衛藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年11月1日

(令和元年11月1日(金) 8:59~9:10  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 沖縄担当大臣として発言させていただきます。
 昨日(10月31日)午前2時41分頃、首里城正殿において火災が発生いたしました。延焼範囲は、首里城正殿、北殿、南殿などの7棟でありまして、午後1時半に鎮火したと報告を受けています。
 首里城は、沖縄県民の皆様にとってかけがえのない極めて重要な建造物であります。歴史・文化・伝統が凝集した沖縄のシンボルであり、正に沖縄県民にとってアイデンティティであり、心のふるさとでもあると認識いたしております。今般の火災については極めて残念であり、また心を痛めているところであります。
 内閣府としては、関係機関等と連携の上、引き続き、今般の火災の全貌の把握に努めるとともに、沖縄県ともよく相談しながら再建に向けて全力で取り組んでまいりたいと思っています。
 首里城の再建に当たっては、広く国民の皆様の御理解と御協力を賜りながら進めていくことが重要と考えています。沖縄県民だけではなくて、日本国民の皆のそんな温かい気持ちが、ここに集まることができればと思っています。沖縄振興を担う大臣として、こうしたことを念頭に置いてしっかりと取り組んでまいる決意でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)大臣、今の会見でも首里城の再建について強い意欲を示されましたけれども、改めて現在の具体的な検討状況、進んでいるものがあれば教えてください。
(答)今、どのようにして再建できるかということについて、事務的に検討を始めたところでありまして、具体的なところはありません。
 いずれにしても、県ともよく相談の上、やはりほとんどはこれは国費になると思うんですけれど、国費だからそれで済むというのではなくて、県民の心に寄り添い、国民全体が首里城の再建に向けて、心を寄せ合っていくような体制で再建していくことができれば一番良いと思っておりますから、そういう方向で検討してまいりたいと思っております。
(問)関連します。今の大臣のお話でありました、県民だけでなく、国民みんなの心を合わせてというお話なんですけれども、その部分で何か国民から広く寄附を集めるだとか、そういったことも何か検討されていたりするんでしょうか。
(答)そういう声も一部出てますので、どこかでちゃんとした受皿を作って、そういう気持ちを、心を集めることができれば良いなと、おそらく沖縄県にもそういう話は来ているのではないかと思います。もともと私どものところにも、そういう形の意思表示をされる方々の意見を大分いただいておりますので、県民だけではなくて国民の心を集める形が良い。ただ国費でやったから国民の意思はあったというだけではなく、双方が一緒になって再建に向けて、心を一つにして頑張っていく体制を作り上げることができれば一番良いのではないかと思っております。
(問)今の関連ですけれども、沖縄県内外の一部市町村で既に募金を始めたところもあります。例えば寄附を募る際にそういった窓口を一本化するとか、そういったお考えもありますでしょうか。
(答)まだ、そこまで我々いっておりませんから、沖縄県とも、そういうことであればよく相談をする。ただ、今までの場合は、主にこの30年の再建の歴史の中で沖縄の方々が心のよりどころだということで、寄附をされた方も大分あるように聞いておりますので、今は、沖縄だけではなく、国民こぞってそういう体制ができれば良いということを思っておりますから、そういう受皿について、十分に沖縄県ともこれから相談をしていきたいと思っております。
(問)菅原経産大臣に続いて河井法務大臣も辞任いたしました。同じ閣僚として、こうやって相次いで短期間に2人の閣僚が辞任したことについてどのように受け止められていらっしゃるか御所感をお願いいたします。
(答)それぞれ政治家の出処進退ですから、御自分で判断をされたと思います。そのことについて私はコメントする立場にありませんけれども、我々も改めて身を引き締めて、謙虚に臨まなければいけないと思っている次第でございます。
(問)政権に対する国民の目も厳しくなるかと思うんですけれども、そういった意味では大臣、どのように今後取り組まれていきたいというふうにお考えでしょうか。
(答)私は、ほかの方のことをコメントする立場にはないと思っております。まずは自分の身を引き締めながら、そして真摯に取り組まさせていただかなければいけないと決意を新たにしているところであります。
(問)沖縄の話に戻るんですけれども、首里城の火災を受けて、近々沖縄を訪問されるお考えはありますでしょうか。
(答)今、できるだけ早く訪問したいということで日程調整に入っているところでございます。余り早く行っても邪魔になる場合もありますし、適当な時期を選んで、ただ、できるだけ早くということで検討をお願いしているところでございます。
(問)先程の閣議で、総理からこの首里城の件で何か御発言はありましたでしょうか。
(答)閣議のことは私がコメントする立場にありませんので、官房長官の方にどうぞお聞きいただければと思います。
(問)昨日まで食ロスの強化月間が行われてましたけれども、改めて振り返られて今年の強化月間だったり、食ロス削減の日について、大臣の受け止めを教えてください。
(答)やはり食品ロス削減について、この月間で大きな役割を果たしてきたと思っております。しかし、これについては、今までの経過を踏まえて、更にしっかりしたものにしたいということで、「食品ロス削減推進会議」というものを開催して、基本方針を検討していきます。
 そういう意味では、この食品ロスに関係のある農林水産省や環境省など、いろいろなところとも相談をしながら、もっと食品ロスについての削減推進をちゃんとしたものにまとめ上げていくということを行いたいと思っております。
 今年を目途に会議を開催して、年度内には、明確な形で、閣議決定ができるところまで頑張っていきたいと思っております。

(以上)