衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年4月7日

(令和2年4月7日(火) 9:20~9:28  於:中央合同庁舎第8号館1階S101・103記者会見室)

1.発言要旨


 子供の未来応援基金が天皇陛下御即位に際して賜与されることについてでございます。子供の貧困対策を担当する大臣として御報告いたします。
 昨日、天皇陛下御即位に際し、子供の未来応援基金に賜与されることを発表いたしました。
 この基金は子供の貧困に関し、草の根で支援活動をするNPO団体等を支援するために創設されたもので、これまで学習支援、子供食堂など、延べ333の民間団体への支援を行っています。
 賜与いただけることは大変ありがたく、今後とも草の根で子供たちに寄り添って活動している民間団体が地域の創意工夫に富んだ様々な活動ができるよう支援してまいります。

2.質疑応答

(問)本日、緊急事態宣言が発令されます。閣僚の1人として、この宣言が発令されることについてどのように受け止められておられるのか。
 また、大臣、消費者庁を所管されていますので、スーパーなどの流通は止めないということなんですけれども、消費者に対するメッセージなどがあればお願いできますでしょうか。
(答)緊急事態が発令されることになりました。東京都や大都市における感染の様子を見ておりますと、やはり3月の終わりから4月に入ってずっと一気に増えました。そういう意味では、非常に時宜を得たというか、一番の時を得て速やかに緊急事態宣言が発せられようとしていると思います。
 これでいろいろな対策が講じられていけば、人と人との交わりがぐっと減っていくということになりますと、おそらく10日から2週間後には感染が低くなるわけですから、大体、潜伏期間が10日とか2週間と言われていますので、その後にはぐっと落ちていくものと期待をいたしております。
 そして同時に、V字回復に向けた景気対策、このコロナによって生じたマイナスをどう補填するかということと、それから、V字回復に向けて、思い切った案が提示されるようでありますから、非常に時宜を得たものだと思っています。実効性をあらしめるために、我々も一致団結して、みんなでまとまって、このことを遂行していかなければいけないと思っているところであります。
 消費者庁としては、この新型コロナウイルスに関して、いろいろな詐欺や悪質商法の可能性がある相談が一定数寄せられてきました。4月5日までに「PIO-NET」に登録された件数は約1万件、9,939件でございます。普通の相談と、疑わしいと思われるものも中に入っております。1割ほどは非常に注意しなければいけないと思われるようなものも入っているようでございますので、今後ともこの詐取や悪用について、やはりちゃんと目を光らせて、そして、取り締まってまいりたいと思っております。今まで64事業者、87商品について改善要請を行いまして、改善がなされたところでございます。
 今後とも消費生活センターにおける相談体制について、充実・強化も図ってまいりたいと思っておりますので、消費者庁の使命が全うできるように頑張ってまいりたいと思っております。こういう非常事態こそ頑張らなければいけないと思っております。
(問)ちょっと関連してなんですけれども、一時期、ロックダウンと緊急事態宣言を混同する国民の動きがあって、買い占めの動きなどもありましたけれども、非常事態宣言では普通にスーパーマーケットとか稼働していると思うんですが、その辺りを混同している国民に対してひとつあればお願いしたいんですけれども。
(答)元々日本の今の憲法からいって、都市封鎖というようなことはなかなかこれは難しい中身ですから、我々としては混同するもしないもないという具合に、ある程度憲法問題を勉強している人はそういうことをよく理解していたと思うんですけれども、一時、やはり都市封鎖、ロックダウンと自粛ということについて、混同している向きがありましたので、そのことについて総理もよく発表していますし、我々としてもそのことも発表してまいりたい。消費者庁としても、そのことを明確にして発表してまいりたいと思っております。
 今までも買い占めの必要はありませんということについては、農林水産省や経済産業省とも連名で消費者向けの啓発チラシを出しておりますので、そのことについてちゃんと御理解いただけるようにやらなければいけないと思っております。
 東京都もいろいろな案、計画を出しておりますけれども、まだまだあの案につきましても本当に煮詰まったものかどうかというと、ちょっと疑わしいところもありますので、そのことについての啓発も一緒にやっていかなければいけないと思っているところでございます。
(問)東京都の案について、煮詰まっているか疑わしいという、今御指摘ありましたけれども、どの点がまだ煮詰まっていないのではないかというふうに大臣は感じられているんでしょうか。
(答)例えば、今日出ていましたように、理髪店に対する規制とか、これはあるはずがないので、そういうところまでの規制についてこの法律が言っているわけではありませんし、ですから、おそらくいろいろな検討段階でのものが出たのではないのかと思っております。
 ちゃんとした検討を細部ももうちょっと詰めて発した後、東京都は発表できるようになっていくのではないかと思っております。幾つかの問題があるような感じがいたします。

(以上)