北村内閣府特命担当大臣就任記者会見要旨 令和元年9月12日

(令和元年9月12日(木) 16:04~16:17  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 この度、内閣府特命担当大臣を拝命した北村誠吾でございます。
 私の担当は地方創生、規制改革、併せて内閣の担当大臣として、まち・ひと・しごと創生、これも担当することとなっております。
 昨日、総理の会見で、「私が最も重視している地方創生」とのお話がございました。私自身これまで地元である長崎県で、人間としても政治家としても育てていただき、この度、国会議員として全国津々浦々を幾度となくこれまでも回ってまいりました。その前は県議会議員、市議会議員という立場でもありましたので、全国をたくさん見せていただいてまいりました。大臣の就任後も積極的にこれまで以上に地方に出向きまして、地域の方々からの数多くの声を吸い上げて、本当に必要な施策が何なのかをしっかり見極め、政策に反映していきたいと考えております。
 また、国家戦略特区につきましては、スーパーシティ構想の実現が目の前にある最大の課題であると思っています。法案を速やかに国会に提出いたし、国会での審議に全力で取り組んでまいる所存でございます。
 地方分権につきましては、総理から、国から地方への権限、財源等の委譲を促進するなど、地方分権を推進するとの御指示を頂いております。地方からの提案をいかに実現していくかということを基本姿勢として取り組んでまいります。
 規制改革につきましては、これから立ち上げる新会議のメンバーの方々とともに、いわゆる岩盤規制の改革を強力に推進してまいります。
 公文書管理につきましては、様々な課題が指摘されていることは重々承知いたしております。適正な公文書管理がなされるよう、強い決意で臨まねばならんと考えております。
 この他、公益法人の自己規律の確立や、適正な法人運営の確保とか、特定秘密の指定についての実効的な検証や監察、さらに地域経済活性化に資するPPP/PFIの推進などについても、担当大臣としてしっかり取り組まねばならんと考えております。
 御承知のとおり、私が担当いたす分野はいずれも内閣の重要な政策課題であり、身の引き締まる思いであります。安倍内閣の一員として精一杯務めさせていただく所存でありますので、どうぞ皆様方の御理解、御協力、御鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げる次第であります。

2.質疑応答

(問)「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の第2期策定を控え、若者の移住、いわゆる田園回帰が拡がっていますが、農林水産省などと連携してどういった地方創生、農村再生に、大臣は力を入れていきたいか、教えていただきたいです。
(答)ご存じのとおり2014年に地方創生の取組をスタートさせて以来、人口減少の克服、東京一極集中の是正という目標に向けて、地方創生推進交付金による積極的な支援を始め、多岐にわたる施策を推進してきたところであります。その結果として、地方における「しごと」や「まち」に、それぞれの「まち」に関しては成果が出始めているというところでありますけれども、景気がよくなる中で、昨年の東京圏への転入超過数が13万6,000人になるなど、やはり一極集中の傾向は進んでおりますから、地方創生の取組が更に求められるというふうに思っております。
(問)規制改革についてお伺いしたいです。昨日の官邸での会見で、規制改革に係る新会議を早急に設置し、不断の改革を進めていくと、大臣、発言されました。今後の新会議では、農業分野について、どのようなテーマで議論することとなるのか、また、新会議の設置はいつ頃になる見通しかを教えていただきたいです。
(答)冒頭の挨拶でも申し上げさせていただきました新しい会議体に向けての検討状況でありますけども、規制改革推進会議は本年の7月31日にご存じのとおり設置期限を終えました。そこで、会議の常設化を検討するなど不断の規制制度改革を推進するとした骨太方針2019の記載を踏まえて、新しい会議体を早急に設置するべきであるということで検討を、ご存じのとおり進めているというところであります。
 先ほども申し上げるように、規制改革が安倍内閣の成長戦略の中核であると、しっかりと検討してまいるということで、推進会議は7月末に期限を迎えたということでありますけれども、できるだけ早く検討を進めて会議を立ち上げるようにしてまいりたいと考えております。なお、前回ちょうど3年前におきましても、前身の会議の設置期限が7月末だったのに対して新会議体が設置されましたのは、御承知のとおり9月であったということも含みながら、急いで立ち上げてまいろうという考えでおります。
(問)スーパーシティ構想についてお伺いします。先ほど、大臣は、国家戦略特区の中でスーパーシティが最大の課題、法案を速やかに提出したいという話をされていましたが、秋の臨時国会に法案を提出する方針は片山前大臣が示していましたが、この方針に変わりはないでしょうか。
(答)閣議決定を前回いたしておりますから、今後の進め方については、やはり関係の深い各方面各位との相談を進めてまいらなければいけないことはあるなと、事務方からの説明を聞くにつけ、自分自身もそのことを強く感じております。そして、国家戦略特区法の改正法案を提出するに当たっては、やはりスーパーシティとは別に、追加の規制改革を含めて検討中であるとも聞いておりますから、詳細については事務方にお聞き願えれば有り難いなというふうに思う次第です。
(問)先ほど、片山大臣と引継ぎされたと思うんですけれども、片山大臣から何かアドバイス等ありましたでしょうか。
(答)大変有り難いアドバイスを頂きました。とにかく安倍内閣の中心的な施策を進めていく部署であるから、しっかりと気持ちを込めて、そして期待が全国から寄せられているという実情をしっかり正確に把握した上で、事務方の情報、また、いろいろな説明等々を間違いなく受け止めながら、自分自身の耳、目、そして頭で、また心で受け止めて、地域の振興と発展ということを念頭に置いて頑張ってくださいと。いろいろな自分の経験に基づく、確か全国47都道府県のうち41に自分は回ったと聞いて、私もそれに負けないように津々浦々をしっかり行動するのが私のとりえでございます。先ほども言ったように自分の目で見、耳で聞き、そしてともに語り合うというふうなことで、それぞれが一生懸命考えている地域の仕事づくり、そのための人づくり、まちづくりということにつながるように頑張ると。片山大臣もスーパーシティ、あるいは間違えちゃいけないスマートシティと、そこら辺のよくよく区別をつけながら勉強してやってくださいというふうなことで、本当に自分もできるだけの応援はしますよと言っていただきました。歴代の石破大臣を始め前任者の数々の大臣には、大変親しくこれまでも多方面でお付き合いをいただいております。その都度その都度の課題があったと思いますので、お尋ねをしていろいろ教えを請いたいというふうに思っております。記者の皆様方にもどうぞ忌憚のないお話を聞かせていただきたいと思いますので、私の部屋が開いておりますときには、どうぞいつでもおいでいただければと思います。私は市議会議員、県会議員、国会議員の秘書をしてるときから、マスコミ、記者の皆さん方の後ろには愛読者、視聴者あるいは国民、県民がおられるというつもりで、これまでも接してきましたから、今もなお大臣という職を与えられて、そのことを非常に強く感じております。今後ともこういう会見等も通じ、あるいは会見のないときでも、どうぞ親しく皆様方のお声を聞かせていただくことは、国民の代表として当然のことであると考えております。よろしくお願いいたします。
 どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

(以上)