衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年3月17日

(令和2年3月17日(火) 9:06~9:24  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 沖縄担当大臣として報告いたします。
 内閣府は、沖縄の魅力を全国に発信することを目的に、インターネットサイト「OKINAWA41」を運営しています。
 今般、同サイトで実施していました令和元年度の「フォトコンテント」及び「かりゆしウェアデザインコンテスト」について、大臣賞を決定しましたので、発表させていただきます。
 まず、「フォトコンテスト」の最優秀賞(大臣賞)ですが、宮古島市在住の水田咲貴子さん撮影の「夏のソーダ水」です。宮古沖の、八重干瀬で8月に撮影された作品です。宮古島の北方海域に広がる巨大なサンゴ礁群で、史跡名勝天然記念物に指定されたところでありまして、それを撮影したところでございます。
 それから、「かりゆしウェアデザインコンテスト」は、「沖縄の魅力」ということでございまして、沖縄の暖かさをイメージした暖色系、それからヤンバルクイナ、沖縄の県花であるデイゴ、それから八重山ミンサーの柄等がデザインされたものでございます。

2.質疑応答

(問)新型コロナに関連してなんですけれども、先週の会見で新型コロナウイルスの予防効果を標ぼうする商品表示の改善要請を行ったという旨の報告がありましたが、1週間たった現在、消費者庁の要請を受けて、商品表示を改善・削除する事業者、商品数はいくつでしょうか。改善状況を教えてください。
(答)インターネット広告等において、健康食品やマイナスイオン発生器、あるいは空間除菌剤等を販売している30事業者、46商品の表示について、新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする文言等があったとして、改善要請を行いました。
 健康食品を販売している1事業者1商品を除きまして、既に全ての表示が改善されているとの報告を受けております。残りの1事業者につきましても、現在表示の改善に向け協議中でございます。
(問)続けてなんですけども、その1事業者を除いて全て改善されたということで、その効果に対する手応えについて大臣の見解をお聞かせいただきたいのと、また、今後予防を標ぼうする商品表示について、消費者庁として前回の公表以降に新たな商品で類似事案を把握していたら教えてください。
(答)効果に係る客観性、合理性を欠くものであるとの現状は今でも変わっておりません。これらの広告表示は国民への適切な情報伝達に重大な支障を来すおそれがございますので、直ちに対処するよう私から消費者庁に対して指示をさせていただいております。
 これらの緊急監視は今回初めて行いましたが、迅速な表示の改善に結び付き、一定の効果を得たものと理解いたしております。
 3月10日に発しましたので、今日はちょうど1週間でございますけれど、1週間でこれだけの改善ができましたので、さらにまた、少しずつ新たな予防効果を標ぼうする商品も出ていますので、これもできるだけ早急に調査をしてまいりたい。そして、悪質な表示については、法に基づいて適切な措置を講じてまいりたいと思っております。
(問)先程、大臣から発表ありました「OKINAWA41」の「かりゆしウェア」と、あと「フォトコンテスト」の大臣賞についてなんですけれども、多くの出品があったと思うんですけれども、まず何点程度の出品があったのかというのが1点と、その中でこの大臣賞にこの2作品選ばれたポイント、どういうところが気に入られたのかということをお願いします。
(答)「フォトコンテスト」は、昨年4月から本年1月までの期間中、計1,860作品。また、「かりゆしウェアデザインコンテスト」は、昨年11月から本年1月までの期間中、計185作品の応募をいただきました。改めて御応募いただいた皆様に感謝を申し上げる次第でございます。
 それから、先程申し上げました「フォトコンテスト」、八重干瀬で撮影された、巨大なサンゴ礁を撮影したところでございまして、非常に沖縄らしいというか、沖縄の魅力、本当に海の青、それから空の青、それからまたサンゴ礁、そういうものが入り混じって、正に沖縄を象徴する写真ではないのかと思っております。
 それから、かりゆしは、やはり色としてはちょっと暖かい色にしたいということがございます。それから、ヤンバルクイナがよく見えますし、それからデイゴ、八重山ミンサーの柄がよくデザインされておりますので、今、沖縄の北部で世界遺産に向けてのいろいろな動きがございますから、時宜を得た一番良いデザインではないのかと思っております。
(問)ちょっとまた話題が変わるんですけれども、政府の農水産物の輸出に関連してなんですけども、先日、農水産物・食品の輸出量を10年で5倍にするという目標を立てられたと思いますが、このうち琉球泡盛について、どれぐらいを目標にされるのかというのを教えてください。
(答)全体の、政府の農産物輸出を5倍にしたいということで立てておりますけれど、個別の目標は決めておりません。ただ、この琉球泡盛については、業界が自ら設定しておりまして、沖縄の泡盛の業界の方が、2017年に29キロリットルをですね、2020年までに70キロリットルに増加させるという目標を挙げて、「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」ということで頑張っているところでございます。
 この中で、琉球泡盛を拡大するということで、とりわけ、農産物・食品の輸出1兆円の目標を図るために、閣僚会議でも、ここでいろいろな計画を組んで、総理以下、「農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議」ということで図ってきているところでございます。
