衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年11月5日

(令和元年11月5日(火) 9:17~9:27  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 沖縄担当大臣として御報告いたします。
 昨日、首里城の現場を視察してまいりました。沖縄にとって極めて重要なシンボルでありまして、沖縄の歴史・文化・伝統が凝集した首里城の惨状をこの目で見てまいりました。
 テレビで正殿が焼け落ちるときのシーンというのは極めてショックでございましたが、また、現場に行って、焼け崩れた焼失の姿を見ると、更に心を痛めるものでありました。沖縄の方々が抱いた喪失感に改めて思いをいたしたところでございます。
 今朝の閣僚懇談会において、視察の結果を報告するとともに、沖縄担当大臣として、今後、首里城の再建に向けて、沖縄の皆様のお気持ちを受け止めながら、取り組んでいる考えである旨を申し述べ、閣僚各位に御協力をお願いいたしました。
 引き続き、早期の再建に向け、関係省庁等と連携を取り、そして県ともしっかりと連携を取って、取り組んでまいりたいと思っています。

2.質疑応答

(問)今、大臣の御発言の中で、閣僚懇談会で視察結果を報告されたというお話がありましたけれども、ほかの閣僚から御意見、お言葉などがあったのか教えてください。
(答)私から申し上げて、報告をしたということでございます。
(問)昨日の首里城でのぶら下がりの中で、再建に向けて全国から寄附の申し出があって、その思いを結集できるシステムをつくっていかなくてはいけないとお話しされていましたけれども、改めてシステムの具体的な内容とか、時期的な目途があれば教えてください。
(答)沖縄の方だけではなくて、全国的に、この首里城再建のためにいろいろな方々からそういうお話がございますので、その思いをどうまとめていけるのか、那覇市はふるさと納税でやって、1億円の目標が2.5億円ぐらいいきましたとか、いろいろな形があるようですけれども、本土の皆の受皿としてどういうものが良いのか、県も何か考えているということをこの前、知事もおっしゃっておりました。どういう形が良いのか、そういう体制を私どもが直接つくるというわけにはいかないと思いますが、責任を持って再建をしなければいけない立場でありますから、そういう国民みんなの思いというものが受け止められるような組織ができれば良いと思っていますから、具体的に検討してまいりたいと思っています。
 もちろん、沖縄県とも十分に話を進めていかなければいけない話だと思っております。
(問)首里城の関係で、昨日の現地のぶら下がりで、大臣、予算は必要な時に必要なだけ必ず投入するというお考えということでしたけれども、必要な時ということで、早急の対応となると補正予算での対応になるかと思うんですけれども、具体的に補正予算をどのようにやるというような話があるのかということと、沖縄の意見を聞くということで、改めて知事なり、近くまた会談する予定などがあるんでしょうか。
(答)これは、国営公園ですから、最終的に国が必要なことをできるだけ早急に再建するという立場でやらなければいけないところです。この首里城の再建に当たっては、一回焼失したものを新しく全部やり替えるというのは首里城正殿のコンセプトとしてやったわけで、こういう基本的なコンセプトをどうするかという議論がまだ進められてないんですね。
 それから、原因もまだ特定されていない。分電盤から出火したのではないだろうかというところで、そういう状況ですから、今、私どもが言えることは、国として必要な時に必要な措置を必ずとる。それが補正予算になるのか、本予算になるのか、まだ私どもはそういうことを言える段階ではないと思っています。
 それから、当然、知事とも会談をすると思います。昨日も私どもお伺いさせていただきました時に、博物館長とか、こういう形のコンセプトで再建をするべきではないかということを指導してこられた元の副知事さんとかと事前にお会いして、そして現場に臨みました。
 現場では、謝花副知事、それから美ら島財団の方や、管理を受けていたところのトップの方々も一緒に、視察に参加させていただきまして、また、若干ですがいろいろな話も、情報交換のような形で話をさせていただきましたので、当然、そういうことではないかと思います。
(問)首里城の関係を伺います。大臣、冒頭、関係省庁とあるいは沖縄県と連携して今後再建に取り組んでいくというふうにおっしゃっておられましたが、県と連携していくという点で、どのような枠組みで計画策定に取り組んでいくのか。あと玉城知事がおっしゃっている2022年までの計画策定、このスケジュール感についてはどのようにお考えでしょうか。
(答)これも沖縄県で申し上げましたけど、前回は設計で5年かかっているんですね。そういう意味では、いろいろな資料は正に新しく作り替えるという形に正殿はなると思うんですね。復元という格好ではなくて、再建だと思うのですけれど、もしなった時でもこの設計のもとに、その蓄積されたものがあるでしょうから、できるだけ早く決めたいということで、今、2019年ですから、2022年までの3年ぐらいでまとめることができたら良いという思いではないかと思います。
 最終的にどうするかということについては、これは国営公園になっていますので、国が責任を持ってやるということにしておりますので、沖縄県が、うんと言ってくれれば大変有り難い話でありますけど、おそらくそういうことにはならないでしょうから、そういう思いをおっしゃったのだと思っています。
 ですから、前回は5年、設計でかかったかもしれないけれども、今回はできるだけ早くにと理解していますので、私どもとしても、もちろん今の状況の中で、実地で検証をしていますが、そういうものを踏まえてどういう形でやっていけば良いのか、そのときには当然県とも相談しながら、設計の前の段階の基本コンセプトの状況についても進めていくべきことだと思っています。国営公園だから国が勝手にやれるという具合には思っていません。

(以上)