武田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年9月8日

(令和2年9月8日(火) 10:25~10:31  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 まず、台風(第)10号の被害状況についてですけれども、(台風第)10号に関しては、今朝9時15分時点で死者2名、安否不明者4名などの人的被害のほか、今朝6時時点で停電約9万戸を含むライフラインの被害等が報告されており、九州電力によると、明日までの停電復帰に向けて取り組んでいるということであります。
 お亡くなりになられた方に心からお悔やみ申し上げるとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げたいと、このように思っています。
 政府としては、9月3日に関係省庁災害警戒会議を開催したのをはじめ、4日と6日には総理出席の下、関係閣僚会議を開催するなど、発災前から体制を構築し、台風接近前から最大限の緊張感を持って対応に当たってまいりました。
 昨日は関係省庁災害対策会議を開催し、被害状況や各省庁の対応を把握し、行方不明者の捜索や停電の早期復旧等、災害応急対策に取り組むよう要請をいたしました。
 引き続き、政府一体となって災害対応に取り組んでまいりたいと、このように考えております。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)テーマは2つあります。1つは台風なんですけれども、大臣の方では異例とも言える2回、事前の呼びかけを行いました。ここら辺の評価といいますか、効果があったというふうに御認識されているのか、どういう思いがあったのかというのをお聞かせください。
(答)これは、私自身が呼びかけたというよりも、気象庁も非常に早い段階での国民への呼びかけをしていただきましたけれども、そもそも台風シーズンを迎える前の出水期の前段で、春の段階で、我々としてはコロナ禍における台風、また出水期の対応策というものを各自治体や国民に呼びかけてまいりました。先手先手の対策というものが功を奏したんではないかと。これは直前の対応ではなくて、ずっとその以前からやってきた積み重ねの効果というものが発揮されたものと、このように思っております。
(問)一方で、一番多いときで避難指示の勧告を出された人が800万人を超えるということで、さらにコロナもあって避難所の定員を減らしていた自治体もあったそうですけれども、ここら辺、この間の豪雨もありましたけれども、コロナ禍での防災ということについては意識していたことはありますか。
(答)分散避難、つまり自治体が用意できる避難所のみならず、旅館やホテル、さまざまな施設というものは、どういったところがその土地土地によって利用可能かということを、事前に情報提供していたということが大きかったと思います。その事前提供によって、それぞれの自治体が事前に準備ができたということが、一番効果が大きかったんではないかなと、このように認識しています。
(問)一方、まだ検証というところまで至っていないんですけれども、見つかった課題とか、ここら辺をもう少しコロナ禍でできたらいいなというところがあったとか、そういったことはありましたか。
(答)まだ被害状況を全て我々は掌握できている段階ではないので、検証総括には至っていないわけでありますけれども、しかし毎回、災害を経験するたびに関係省庁の連携が強くなり、そしていろんな教訓というものが災害対応に活かされているということは間違いないんではないかと、このように認識しております。今後ともいろんな反省点共に活かしながら、不断の見直しをやっていきたいと、このように思っています。
(問)あと、話はちょっと変わりまして、自民党総裁選が今日から始まりますけれども、
(答)2点と言ったのに。
(問)テーマが2つ、すみません。一応テーマが2つということで。
 正直、政策、各候補者、立候補を予定されるお三方の政策が発表される前に、事実上流れが決まっているような印象を受けているのですけれども、その辺り、大臣、先週の会見で、国民政党ということで、オープンな議論を期待されるとおっしゃりましたが、その辺り改めて、各候補者に期待することをお願いします。
(答)台風の被害がまだ起こっている中で、本当に、総裁選挙に目を向けるべきではないし、そういった暇もないわけですけれども、その上で、オープンな議論ということに関して言えば、ほとんど全ての都道府県で、党員投票が行われるということは、これは良いことではないかと、このように思いますし、それぞれの候補者が、いろんなメディアを通じて、自らのビジョンとカラーを示す、という国民にそういった幅広い選択肢を与えるということは、開かれた国民政党として、非常に良いことではないかと、このように考えています。

(以上)