衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年12月13日

(令和元年12月13日(金) 10:51~11:02  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 障害者施策や子ども・子育て支援を担当する大臣として御報告いたします。
 明日、14日(土)に大分県内で、障害者支援施設等を運営している社会福祉法人シンフォニー及び社会福祉法人太陽の家並びに認定こども園むさしこども園の計3か所を視察させていただくようになりました。
 今回の視察では、障害者支援や子ども・子育て支援について、特に先進的な取組を行っている施設を訪問して現場の実情を把握するとともに、関係者等の御意見を伺う予定としております。その場で得られた知見を今後の政策立案に生かしてまいりたいと考えております。

2.質疑応答

(問)首里城に関して伺います。
 先日の関係閣僚会議で、長官から今年度中に復元に向けた工程表の策定を目指すというお話がありましたけれども、今後の策定の進め方や、策定に当たって、沖縄県とはどういう形で協力をされていくお考えでしょうか。
(答)今日、党の方で首里城の再建に関する委員会が持たれておりまして、その党の方の動向も我々としてはちゃんと見据えながら、進めてまいりたいと思いますが、関係閣僚会議で決定されたこういうところについては、基本的な方針等について説明をしているところでございまして、そういう中で私どもとしては、この首里城の工程表を今年度内、3月までにまとめ上げたいというのが基本的な方向でございます。
 まずは年度内にすべきことというのは、瓦れきの処理だとか、それから観光について、当座でできること、あるいはこの再建に関する基本方針の調査、そういうことをやりながら、同時に再建に関わる工程表を年度内にまとめていくと、そこで再建のための大きなステップにしたいと思っております。
(問)首里城に関連してお伺いします。
 先日、首里城再建に向けて基本的な方針が策定されたと思うんですけれども、改めて大臣の再建に向けての意気込みをお伺いできますでしょうか。
(答)首里城は沖縄の方々のやっぱり文化や伝統や、正にアイデンティティの凝集したものだと思っておりますから、政府としては国営公園でもありますし、一刻も早く責任を持って復元したいと思っています。
(問)これまで沖縄とは基地をめぐる難しい関係があって、土砂投入からも1年まもなく経過しようとしているんですけども、この首里城の再建、着々と進んでいると思うんですが、これは沖縄との関係を新しくするきっかけになるかという点で大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)この再建をめぐって、私どももそういう真摯な態度で臨んでいきたいと思っておりますから、そういうことについては沖縄の皆様方も御理解いただければ有り難いと思うだけでありまして、これがそのためにどうなるとかこうなるとか、そういうことは思っておりません。とにかく沖縄の方々にとってのアイデンティティの凝集したものですから、一刻も早く復元をしていきたいと思っております。沖縄の皆さんの気持ちと一体になって頑張っていきたいと思っています。
 今日、党の方での議論としては、さらに、出火原因について調べるということになっていますから、恐らく、ここのところがある程度調べられてこないと、1712年に造られたものの復元、1945年に焼失したものの復元を願ってやってきたわけでありますから、それが焼失したわけでこれを戻すということをやっていますけれど、今度は防災対策とかいろいろなことについては、この半年以上の運営は沖縄県が完全に任されていましたので、そこからもいろいろな意見が出てくるのではないかと思います。文化財の保護に関してとか、そういう中で出てきた話は国全体でも今後活かしていきたい、本土の方のいろいろな文化財にも活かしていきたいという心組みでございますので、この前の関係の閣僚が集まった時にもそういう意見が出ましたので、どういう具合に今後の防災の体制が講じていけるのかということは、沖縄の方々からも多くの意見が出てくると思いますから、その意見を参考にして、関係省庁でちゃんと積み上げていかなければいけないと思っております。
(問)先程出火原因のお話ありましたけど、今日正に岸田政調会長が沖縄振興調査会で、出火原因の報告をしっかり党として受けていくというふうにおっしゃってまして、今の出火原因の調査の進捗状況がもし分かれば教えていただきたいです。
(答)私のところへはまだ入っていませんが、沖縄や直接調べているのは那覇市の消防局でございまして、そういうところを入れて党としては意見を求めていく、それは次の再建に当たって、どういう対策を講じていかなければいけないかということについておそらく考えられてのことだと思いますから、党の調査も、我々は謙虚にお聞きしていかなければいけないと思っております。
(問)今年の漢字が昨日清水寺で発表されて、令和の「令」が選ばれたんですけれども、大臣にとって今年を表す漢字があればお伺いできますでしょうか。
(答)私は、令和の「令」ではなくて令和の「和」の方です。今年は、正に平成から令和への御代替わりがありました。そんな中で私どもも即位礼正殿の儀、あるいは皇室の公的行事である大嘗祭とかも参加させていただきましたし、また、大臣としては宮中三殿に、即位礼正殿の儀の前に天皇様、皇后様が賢所等にお参りされますけれど、そういうところにも一緒にお参りさせていただく機会を得まして、日本というのは本当に歴史が長く紡がれている国だなということを感じました。
 大嘗祭が行われている横に、お堀の向こうには大きな高いビルが見えて、正にそういう古い歴史から何もかも、ずっと今の日本というのは良いものを残そうとして努力している国だなということを考えまして、だからみんな仲良くして、こういうものをみんなで残してきたんだろうということを感じましたので、令和の「和」という字を挙げたいと思います。
(問)話題変わりまして、与党の税制調査会がひとり親の支援に対する税制上の支援策をまとめました。寡婦(夫)控除を同水準にするということですけども、少子化担当大臣として受止めをお願いします。
(答)党の議論ですから、政府で結論出したわけではありませんから、私の方からあまり言うべきではないのかもしれませんけれども、ただ、子ども・子育て担当としては、大変重要なことであり、有り難い議論をやってくださっていると考えています。

(以上)