武田防災担当大臣令和2年台風第10号への対応について国民への呼びかけ要旨 令和2年9月4日

(令和2年9月4日(金) 16:17~16:22  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 先ほど、台風第10号に関する関係閣僚会議が開催されました。今後、台風の接近に伴い、記録的な大雨・暴風・高波・高潮となるおそれがあります。
 台風は今後、特別警報級の勢力まで発達し、5日夜から7日にかけて、沖縄地方から九州地方に接近又は上陸するおそれがあるため、早め早めの行動により命の安全を確保いただくことが最優先です。
 先ほどの関係閣僚会議において、安倍内閣総理大臣より、国民の皆様に対してしっかりと安全確保のための呼びかけを行うよう指示を受けました。
 これを踏まえ、地方自治体の首長の皆様には、空振りを恐れずに、避難勧告等を早めに出していただくようお願いいたします。
 特に、新型コロナウイルス感染症が収束しない中にあって、避難所における3つの「密」の回避を図るとともに、ホテル・旅館等の活用を含めできる限り多くの避難所を確保するなど、適切な対応が可能となるよう準備をお願いします。
 国民の皆様におかれましては、お住まいの地域が安全な場所かどうか地元自治体が作成しているハザードマップなどで改めて確認いただき、どこへ避難するのが最も自分の命を守ることにつながるか再度ご自身の避難行動の確認をお願いいたします。
 そして、ご自宅ではなく、避難所や親戚・友人宅等への避難が必要と判断された場合には、避難勧告が出なくても、警報や土砂災害警戒情報の発表を踏まえ、少しでも危険を感じれば、躊躇せずに早めに避難を行ってください。高齢者や障がい者などの要配慮者については、特に避難に時間を要することから、早めの避難をお願いいたします。また、台風が接近した際には、不要不急の外出を控えるとともに、水路や海岸等には絶対に近づかないでください。
 防災担当大臣としては、どれだけ大きな台風が沖縄・九州地方に接近又は上陸しようとも、全ての国民の命が守られることが何より重要であると考えております。
 国民の皆様も、空振りを恐れず、積極的に自らの命を守る行動をとっていただくことを、重ねてお願いをいたします。

2.質疑応答

(問)今回の会見なんですけれども、台風接近前に行うというのは異例のことだと思うんですけれども、その意図であったり経緯を伺ってもよろしいでしょうか。
(答)ご承知のように今回の(台風)10号というのは、かなりの勢力をもっているということが気象庁の情報によって我々も知っているわけでありまして、とにかく先手先手の対策、早め早めの行動を行政、そして国民、各地方自治体一体となってやることが一番重要である、このように考えてきたからであります。
(問)特に沖縄地方について、南北大東は多分かなり接近するかと思うんですけれども、沖縄県に向けて今回の防災活動に向けて呼びかけがあればよろしくお願いします。
(答)もちろん、沖縄県のみならず九州地方、この危険性が予想される地域には、すべてしっかりとした対応を取っていきたい、このように考えています。

(以上)