いに期待をしているところです。

(以上)