衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年4月14日

(令和2年4月14日(火) 11:30~11:40  於:中央合同庁舎第8号館1階S101・103記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)領土担当大臣としてお伺いします。新型コロナウイルスの対応の最中にも尖閣周辺には中国公船がほぼ毎日航行しています。コロナ対策に総力を挙げなければならないときの中国のこの対応について、河野大臣からも指摘が上がっていますが、大臣のお考えを聞かせていただけますでしょうか。
(答)もともと尖閣諸島は、国際的に見ましても歴史的に見ましても、日本の固有の領土であります。そこに1970年ぐらいから中国が領有権を主張し始めたということについては大変遺憾であります。
 我々としては、あくまでも領土問題は存在しないという立場でございますから、中国のかかる行為については残念であり、遺憾であるとしか言いようがありません。
 引き続き、この尖閣諸島について、我々の固有の領土でありますから、大事にしていきたいと思っています。
(問)新型コロナウイルスの関係なんですけれども、沖縄県でも感染拡大が続いていまして、昨日は八重山諸島でも2人の感染が確認されました。
 初めて離島地域でも感染が確認されたという形になっていますが、この感染拡大は全国的な状況ではありますが、小規模離島が多数あり、医療環境が十分でない地域もあるという沖縄の特殊事情を踏まえて、沖縄振興を所管する大臣として検討している対応などがあれば教えてください。
(答)今、沖縄での感染というのは比較的遅れている。とりわけ今回2人発見されました石垣島とかそういうところは極めて安全だということで、一時的に大変多くの観光客が詰めかけて、市長からもこれについて遠慮していただきたいという話がありました。やはりそういう中で、心配することが起こったという感じでございまして、しかも石垣島においては医療体制が、ベッドが3床しかないということで大変でございますので、県とも相談の上、国としてバックアップできるものはバックアップさせていただきたい。
 県には、そういうような医療体制整備のための交付金を出していますので、そういうことを十分活用して、県、それから市一体となってこのコロナ対策に取り組んでいただきたい。国としてもできるだけのことはバックアップをさせていただきたいと思っている次第でございます。
(問)先週開かれた基地跡地の未来に関する懇談会で、第一の提言がまとまりましたけれども、内容について、大臣の御所見をお願いします。
(答)有識者会議でこれだけの取りまとめをいただきました。第一の取りまとめとして、大変充実した中身、それからやはりわくわく感のある中身であったと大きく評価させていただいているところでございます。
 そういう中で、今から地元沖縄県の方々とか、皆さん方と相談しながら、国として何をなすべきかということについて、これを決めていくということについて頑張っていきたいと思いますから、このことを大いに参考にして、今後の跡地利用というものは、今後の沖縄の将来を決める極めて大きなインパクトを持っている出来事でありますので、それに国としても十分応えていけるように頑張ってまいりたいと思っております。
(問)関連なんですけれども、懇談会は今後も議論を続けるとのことですけれども、大臣としての今回の第一の提言を次の沖縄振興計画の議論の中で、参考にしたいというようなお考えはありますか。
(答)当然、今、検証中でございますが、その検証と、それからこの今後の跡地利用の提言ということは極めて大きな参考になると思っております。
 この御意見も、地元の方々も入れて、じっくり一緒に考えていきたいと思っております。
(問)大臣、先ほど参院自民党の政審の方から少子化関連について申し入れがあったかと思います。かなり踏み込んだ内容、大きくいろいろなことをおっしゃっていただいているかと思うんですけれども、現時点で少子化大綱の策定を検討されているかと思うんですが、大臣としてこういうところを反映したいですとか、この提言を受けてお考えがあればお聞かせください。
(答)大変少子化に対して、やはり危機感を共有できると思っております。そして、総合的に、かつ意欲的な中身であると思います。相当な検討を重ねられた結果だと受け止めさせていただきましたので、真摯にこれを受け止めさせていただいて、是非少子化大綱の中にそのことのご意見は反映させていただくことができればと思っておりまして、事務局にもよく精査をして、そして、盛り込めるところは基本的に盛り込んでいただきたいという話をしているところであります。
 今回は総合的にまとめられましたが、前回はその中間ということでお話がございました。それは、個々の具体的な数値は、少子化大綱ですから入れていないと思いますが、その中でやはり真摯に検討されたという跡はよく見えますので、それは相当反映すべく今まで議論をしてきておりますので、今回も最終案がどうなるかというところでございます。
 この意欲的な御意見について、是非真摯に受け止めて、少子化大綱の中に反映をさせていきたいと思っております。
(問)立皇嗣の礼が今日の閣議で正式に延期されたと思うんですけれども、この立皇嗣の礼が終わった後に安定的な皇位継承の議論というのが政府内で始められるという、そういうスケジュール感だったと思うんですけれども、立皇嗣の礼が延期されたことによって、この議論も先送りになるのかと思うんですけれども、そのことに関するよしあしというか、大臣の御所見をお伺いしたいと思います。
(答)立皇嗣の礼は今回の新型コロナウイルス感染症の問題で延期ということの扱いでございますが、延期になったということは極めて残念ではございますが、こういう状況でございますので、国民こぞってお祝いできるときに、是非一緒にお祝いさせていただきたいと思います。
 あと、皇位継承問題につきましては、立皇嗣の礼が終わればということでございますが、議論はその頃まで延びるかと思っています。おそらく立皇嗣の礼が終わったけれども、すぐかかるということではないのではないかと思います。
 しかし、内々にはいろいろな議論をされているようでございますので、それを見守っていくべきであると思っております。

(以上)