衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年6月2日

(令和2年6月2日(火) 10:42~10:48  於:中央合同庁舎第8号館1階S101・103記者会見室)

1.発言要旨


 子供の未来応援基金「新型コロナウイルス感染拡大への対応に伴う緊急支援事業」について、ご報告させていただきます。
 今般の新型コロナ情勢を踏まえまして、これまで草の根で貧困の状況にある子供たちに寄り添って支援を行ってきたNPO法人等が緊急的に柔軟な支援を行えるよう、子供の未来応援基金を通じて支援金を緊急交付することといたしました。
 募集は本日から6月15日まで実施、7月上旬に支援対象となる団体を決定する予定です。
 子供たちに寄り添い、きめ細やかな活動を行うNPO法人等の活動は非常に重要です。「新しい生活様式」に即した、創意あふれる支援活動を支援したいと思います。
 なお、今回の緊急支援事業の一部に天皇陛下からの御下賜金を使わせていただきたいと考えています。
 詳しくは、内閣府・子どもの貧困対策担当にお尋ねいただければと思います。

2.質疑応答

(問)就職活動についてお聞きします。政府が要請する形での企業の採用選考が昨日から始まりましたけれども、新型コロナウイルスの感染リスクが懸念される中、企業や学生さんに対して、就活の在り方などについて要望などがありましたら、お願いいたします。
(答)現在の大学4年生の就職・採用活動については、採用選考活動が6月1日に解禁されました。
 新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえまして、3月13日には企業の皆様に対し、就職・採用活動への特段のご配慮をお願いいたしましたが、この場を借りまして、採用選考日程を後倒しにするなど柔軟な日程の設定、インターネットをはじめ多様な通信手段を活用した面接の実施、そうした取り組みを実施する場合の積極的な情報発信などを行っていただきますよう、重ねてお願いいたしたいと思います。
 企業においては、既にそういうことを実施してくださっている企業もたくさんありますが、更なるご配慮をお願いしたいと思っております。
(問)子供の未来応援基金の緊急支援事業について伺いたいんですけれども、例えばですけれども、子供食堂をやっているようなNPOが、感染拡大防止のために閉じてはいたんですけれども、例えば、地域から要請があって、今までよりも多い頻度で開催したりすると、経費もかさむと思うんですけれども、そういうところに支援をするですとか、具体的に想定しているような事業があれば、イメージとして教えていただければと思います。
(答)例えば、子供食堂等大変頑張ってきてくれていますが、これがなかなかコロナの関係で活動できないということになっています。そこに対してもっと支援ができるように、それから、今回の新型コロナを通じて我々は理解したわけですけれども、そういう具合に頑張っておられるところに対して、例えば、週1回のところがもっと週2回、3回とできる、今回のことを契機として、更なる貧困対策をいろいろなところにもっと充足できるように、どういう具合にみんなでバックアップしたら良いのかということを考えなければいけないと思っております。
 その手始めと言ってはあれですが、まずは、いろいろな形で、直接交付金ではないかもしれませんけれども、交付金に近い形で、皆からいただいたこの支援金を何とかそれに支援して、そして、やはり、安定的な形でのNPO活動をバックアップしていきたい。NPOも最近は高齢化して、いろいろ大変なところも出ているという話でございますから、その中でこういうところに耐え得るNPOを皆で育てていくことができれば、そんな意味では、今回、NPOだけではございませんで、公益法人、一般法人に対しても一緒にですが、そういう形で、良いところ、育ってもらいところにお金が回るように考えていきたいというのが、私どもや事務局が考えていることであります。

(以上)