 そういう中で泡盛も大分増えましたし、牛肉も米も増えております。泡盛の方も地元のいろいろな関係の団体も使われました。御承知のとおり、「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」ということで、会長に東京農業大学名誉教授の小泉先生を迎えて、そして、副会長に沖縄の酒造組合長の佐久本さんを迎えて、関係各省にも御参加いただいて、このプロジェクトを何とか実現しようということで、みんなで努力をしてきているところでございます。
 昨年の1月から10月までの10か月間においては、プラス37.9%という拡大がなされたところでございます。しかし、これが2020年、70キロリットルというように、約2.5倍増ぐらいを目指しているんですけれども、ちょっとそこまではまだ今年いけるかどうかという厳しいところだと思っております。
(問)東京五輪について、大臣の御所見をお伺いしたいんですけれども、昨日、総理、昨夜のG7テレビ首脳会談で、人類が新型コロナに打ち勝つ証として完全な形で実現するということについて、G7首脳の支持を得られたという発言をされました。
 中止や規模縮小での開催はしないという理解は得られたとの認識を示した一方で、延期という可能性に含みを持たせた言いぶりのように私は感じたんですけれども、大臣はどのように感じられましたでしょうか。
(答)とにかく今はこの新型コロナウイルス感染症の終息に向かって、懸命に努力をしているところであります。そして、政府もこの治療薬、あるいはワクチンの製造に向けて懸命に頑張っているところであります。
 ですから、これを抑えるという努力と、解決に向かって治療薬やワクチンを開発していくという努力は並行して行われておりますので、この方向を見なければ分からないと思っております。
 ただ、日本の場合は、いろいろありましたけれども、やはり諸外国に比べて相当うまく抑え込んだという状態だと思います。これはいろいろな御批判もありましたけれど、やはり思い切って企業においては、いろいろな集まることはできるだけ遠慮していただいて、テレワークにするとか、あるいは就職説明会も集まるということは避けて、インターネットでやっていただくとか、いろいろなことをお願いし、あるいは、いろいろなイベントも、全国規模で集まるようなものは是非遠慮してくださいと。それから、この中で出てきたのが、閉鎖的な空間で、しかも大人数が、近くで話をするというこの三つの条件が集まるということで、集団感染というか、クラスターというか、そういうものの防止をやってくださいということで、クラスターも大体場所が限定してきて、相当日本の場合はこれが進んできた。
 さらに、集団といえばもう学校でしたから、学校についても気を付けてくださいと。再開するところも出てきましたけれど、一回こういう形で、ちゃんと考えてくださいということについてお願いをしたということは、再開したとしても、極めて大きな効果があったと思います。
 そういう意味では、非常に頑張って、日本国政府はやってきたわけでございますけど、そういう中で、政府としては、当然何としてもこれは東京五輪を行いたいということで頑張ってきているところでございまして、総力を結集して頑張ってきている。そして、この後、経済対策も相当大規模なものが打たれると思っています。
 そういうものを総理以下、みんなで話しておりますので、それを頑張ってやっていきたいと思っていますから、何とかやれればということを正直言って願っておりますが、海外の方が収まっていないということで、これ、もうちょっと動向を見なければ何とも表しようがないのではないか。やはりオリンピックですから、選手の皆さんも、あるいは観客の皆さんも海外からお越しをいただくわけでありますから、そういう動向を見極めながらやっていかなければいけない。ですから、総理も国際的な協調でもって、何としてもこれを封じていきたいということをG7でお願いしたと思っております。
(問)先程の泡盛の関係なんですけれども、先程、お話の中で2020年までの70キロリットル、これはなかなか厳しいというお話あったと思うんですけども、その厳しいという状況を踏まえて、今後また取組を加速させるために、検討されていることなどがあれば教えていただければと思うんですが。
(答)今、直接検討していることはございませんが、私どももつい一、二か月前に、泡盛の佐久本会長にもお会いしまして、我々としてできることを、できるだけバックアップしていきたいと申し上げたところでございます。
 私の部屋にも泡盛の古酒を飾っておりますので、皆様方よかったらどうぞお寄りください。古酒の良い泡盛を置かしていただいていますので、うんと我々も一緒にPRに努め、そして、泡盛の業界も佐久本さんはじめ、大変な努力をされております。これはやはり、すばらしい、海外にアピールできる古酒として製造され、そして、売り込まれていくという具合に、そういう力強さを感じていますので、我々も全面的にバックアップをさせていただければと思っております。
 ちょっと厳しいと言ったのは、業界目標で、29キロリットルから70キロリットルで、今は40弱キロリットルです。去年は1月から10月の10か月比で約40%弱、約37%増えましたから、そういう伸びる基調にあると思っておりますので、それを一緒にお手伝いさせていただくことができればと思っております。
(問)大臣、簡潔にお伺いするんですが、経済対策のお話、コロナウイルスのお話出ましたけれど、自民党の若手の方から消費税減税の提案が出てきていますが、大臣、この消費税減税についてどのようにお考えでしょうか。
(答)私はちょっとコメントする立場にありません、はい。それはコメントすべきではないでしょうね。

(以上)